2008年5月16日金曜日

どこまでも青い海と青い空 Santa Catalina Island

四月の終わり、母の帰国の前に大西洋に浮ぶ小島、 カタリナ島(Catalina Island) へ行ってきました。島へは、LA近郊のロングビーチから高速船で一時間ほど、日帰りでも気軽に出かけていけるリゾートアイランドです。

四月のLAの気候は変わりやすく、こちらに戻ってきて暖かかったのは2~3日。母と過ごしたLAは、肌寒く、ジャケットが手放せないような日が続きましたが、この日は久しぶりのいいお天気に恵まれました。太西洋の海水の温度は低く、夏でも泳げないほどだそうで、海辺は寒いかもと、今回もしっかり上着を用意して出かけて行きましたが、ロングビーチの乗船場は、半袖半ズボンにサンダル姿の人々で一杯、「さあ、島でおもいっきりあそぶぞ~!」といった活気に溢れていました。

乗船するつもりの午前10時発の高速船は、既に満員御礼。今回の島行きは、全くの無計画、前日主人が出張から帰ってきて、急遽カタリナ島へ行こうと決めたこともあって、予約もいれずにやってきましたが、案の定。特に週末は、予約なしでは無理だということでしたが、早めに到着した甲斐があって一番目のスタンディングチケットをもらうことができました。そしてラッキーなことに一組だけキャンセルが出ました!「今日はついてるぞ!」と主人のいつものセリフで、いよいよ、夢のカタリナアイランドへ!

近いとは言っても島への船旅は、車で出かけるのとは大違い、なんだか未知との遭遇にでかけるような気分でうきうきしてきます。

運がよければ船からイルカの群れやクジラを見ることができるそうで、しばらくしてデッキにあがって見ましたが、見渡す限り大海原一色。立っていると高速船特有の揺れで船酔いの兆しを感じ、そそくさと船室に戻って島に着くまでじっとしていました。

いよいよ島に到着。
錨が降ろされロープで船が止められます。橋が渡され、さあ、いよいよカタリナ島へ足を踏み入れます。底抜けに青い空と青い海!! 船を降りながら覗くと、海の色は透き通って魚たちがいっぱいです。私たちの写真を撮るつもりで先に船を降りた主人の方は、「わぁ~魚!魚!」と夢中で魚の写真を撮り続けている始末。私たちの写真の方はどうなってんの??

カタリナ島は、LA南西35キロ地点に浮ぶ小島で、長さが35キロ、幅が13キロと、日本の淡路島よりも少し小さいくらいでしょうか。元々ネイティブアメリカンが暮らしていた所で、1854年にポルトガル人の探検家に発見され、その後は、カルフォルニアの歴史同様、スペイン植民地からメキシコ植民地の時代をたどり、現在にいたっています。
リゾート開発された歴史は古く、1890年代に遡り、その後1920年以降、チューイングガムで財を成したシカゴの富豪William Wrigley Jr. が彼の財産をつぎ込んで本格的なリゾート開発を行い、現在のカナリナ島を基礎を作ったそうです。島にはリグレー氏ゆかりの記念館もあります。シカゴでは、リグリーの存在は大きく、全米一美しい野球場として名高いWrigley Field もシカゴカブスのオーナーであった彼の名前を冠したものですが、ここカタリナ島がリグリー氏ゆかりの場所だったとは、世の中の出来事はなにかと繋がっているのですね。シカゴには3年ほど暮らしていたこともあり、なんだかカタリナ島に親近感が沸いてきます。ちなみに、シカゴカブスは当時毎年カタリナ島で春のトレーニングを行っていたそうです。
現在のカタリナ島、住人は4000人足らず、その大方が、今回船で到着したAvalon という港町に住んでおり、島の施設もここに集っています。他には北にTwo Harborsという港町があり、ここも風光明媚な場所として知られています。1900年初頭、無声映画時代の巨匠グリフィス監督がカタリナの風景を気に入り、映画を撮影したのをきっかけに次々とここで映画のロケが行われるようになり、その後1920年、30年代のハリウッド映画の黄金時代には、カタリナ島はロケ地のメッカだったそうです。比較的最近の映画では、「ロズマリーの赤ちゃん」や、「ジョーズ」といった映画がここで撮影されています。
二つの港町を除くとほとんどが、開発の規制を受けた保護区域となっています。車の持ち込みも規制されている為、観光用のツアーバス以外ガソリン車は見当たらず、住民は移動にゴルフカートを使っているそうです。

さてそんな島に着いた私たち。なんらあてなし3人組は、顔を見合わせて「なにする~?」 
せっかく島まで来たんだから「風まかせでのんびりいこう」と。(暗黙の了解)。
とりあえず観光案内所でパンフレットをもらい目を通して、島の概要を頭に入れることに。
ここでのアクティビィティーは、マリンスポーツに釣、もしくは、ツアーバスで回る観光のどれかということのようで、観光は、車が使えないのでツアーも陸、海両方用意されています。ここには、アメリカのシンボルでもある、バッファローやイーグルといった動物も観られるということで、島の風景と合わせて見て回る陸のツアーも人気のようですが、今回は、海を楽しもうと、イエローサブマリンの水中翼船でのお魚ツアーに参加することにしました。出発までの待ち時間、町を散策、船着場から歩いて直ぐのところに町があり、そこにお店やレストランなどが集っているので便利です。

お魚観察ツアーは、「THE SEA VIEW」 という船の底からのぞいて見るものと、「THE NAUTILUS」 という水中翼船のものと2種類があります。水中翼船は初めてで今回こちらに決めました。水中翼船といってもセミ サブマリンで、船室部分だけ海中に沈み丸い窓から魚を観察するようになっています。                      




