TVをつけると延々と続く地震の緊急報道。このLA地震は1994年に震源6.7を記録したノースリッジの地震以来14年ぶりの大きなものだそうですが、幸いにも大きな人身事故にはいたらず、ニュースで目にする災難といえば、店の棚から商品が崩れたといったような報道くらいでその後の街の様子も地震があったのが嘘のような静けさでした。
今朝の新聞に、「もし世界のほかの場所でこの地震が起こっていたらきっと大惨事になっていただろう」と記事にありましたが、LAでは前回の地震を教訓に2007年に厳しいビルディングコードが設定され、しっかりとした地震対策がなされたらしくそれが功を奏したというようなことでした。我が家も大きく揺れましたが家の棚から落ちたものは何一つ無く、過ぎ去って思えば、まるで家ごと大きなブランコで揺れていたかのような感じでした。
今回の地震で頭に浮ぶのは13年前の神戸の大震災です。その当時、神戸市に隣接する西宮市に住んでいたのですが 地震の前にNYに転居することとなり、震災をのがれたのでした。そして今回はLAに転居して間もなくの地震との遭遇でした。西宮でも高層の13階に住んでいたので、もしあの時遭遇していたらと思うとぞっとします。今回大惨事にならなくて本当によかったです。地震大国日本から、おまけにこの度、しょっちゅう揺れている東京からやってきたものの、昨日の地震は私が今まで経験した中では最も揺れが大きく、ここ西海岸もまた世界に冠たる地震地帯であることを改めて認識しました。
天災はいつも「ある日突然」にやってきます。そして今や、世界中で耳にする地球温暖化による災害もまた後をたちません。LAも含めカルフォルニアで頻繁に発生している季節外れの山火事。日本もまた季節外れの台風や局地的な集中豪雨、そして海水温度上昇によるクラゲの異常発生などなど、、、、本当に次から次へと現れてくる自然環境の変化に目に見えない不安感ばかりがつのる思いがします。
カルフォルニアでは今年、昨年のまれに見る頻繁な雨のおかげで例年以上に美しい花の季節が迎えられるとあって喜んでいたのですが、そう暢気にうかれてばかりはいられない自然からの警告とも思われるような記事を最近ちょくちょく目にします。
世界でもまれな自然環境に恵まれたカルフォルニアは、ここにしか見られないネイティブフラワーの宝庫だそうですが、今年は、そのいくつかが消えてしまったとのこと、そして今後はその数がますます加速していくとの話です。
春に訪ねたヨセミテ国立公園では地球温暖化による氷河の減少で、ここそう遠くない年月にヨセミテ滝が消滅するというショッキングな警告を目にしました。
そして最近、最もショックを受けたのが、今月上旬 LAタイムズの見出しにあった"Where have Echo Parks' lotuses gone?" という記事の内容。
エコパークは、LAのダウンタウンの北西に隣接する、湖に囲まれた公園で、近くにはチャイナタウンやドジャーズスタジアムなどがあり、古くから市民に愛されてきた公園の一つです。
ここには毎年何百という数のピンクとクリーム色に彩られた蓮の花が咲き、毎年7月上旬に開催されるロータスフェスティバルはLAの風物のひとつですが、今年はなんとひとつも花が咲かなかったというのです!!まだ一度もその姿を目にしたことの無い私ですが、その記事に「えっ?!」と思わず声を上げてしまったほど驚きました。
仏陀の悟りの象徴、そして泥の中からでも美しい花を咲かせると形容される蓮の花が咲かなくなったなんて なんだか地球の不幸の始まりのように思えてなりませんでした。毎年この蓮の花を楽しみに他州からも多くの人たちが訪れるのだそうで、その蓮の花の数も全米一のスケール
だったとのことです。毎年スケッチや写真を撮り

にやってくる人たちも多く、住民もみんな悲しんでいるとの話でした。私も一度見てみたかったなと、すごく残念です。この現象に前触れはあり、2年前は、かなり遅咲きで、昨年はたった30ほどの花しか咲かなかったそうです。市の対応が遅いと住人は非難しているとのことですが、この地球を汚したのは誰のせいでもないみんなのせいなのではないのかとの思いがします。
蓮の花の消えたエコパークですが、記事を読んで一度週末にでかけてみました。到着したエコパーク、芝生に囲まれた湖には噴水があり、立ち並ぶダウンタウンのビル群を背景に絵葉書のような風情です。芝生に寝転がってくつろぐ人たち、そして街路樹や公園には赤いハイビイスカスやGolden Medalion Tree の黄色い花々が鮮やかに咲いています。何も知らなければ死んでしまった蓮の花のことなど想像する余地も無い平和な日曜日の午後の風景です。
湖水沿いに公園を巡って歩いていると、ボートの船着場があり、そこでチケット売り場の女性に蓮の花のことを聞いてみました。「ロータスフェスティバルなら先週終わったよ。」と言うので、「蓮の花は咲いてたの?」と聞き返したら、「No. I don't know why. 」とぽつり。花が咲かなくてもフェスティバルは開催されたのですね。
エコパークのシンボル"Lady of the Lake"花はどこへいったのか? 誰も知らない!
ある日突然消えてしまった!
その記事を目にした頃、ちょうど日本で洞爺湖サミットが行われており、ニュースでもとりあげられていました。今回の大きなテーマである地球温暖化対策についての協議、2050年までに温暖化ガスの排出量を半減するとか、、、、
数字の根拠は分かりませんが、そんな遅足でいいのでしょうか? 地球の危機はものすごいスピードで押しよせてきている気がしてならないこの頃です。