ガイドつきの45分間の海中の旅、透明度の高い海で保護区域内の海の魚の群れや海藻の群生もたっぷり見ることができます。スポットごとに餌を撒いたり、緑の光を発光したりして魚を呼び寄せるると、魚たちがいっせいに船にぶつかるように集まってきます。大きな魚に混じって鰯のような小魚の群れが印象的です。特に目を引くのが体長30センチほどのGaribaldi という鮮やかなオレンジ色の魚。モントレイ沖から南カリフォルニアの大西洋で見られるこの魚はカリフォルニア州の魚に指定されていて、捕獲すると高額な罰金が科せられるいう話でした。
丸い窓から顔をこすりつけるようにずっと魚を追いかけていると、自分も魚になったような気分で、海の中を泳いでみたくなりました。
あっという間の45分間。魚との一体感はなかなかのもので、3人ともまるで5歳児くらいに戻ったような気分、母とのジェネレーションギャップも何処へ?といった感じです。


沖に上がって、お腹も減ったところで、目指すは海辺のシーフードレストラン「アームストロングス」。
ツアーの前、町を散策中に目をつけて置いた場所です。ランチを取る客もひと段落したところとみえ、海の眺めが最高のデッキのテーブルに座ることができました。ここは、魚市場も営む老舗のレストランらしく、どれもシンプルなアメリカの魚料理ですが、魚が新鮮でおいしかったです。この後の予定もなく、海の風景を楽しみながら、ゆっくり食事を楽しみました。
桟橋からずっと入江沿いに町の目抜き通りがあり、先には、円形の巨大な建物が見えます。カタリナのランドマークともいえる「カジノ」と呼ばれる建物で、最初耳にしたときは、なんでこんな都会の喧騒を離れた島にカジノがあるの?と思ってしまったのですが、ここのは、ラスベガスのカジノとは異なったものでした。casino はイタリア語で、「social gathering place 」、「人の集まる所」というのが本来の意味だそうです。カタリナのカジノは、1929年にリグリーの監修のもと建てられた世界一大きな円形のダンスホールと劇場を併せ持つ建物だとわかりました。ギャンブルとは全く無縁のソーシャルな場所で、当時アルコールもご法度だったとのことです。


アールデコの装飾が美しい建物で、建物内もツアー見学ができるようですが、あいにくこの日はお休みでした。劇場は今も映画館として使われているそうです。建物の一部が、カタリナ島の歴史を紹介したミュージアムやギャラリーとなっています。
カジノの周りは公園になっていて、直ぐ先にはビーチが広がっています。円形の建物を一周するように回ると裏は、ダイブポイントになっていて、ウエットスーツに身を包んだダイバーでにぎわっていました。

入江の先にはカタリナのランドマーク「CASINO」が。
             海は透き通ってとてもきれいです。

島のどこからも見える青い海と空は、そこにいるだけで心と体を元気にしてくれるように思います。


カタリナでは、陶器やタイルがさかんに創られた時代があり、今では、高値のコレクターアイテムとなっているらしいですが、町の古い建物や噴水、また歩道の壁などの装飾にタイルが使われ目を楽しませてくれました。、町並みも地中海風で、ほんのり異国情緒を感じさせてくれます。そんな町並みをそぞろ歩きながら帰りの船を待ち、6時の便でロングビーチへ。

のんびりとした島時間を楽しんで帰って来ました。

  町の中にはタイルや壁画がそここに見られます



この日は一日中快晴で、ロングビーチからの帰途、車窓からきれいな夕日が見えました。
母の方は明日いよいよ帰国、LAの最後の夕空はきれいな茜色に染まりました。


五月に入り、カタリナアイランドは今、島の名物「飛魚の飛翔」が見られるシーズンを迎えています。

2008年5月3日土曜日

LAは花盛り

日本からLAに戻ってきていつもと違う風景に驚きました。緑は冴えて、木たちはみんな色鮮やかな花を身にまとい美しく変身していました!





四月のLAはどこも花盛り。今回、母と共に訪ねたLAの春の様子を紹介していきます。




まずは、我が家のコンドの中庭。母に住まいを紹介がてら、久しぶり中庭に入ってビックリ。ポピーなど色とりどりの春の花が花壇を覆う中、芝生の中にになんとも見覚えのない真紅の大きな花を一杯咲かせた木が目に飛び込んできました。木の幹や枝が赤茶色で、赤い花とのコントラストがとても南国風。ふっと頭をかすめたのが、まだ見たことのない、沖縄で赤い花を咲かせるという「デイゴの木」。沖縄の歌に出てきてずっと気になっていたこともあり、今回ブログに紹介するに当たって調べてみましたら、勘は当たっていました!デイゴの花に間違いなさそうです。こちらでは、姿形から「Coral Tree 」とも呼ばれるようです。その後LAの色んな所で見かけました。
                                         コンドの中庭に咲くデイゴの花

近所を散歩がてら、前期ESLに通ったビバリーヒルズ高校への見慣れた道を通って。



ここでもいつもと違う風景に。通りには一面ピンクの花をつけた木々が!まるで桜並木のようです。
遠目からは桜のようですが........近づいてよく観察してみると、つつじにそっくりのピンクの花でした。


カルフォルニアではつつじも大木となるのでしょうか?? 


そういえばこちらの羊歯も幹がぐんぐん伸びてまるで木のように茂っています。



ともかくピンクの花は春の香りがします。並木道を歩きながらまるでお花見気分です。

これは、「Silk Tree」とよばられ、色んなタイプのものがあるようです。                            まるでツツジの大木のようなシルクツリー



とにかくどこをを歩いていても、日本ではお目にかからない木の花が至る所に出現、LAの春を満喫です。

さて、次にLA近郊の花の名所をいくつか紹介していきます。どこも花に溢れ春爛漫でした。




The Huntington

まずは、高級住宅地として名高いパサデナの南に位置するサンマリノ市にある「The Huntington」。


ハンティングトン・ライブラリーと呼ばれて親しまれています。ここは、1919年に鉄道と不動産業で財を成したヘンリー・ハンティングトン 氏によって建てられた大邸宅で、敷地内にはそのコレクションで有名な図書館や3つの美術館といった建物群と共に広大な植物園があります。植物園のバラ園が有名でちょうどこの時期見頃なので出かけていきました。サンマリノの住宅地に入ると、目を見張るような邸宅がずっと続きます。どこの家も庭の手入れが行き届き、花々がとてもきれいです。しばらく行くと道を突き当たるようにハンティングトンの敷地に到着します。



ゲートをくぐってまず、いくつかある駐車場のひとつへ車をとめロットをチェック。「Willow」という場所であることを確認し、ふっと目の前を見上げ驚きました。柳の化け物のような大樹がどっさり葉を茂らせ、そこに赤い実のようなものを一杯につけて立ちはだかっています。ウワァ~!!これって柳?? 葉っぱは、花札の「雨」のような感じ。「Weeping Willow」と呼ばれるやつかな? 知りたい気持ちが湧き上がりますが、周りには職員らしき人も見当たらず、大柳を後に入り口へ。道中、ここでもSilk Flowerが満開です。
             柳のお化け?赤い実(花かも?)が目を見張る



植物園には、バラ園やシェクスピアガーデンといった英国式庭園、これも規模が大きく本格的で人気の日本庭園や最近新たに登場し話題の中国庭園、他にもサボテンガーデンや温室など見所が色々あります。



今回は、バラ園を中心に鑑賞、世界中の数多い品種のバラを鑑賞することができ、バラ好きには申し分ない場所のようです。ギャラリーでは、今年でバラ園ができてちょうど百年ということで特別展が催されていました。バラのコレクションのさきがけとして有名なナポレオンの妃ジョセフィーンのバラ収集の足跡をたどりながらバラの原種や年に二度咲く中国や中央アジアのバラがヨーロッタパに紹介され多くのバラの品種を生み出した経緯などが紹介されています。バラと一口に言ってもほんとに数限りない品種があるのにはいつも驚かされます。



バラ園内にあるティールームも人気で今回予約をとり(事前に予約をしないと入れないのご注意を!)行ってきました。バフェトスタイルのアフタヌーンティーでなんと食べ放題。スコーンがとてもおいしかったです。
                               







                               満開のバラと笑顔



後は、日本庭園を散策して、時間切れとなってしまいました。ここの日本庭園は規模も大きく本格的で驚いたことには大徳寺の石庭の写しもありました。



園内は広くまた閉館も5時と早めなので全部見て回るなら午前中から来て一日かけて回られことオススメします。





            ゆったりとした回遊式日本庭園



                                                       
                                             



Self-Realization Fellowship Lake Shrine

次は、私のLAでのとっておきの場所、サンタモニカの隣町、パシフィックパリセイドにある、Self-Realization Fellowship(SRF) のリトリート、Lake Shrine をご紹介します。






ちょっと名前が長いのですが、SFF は、インドのヨギ、パラマハンサ・ヨガナンダによって1920年に設立された、あらゆる人種、宗教、文化を超え、瞑想を通じて真我を探求することを提唱している国際的な非営利団体です。氏はヨガの教えを通じて広くアメリカに東洋の精神世界を広め、アメリカのみならず世界中の人々に大きな影響を与えた人物として尊敬されています。自叙伝はアメリカでも広く読まれ、日本語版も「あるヨギの自叙伝」として出版されています。LAにはハリウッドにもテンプルがあり、瞑想やヨガのクラスが行われています。







ここLake Shrine は、サンセットブルバード沿いの小高い丘にあり、Meditation Garden 「瞑想の庭」と呼ばるリトリートです。一歩足を踏み入れるとそこはまるで別世界。緑と季節の花に彩られ、空気がとても清浄に感じられます。白鳥が泳ぐ蓮池の周りを巡るように庭園があり、緑と花に覆われた道沿いには、そこここにベンチが置かれ、静かにたたずむ人、瞑想する人も見られます。水車小屋や、瞑想の小屋もあり、そして、ガンジーの灰が納められたお墓もあります。そこは「Ganji World Peace Memorial」と呼ばれ、一面緑の芝が敷かれた特別な空間です。とこに佇むと、とても敬虔な気持ちになり、自然に手が合わさります。生前、ヨガナンダとガンジーとは、厚い親交があったそうです。

       
宗教を超え誰でも入ることができ、メディテーションルームや庭にはヒンズーのクリシュナ神やキリスト、ブッダ、の肖像絵や、彫像、ユダヤ教やイスラム教のマークなども見られます。

自己に内在する神との対峙が大切とされ、どの神かは問題ではないのです。

Ganji World Peace Memorial


すべての神々を飲み込むヒンズー教の底流にあるインド的宇宙観みたいなものが感じられます。

                    
ここではいつも穏やかな時間が流れていて、無料で開放されているのですが、不思議とだれもこの場所の空気を乱すような人はやってこないようです。ほんとうに特別な場所です。      







まさに、LAの都会に佇む理想郷です。

                                         庭のクリシュナ像



                         

  お花畑の中のブッダ









The Getty Center


最後は、石油王ポール・ゲティーにより設立された一大美術複合施設ゲッティーセンター。人類・美術史研究所や、いくつもの美術館、庭園などがあり、ロサンゼルス市を一望できるサンタモニカ山脈の麓の丘の上に建っています。




駐車場に車をとめ、美術館へはトラムで出発します。なんだか遊園地へ行くような気分でワクワクしてきます。「日常生活から脱出」を意図して考案されたトラムは、五分ほどして丘の上の壮大なセンターに到着。建築家リチャード・マイヤーによって設計された美しいフォルムのモダンな建物が現れます。目の前の大理石の階段を上がって美術館の入り口へ。東西南北それぞれの方向から眺望が開けています。ここからの眺めは、山と海に囲まれたロサンゼルス全体を一望できるものでまさに圧巻です。







美術館は無料で公開され、東・西・南・北の4館と、特別展のパビリオンの5館があり、美術品の多くは、古代ギリシャやローマの古美術、バロックやルネッサンスの絵画、そしてヨーロッパの装飾美術が中心ですが、西館では、印象派や写真のギャラリなど近現代のものも観ることができます。






ゲティーセンターは、美術館同様、庭園が見所で、特に芸術家ロバート・アーウィンによる中央庭園は「庭の彫刻」と称され芸術作品同様に扱われています。






庭園の円形の迷路は多彩な花々で埋め尽くされ、そしてこの時期バラやジャスミンも満開で、色彩浴、芳香浴共に楽しむことができました。まさに「春からの贈り物」ですね。




                                                 
                                   中央庭園 LAの町が一望

五月に入り、今ジャカランダの花が満開です。薄紫色の花を咲かせ、人々の目を楽しませてくれています。まるで印象派のモネのような色彩。またLAに新たな彩を添えています。

                            ジャカランダの花咲く並木道

2008年5月1日木曜日

大人のディズニーランド、ラスベガス

LAに戻って中一日、日本からの荷物もそのままの状態で母とまずラスベガスに出かけて行きました。

ラスベガスはお隣のネバダ州になります。LAから車で5時間ほどの距離。
夕方の4時過ぎ、まだまだ太陽は高いですが、昼の日差しの強さが多少和らいだ頃を見計らって出発。高速をパサデナの町がある山の方向に向かって走ります。いつも遠目に眺めている山にどんどん近づいていきます。近くで見る山は、まるで緑の絨毯を敷き詰めたようにきれい。麓を見ると、緑の中に黄色い花が一杯咲いているのですが、山全体を観ると緑一色でベルベットのよう。木々は鮮やかな緑の葉に覆われ、まさにLAは、新緑の真っ只中です。今年は冬に雨が多く花の色が鮮やかだと聞いていましたが、緑も例年以上に冴えわたっているようです。新緑の山並みを眺めながら今度は高速15号線に突入、その後はずっとラスベガスまで走り続けます。だんだんと緑の山が遠のき、遠くラスベガスの方向にはベージュの岩肌の山が見えてきます。ラスベガスに着くまではしばらく何もない砂漠が数時間続くということなので、手前の町で給油を兼ね休憩、全米至る所にある、スターバックスでコーヒーを飲みながら、ちょうどタイミングよく山に沈む夕日を眺めることになりました。太陽の沈んだ後の夕焼け空の下、後はひたすらラスベガスを目指してハイウェイを一路。 ただひたすら一直線の道が続きます。



しばらく行くとラスベガスの手前にアウトレットモールのある町が2件ほど見えてきます。その内のひとつプリムという町のモール内のホテルに、「俺たちに明日はない」の映画で有名な伝説の強盗、ボニー&クラウドが実際に使っていた車が展示されているそうです。行きは、寄り道せずに町を横目に素通りし、ラスベガスの町に直行しました。

ラスベガスの町は、なんともゴージャスなホテルの連立とネオンに圧倒されるよな第一印象でした。勝手に抱いていた場末のカジノの町とは大違い、豪華絢爛なアミューズメントパークにたどり着いたような感じです。

とりあえずホテルにチェックイン。The Strip という一連のホテルが立ち並ぶ通りに私たちの泊まるホテルがあり、ロビーに入ってそのスケールの大きさにびっくり。
10時を過ぎての到着となり、まず、まだ開いてそうな近場のレストランを尋ね、遅い食事にでかけることにしました。幸い泊まったホテルにもう一つの別のホテルの建物とつなぐような形でイタリアの水の都ベニスを再現したテーマパークのようなショッピングモールがあり、その中に紹介されたレストランが2件ともありました。今回スシバーもあるベトナム料理の「TAO」というレストランに行って見ましたら、これまた入ってびっくり。レストランの中に巨大な仏像がど~ん、と鎮座。それがまた半端じゃない大きさなのです。入り口にも仏像が並び、ガラスケースには象牙の工芸品のコレクションが飾られています。食事の後店内を観て回り片隅に美しいターラ菩薩像を見つけました。とても話題の高いレストランだそうで、近々2件目がまたラスベガスにオープンするそうです。レストランの味は二の次として一見の価値ありです。

                         レストラン「TAO」の中の仏像、その大きさにビックリ

ホテルの窓からは、ラスベガスの夜景が見事。
時差ぼけもあり、その日はバタンと倒れるように眠りに込み、翌朝はこれまた時差ぼけで早くから目覚め、母と二人ラスベガスの町を散策。といっても外は照りつけるような太陽の日差しで歩くのはつらく、テーマパークのようなゴージャスなホテルとその中にあるショピングモールなどいくつか回ってみました。 どこもホテルは例外なく一階がカジノになっており、昼間からゲームを楽しむ人々でにぎわっています。こう言ってはなんですが、母とこれって日本のパチンコ屋みたいだね~と言いながら通り過ぎておりました。

                                 天井を飾るchihulyの「Fiori de Como」   
訪ねたホテルのうち私のお気に入りは、「Bellagio」。
このホテルのロビーにガラスの造形作家 Dela Chihuly の作品があると知り出かけていきました。


ここのホテルもとても大きくて、入り口からショッピングモールを通り抜けてロビーにたどり着くまでにはしばらくかかります。ショップは、世界の一流店が目白押しで、ウィンドーのデコレーションやインテリアがセンスよく素敵です。ようやくロビーにたどり着いて、絶句!Chihuleyのガラス作品はロビーの天井一面を覆っていました!第一印象は、ガラスでできた色とりどりの雲という感じでしたが、近づいてみるとひとつひとつベネチアングラスでできた無数の花の集合体でした!! 


ロビーに隣接して室内庭園があり、そこにもガラス作品が、いくつか。これは、確認したわけではありませんが、きっとChihuley の作品に違いありません。初めて彼の作品に出会ったのは、シカゴのGerfield Park Coservatory (温室)で、Chihuley のガラスの植物と自然の植物が違和感なく交じり合って美しい別世界を作り上げていました。今回思いがけなくラスベガスで再会することになり感激でした。
                                       ホテル「ベラッジョ」の室内庭園

他には、向かいにある「Palis Hotel」、エッフェル塔をはじめパリの町並みが再現されています。ちょうどエエッフェル塔のところにガジノがあり、カジノ内には塔の足の部分が突き出しインテリアの一部となっていてユニークです。「Bellagio 」の隣には、ラスベガスを代表する「Caesars Palace」 がそびえており、テーマは古代ローマということで、エントランスには、ニケ像やシーザー像などが飾られスケール感たっぷりです。中には入りませんでしたが、ここのショッピングセンターも人気だそう。      
 
               パリホテル
               

ラスベガスはまさにショッパーパラダイスといったところでしょうか?!
それぞれのShop もラスベガスならではのスケールで並んでる商品もゴージャス。ウィンドーショッピングにはもってこいです。

最後は、「WYNN」へ。世界で最も高額な建築費をかけた豪華ホテルだそうです。私たちの泊まったホテルの直ぐ隣にあり、夜ここで催されていいる、シルク・ドゥ・ソレイユの「LE REVE」 を観てきました。

日本でもすでにおなじみのシルク・ドゥ・ソレイユ、ここラスベガスのショーは他の都市とは違い舞台の仕掛けが独特でスケールが大きいと聞いていたので、迷わず観る事にしました。ただ演目が5種類もあり、どれにしようかと・・・今回は、水を使った舞台装置で今までにないものというのが決め手で、「RE REVE」を、チョイス。

ショーは、舞台一面に円形のプールがセットされ、おなじみの空中ブランコなどでは天井近い高さからから役者が次ぐから次へと小気味よくプールに飛び込んでいきます。水しぶきが観客席まで飛ん来るから迫力も満点。陸そして水中でのダンスも織り交ぜて音楽もJAzzyでアップテンポ。色っぽく、同時にコミカルな、ラスベガス風演出のしゃれた作品でした。
ちなみに「RE REVE」はフランス語で、「夢」。まさに一幕の夢の世界でした。

ラスベガスは、カジノにグルメにショッピング。世界のいわゆる一流所が一同に集まったテーマパークといったところでしょうか?ただどれもスケール大きく、さすがアメリカという感じでした。



「アメリカに行くなら東から入った方がアメリカをよく理解できる」、という言葉がふと頭をよぎります。


アメリカは西に行くほどんどんアメリカらしくなる。 東のヨーロッパの残骸が西に進むほど薄れていき、西でアメリカの生んだ文化が誕生。それはまさにテーマパーク!?

今回ラスベガスを訪れて、そんなことが実感として感じられました。




デイズニーランドがアメリカのテーマパークの落し子なら、現代のラスベガスはさしずめ、ゴージャスな大人のディズニーランドといったところでしょうか?



ラスベガスにはコンフェランス会場もいくつかあり、ホテルからモノレールで移動できます。
またデスバリーやグランドキャニオンといった国立公園にも数時間で行け、日帰りのツアーも出ているので、観光にもうってつけ。LAまできたら足を伸ばすにはオススメです。





              夕刻の空に広がる不思議な雲 建物はシーザーパレスの一部

2008年4月30日水曜日

日本の春


ひと月ぶりのブログです。

3月下旬日本に帰国し、今月半ばLAに戻ってきました。

桜の開花と重なるように日本に到着、東京ではまだ肌寒い日が多かったものの行く先々で桜を楽しめ、日本の春を満喫して帰って来ました。帰国前LAでは一足先に桜の見頃を終えました。やはり、桜はソメイヨシノ、春の霞のかかったような空の下で見る薄紅色の満開の花の美しさは日本の桜ならでは。LAの桜はというと、青空に向かって元気一杯にピンクの花をつけて咲き、日本の桜の風情は感じられません。桜と称しても全く別物ですね。
東京滞在後、伊豆に行き、その後関西まで足を伸ばしたのですが、伊豆でも桜はまだまだ見頃でした。伊豆は海から吹く風が強く、今回なんともすばらしい花吹雪に遭遇しました。この日お天気はいいものの風が強く、目の前を大量の
桜の花びらがすさまじい勢いの風にのって流され行く様は、
なんとも見事で、こんなすごい花吹雪をみたのは初めてでした。伊豆では桜のみならず、一本の木に赤とピンクと白の花をつける源平桃や「山吹色とはまさにこの色!」と鮮やかな黄色に目を見張る山吹の花などいたるところ花が満開、鶯も鳴き競って、伊豆の春は真っ盛りでした。
 
写真上:伊豆高原 大室山裾野の「さくらの里」
    下:山吹の花が咲く伊豆の雑木林 梢には鶯がたくさん!

関西では、既に桜の見頃は過ぎていましたが、姪と京都に訪ねた折、夜の枝垂桜を観に円山公園に立ち寄りました。まだ十分見頃で、この日はきれいな月が空にかかっており、まさに妖艶という一言に尽きる桜の大木を堪能しました。ひと口に桜といっても実にさまざま、日本の桜の味わい深さに触れた旅となり春を満喫できました。



また今回、訪ねた先々で友人や知人に出会い、そして思いがけない新しい出会いもあり、とても楽しく充実した時間を過ごさせていただきました。皆さんとの再会や出会いを通じて本当に心温まる日本の旅となり、とても感謝しています。



                                  
月夜の下の枝垂れ桜
それと、嬉しいご報告を。先月ブログで書いたツバメの教会の絵本を倉庫の本棚から発見!
思っていたよりずっと小さな絵本で、タイトルは「ツバメの歌」 文とえ レオ・ポリティ とあります。
ドキドキしながらページをめくると、まず 「海のそばの、なだらかな丘のふもとに、カピストラノという、小さな村があります。」と文章が始まります。絵本をめくっていくと教会そのままの風景が・・・思わずやった!と狭い倉庫の中でしばらく飛び跳ねておりました。大切ににアメリカに持ち帰り今部屋の本棚に飾っています。
さて、今回は母をつれてこちらに戻ってきました。成田から9時間の飛行機の旅。LA到着は、午前11時過ぎ。予定通りに到着。この日LAのお天気はよく、時差ボケもふっとぶような明るい太陽と青空。途中車の窓越しから見るLAの風景、椰子の木の街路樹が立ち並ぶ道を走りながら、母からの第一声は、「ニューヨークともシカゴともぜんぜん違うね~」 やっぱりアメリカは広いのです!

この後母と訪ねたLAの春の様子を紹介していきます。

2008年3月20日木曜日

BSLAの活動

先月15日にスタートしたBSLAの活動、先週13日に卒業式を迎え、1か月間に渡る学生たちとの交流が終わりました。BSLAは、「Business Seminar in Los Angeles」 の略称で、現役の大学生がここLAで共同生活を行い、英語とビジネス研修を同時進行で行うもので、春と夏の年2回行われ今回は、4回目になります。最たる目的は、海外での様々な体験やアメリカの学生たちとの交流を通して、視野を広げると共に、自分自身の可能性を大きく開いて行くこと、キーワードは、UN ROCK !


今回の参加者は、男女合わせて5名、前回参加したメンバー7名が2週間交代でスタッフとして加わり、12名の学生による活動となりました。


LA側でこの活動を支えているのは、こちらに定住している日本企業の経営者や駐在員などのサポーター。今回私もサポーターとして加わり、学生たちとの交流を楽しみました。



ダウンタウンのボナベンチャーホテルで歓迎式を迎え、翌日からすぐビジネスサーベイやプレゼンテーションのための説明会やパワーポイント作成の研修が始まります。今回のサーベイのテーマは、「日本のアニメ」について。こちらでは、今 Japan Cool と呼ばれる現象で、日本のアニメなどに代表されるサブカルチャーの人気が高く、アメリカ人ののアニメオタクもかなりいるようです。UCLAや今回交流会を行ったUCS (南カルフォルニア大学)やカリテック(カリフォルニア工科大学)などの大学でもアニメのサークルがあるそうで、それに伴って日本に興味を持ち、日本語を学ぶ学生も多いとのことです。以前はビジネスのための日本語だったのが、今は、若者を中心に文化として浸透しているようで、とても嬉しい気がします。



アニメについてのマーケットリサーチは、若者が多く集まる場所を中心に、サンタモニカ、UCLAがあるウエストウッド周辺、そしてLAの流行発信地、メルローズの3箇所で行われました。街頭でのアンケート調査は、日本の小学校で英語を教えていた経験のある女優のDianne先生が今回英語指導に当たり、現場で生徒たちに加わって英会話の実習を実践しながらのビジネスリサーチです。アンケート調査の結果はパワーポイントにして私たちサポーターにプレゼン。最終的には3箇所の集計をして2チームに分かれてその分析と結果を発表。スタッフが質問やコメントを行い、採点していきます。



こうしたスッタフの前でのプレゼンを繰り返すにつれ、学生たちもみんなの前で自分たちの考えをまとめて話すということになれ、自信をつけていくのがよくわかります。



もう一つの柱は、日本のカルチャーについてのプレゼン。前回同様、UCS(南カリフォルニア大学)のアジア研究学科の学生たちととノトルダム高校の日本語クラスの生徒たちのクラスで行われました。3チームに分かれて日本の言葉や食べ物、流行のギャグなどうを紹介。カラオケやスシ、オタクもといったアメリカに浸透している言葉は多く、その言葉の意味を理解してもらうことで日本をより深くしってもらおうというような趣旨。
ノートルダム高校では、日本人の学生とアメリカ人の高校生たちの混合グループで発表され、テーマーは日米の比較、「アメリカのギャングと日本のヤクザ」といったような場を沸かせる内容のものも登場しました。



最後はファッションショーのイベント。
今こちらでも人気のコスプレや着物、浴衣をファッションショー仕立てで紹介。 このファッションショー、ノートルダム高校では、この日ちょうど、学内でアメリカ以外の国から来ている生徒たちのお国紹介のイベンントがあり、日本チームも日本語クラスのアメリカ人の生徒たちと参加。イベントは大きな体育館で催され、観客は学内全員、観客席は満席でかなりの熱気。他の生徒たちの歌やダンスが披露された後、日本チームが登場。学生たちがそれぞれの衣装を身に着けて音楽に合わせて登場するたびにワーッと歓声が起こり、その声に答えるように、みんな緊張しながらもいい笑顔を振りまいていました。私もこのイベントでは、帯を結んだりと裏方として参加したので、ショーが盛り上がって嬉しく、そして何よりもみんなのパフォーマンスを歓声で答えてくれるノートルダム高校の生徒たちの暖かな気持ちに感激しました。 


こういった活動の中に、企業や領事館訪問、ロサンゼルス警察(LAPD)見学なども織り込まれています。LAPDでは射撃を体験することでき、当分興奮冷めやらぬといった感じでした。また一方、サポーターの家でのバーベキューやワイナリー訪問といったリクリエーションなども息抜きに組み込まれいます。



みんな毎日サーベイやプレゼン準備、ビジネス研修など忙しい日々で、かなり大変だったようですが、本当に濃い毎日を送ったとのこと。一日が今までになくとても長く感じられるといった感想も聞かれました。私の方は、今回プレゼン前の緊張をほぐす目的で、呼吸法を取り入れたヨガのクラスや、自分の体が欲する香りを見つけてアロマオイルを使ったミストをつくるワークショップなど行い、リラクゼーションのクラスを提供しました。とても楽しめてもらえたようで、学生たちとのとてもいい交流となりました。


卒業式当日は、最後に今後のBSLA活動をよりよくしていくための提案をグループごとに発表、それを終えてようやく卒業証書が、サポーターたちの手から手渡されます。

涙がとまらない生徒たちの姿もあり、この一月のみんなの充実感がひしひしと伝わってくる思いがしました。

みんなよくがんばったね。今度はスタッフとしてBSLAに帰ってきてください。との思いです。

今回の活動を通じての、みんなの成長振りは素晴らしいものです。パワーポイントを使ってのでプレゼンテーションは初めてという所からスタートし、発表の回数を重ねる度に、サポーターからのコメントを素直に受けて毎回向上させ、そして最後はアメリカ人の学生とコミュニケーションをとりながら英語でしっかりプレゼンテイションをするところまで到達。若いみんなの前向きな態度と素直さに感動しました。共同生活を通じてのみんなのチームワークもすばらしくこの一ケ月のLAでの生活はすべてきっとみんなの宝物になることでしょう。


今回BSLAの活動に参加して、強く感じたのは、自分の限界のところで、もう一つ先を目指してがんばってみるということの大切さ。そうした体験ができるBSLAのプログラムは、単なる語学研修よりはずっと価値があると思いました。これからも改善点など検討事項はありますが、これからもよりよいBSLAを学生たちとともに育てていければと前向きに考えています。


BSLAのブログを紹介 http://mockun.pepper.jp/BSLA/

2008年3月17日月曜日

ツバメがやってくる教会 Mission San Juan Capistrano

今日3月17日は、St.Patrick's Day 、アイルランドのお祝いの日です。アイルランドの移民の多いアメリカでは、この日人々は何か緑色のものを身に着けます。グリーンは、アイルランドのシンボルカラー、Shamrock (クローバー) の色で、希望を表します。とりわけこの日子供たちは、何か小さなものでも緑色を身に着けてに学校に行かないと他の生徒からピンチされる(つねられる)というようなことで、緑のハンカチを首に巻いたりして出かけていくそうです。NYやボストンなどアイルランドの移民が特に多い地域では盛大なパレードが催され、またシカゴでは、川を緑に染めたりと、本国での聖者パトリックを祝う厳かな行事は、アメリカではむしろ、フェスティバルのようなのりです。                           

毎年この時期に、カルフォルニアア州オレンジカウンティーにある、州内最古のミッション(米国南西部に伝道したメキシコからのスペイン布教団の拠点)San Juan Capistrano で、「Return of the Swallow Celebration 」 いうフェスティバルが催されます。ここは、別名「ミッションの宝石」と呼ばれるとても美しいところです。毎年春になるとここに cliff Swallow と呼ばれる色鮮やかなツバメが帰ってきて建物の軒下にたくさんのツバメの巣を作っていたそうです。そんなことから「ツバメの教会」とも呼ばれています。   San Juan Capistranoの鐘

昨年クリスマスに、ここから少し南に下ったLaguna Niguel という海沿いの町のホテルでパーティーがあり、そこで知り合った人から、「ここの近くに春になるとツバメが帰ってくる古い教会があるので、是非一度いかれるといいですよ。」と教えてもらいました。この話を聞いた途端、一冊のメキシコの絵本を思い出しました。題名は忘れてしまいましたが、一目で気に入って買った絵本で、内容は毎年春になって教会にツバメが帰ってくるのを楽しみにしている少年の話で、その教会におじいちゃんと出かけていくというような素朴なストーリー。ツバメが帰ってくる教会と聞いた途端、なんだかそこが絵本の場所のような気がして、春になったら必ず行ってみようと楽しみにしていました。。
ただ教会の名前も分からず、ネットで、「カリフォルニア、古い教会、ツバメ」と打ち込んで、ヒットしたのが、San Juan Capistrano でした。そして同時にここが知るる人ぞ知る密やかな教会ではなく、カルフォルニアで有名な歴史的遺産であることも知りました。

いよいよ3月の半ばとなり、カレンダーには書き込んで待っていた先週末の土曜日にその教会を訪ねました。高速を車で一時間の距離。この日風は冷たくジャケットがいるような気温でしたが、澄んだ青空のとてもいいお天気でした。今カルフォルニアは、まさに花の季節の真っ盛り、どこに行っても色とりどりの花々で一杯です。今年は特に冬場雨が多かったせいもあり、花がいっそうきれいなのだそうです。
San Juan Capistrano は、町名でもあり、こじんまりとかわいい町並みで、町全がHistoric Site。町の真ん中に駅があり、歩いても十分回れるので列車でやってくるのもオススメです。LAからサンディエゴ行きのアムトラックが一時間おきに出ています。ちょうど着いたのがお昼時だったので、まず腹ごしらえ。アメリカの古きよき時代の象徴のようなホワイトピケットで囲われたテラスのあるTea House でランチをした後、駅を超えて反対側にあるMisiion へ。9ドルの入場料を払って入ることになり
ます。案内は音声ガイドが用意されまるでミュージアムのようです。ちょうどこの日は、「Return of the Swallows Celebration 」 というお祭りの日にあたり、園内は、フードやギフトのお店も出て賑わい、コンサートも催されてと、とてもにぎやかでした。庭に咲くポピーの花やサボテンの花が、色鮮やか、アメリカというよりは国境を越えて
メキシコといった風情です。ここの教会の建物は、1776年に建てられたそうで、当時はまだメキシコの一部、1848年にカリフォルニア州となる以前の建造物で、カルフォルニアでは、最古のものとなります。1812年の地震で建物がかなり崩壊してしまったということですが、今も残る石造りの回廊や建物など、ちょっと遺跡のようで歴史を感じさせます。中でもすばらしいのが、今も残る礼拝堂で、スペインのから運ばれたバロックスタイルの金箔の祭壇や木彫りの像などすばらしいものでした。 ランチをしたティーハウス この日ブライダルシャワーが行われてました。 プレートの椿の花は庭で取れたもので食べれるそう

ミッション内の石造りの建物と庭
残念なのは、ツバメの姿が見られなかったこと。今ではツバメが巣を作るための泥を得ることができなくなってしまい、この教会にツバメが帰ってくることはなくなったそうです。ただ、ここから程近い海辺まで行けば今もツバメの姿が見られるそうです。今度ツバメに会いに行ってみたいと思ってます。
そして、今回の訪問では、ツバメに会いに来るのを楽しみにしている少年の話もなんら手がかりになるものはありませんでした。今も私の空想の世界のまま。 ちょうど今月末日本に行くので、倉庫の中で眠っているこの絵本を探し出してこようと思っています。絵本との再会が楽しみ。

ミッションを後にして駐車場へあるいて途中、教会の鐘の音が聞こえてきました。じ~んと心に染みるすばらしい音色でした。目を閉じると今も聞こえてくるようです。




   礼拝堂の中 

2008年3月10日月曜日

隣町ビバリーヒルズ

今週からDAylight Saving Time がスタート。1時間早くなって急に日が長くなりました。おかげで朝起きた頃はまだ薄暗く、少しずつ空が茜色に変化し、7時前あたりからようやく顔を出す太陽を拝めることになりました。毎朝のヨーガの太陽礼拝ポーズ、日の出とともに行えるのは、最高に気持ちがいいものです。

さて、今回はしばらくお預けとなっていた、ビバリーヒルズの町の紹介します。
我が家のコンドミニアムから道を一本隔てるともうそこはビバリーヒルズの町。高層ビルの町から一挙に閑静な住宅街へと変化します。ビバリーヒルズは、市として独立しており、町には1932年に建てられたという立派な市庁舎があります。サンタモニカブルバード沿いの市庁舎の建物は一際目を引くもので、ここには映画 「ビバリーヒルズコップ」 で有名なビバリーヒルズ警察や、図書館などが入っています。警察にはあまりお世話になることはありませんが、ここの図書館は、我が家からも近く、よく出かけていきます。初めて図書館の扉を開けた時は、その威風堂々たる姿にびっくり。思わずすご~いと声を上げてしまったほどです。ギャラリーのスペースなどもあり、ハリウッド黄金時代のスターの写真などが飾られていて、ちょっと他の町の図書館にはない香りがします。 「ビバリーヒルズコップ」で有名な市庁舎
サンタモニカブルバード沿いに市庁舎を過ぎてしばらく行くと、道路を隔てた反対側に色鮮やかなチューリップのスカルプチャーが見えてきます。一目見ただけで草間弥生の作品とわかるいでたちですが、今回ブログに写真を載せようと念のため確認してきました。間違いなく彼女のものでした。
  サンタモニカブルバード沿いの草間弥生のスカルプチャー
LAは歩けない町だとよく耳にしていたのですが、嬉しいことに我が家からは、ビバリーヒルズの公園や現在、ESLに通っているビバリーヒルズ高校など歩いていける距離にあります。まず公園の方は、主人の朝のジョギングコース、こちらに越して間もない頃週末に公園へウォーキングにでかけた時、すばらしい出会いがありました。公園を一回りしての帰り道、瀟洒なスペイン風の家の庭先に咲いている満開の花に見とれながら近づいていくと、目の前に小さな色鮮やかな鳥が静止しているではありませんか! しばらくの間息が止まったかのように小鳥の前で立ちすくんでしまいました。あっ!蜂鳥だ!!と思った瞬間小鳥はどこかへ行ってしまいましたが、予期せぬハミングバードとの出会いに、しばらく胸の鼓動が止まりませんでした。この時以来、花を見かける度にキョロキョロと鳥の姿を追っていますが、今の所ハミングバードとの再会はありません。ただおかげで、キョロキョロ癖がつき、昨年晩秋の頃の満開のブーゲンビリアの花の横で、もみじが赤く染まっていたりする、(風景のみならず、人々の服装しかり。ダウンジャケットを着込んだ人の隣で、半そでTシャツ姿でアイスクリームをなめてる人がいる) LAのなんともクレージーな風景を色々と楽しむことができました。

徒歩圏のビバリーヒルズをもう一箇所。1月から通い始めたアダルトクラスのあるビバリーヒルズ高校。ここも道路を隔ててすぐのところにあります。ただ、さすがはアメリカ、高校の入り口までは近くても中に入ってからが大変。まず校舎までが遠い。そして校舎の中がでかい!最初のクラスの日は、余裕をもって早めに出たにもかかわらず、教室をを見つけるのに右往左往し、しっかり遅刻をしてしまいました。ここの高校は数多くの映画俳優や著名人を送り出していることでも有名なビバリーヒルズで唯一の公立高校。最近の俳優では、ニコラスケージがここの卒業生だとか。校舎の中にもずらりと写真がならんでいる場所があったりします。ビバリーヒルズ高校といえば、   「高校生白書」というドラマが日本でも話題でしたが、原題は「Beverly Hills 90210」 、数字の90210は、ビバリーヒルズのジップコードで、日本の郵便番号にあたります。この番号は、全米で一番有名なのだとか。アメリカでは、何かにつけジップコードを聞かれる事が多いので、電話番号同様頭に刻まれていますが、アメリカでは、住んでいる場所がステイタスになる社会でもあるので、そうした意味でもジップコードの番号の存在意義は大きいようです。  写真はビバリーヒルズ高校の体育館
ここのアダルトスクールでは、無料で受講できるESLのクラスも併設されて充実しており、さっそく1月からListninig/speakingのクラスに週2回通い始めました。今回で2度目のアメリカ生活ですが、いつまでたっても話すのはもどかしく、英語習得はまだまだ遠いと思い知らされますが、一歩ずつ前進あるのみと自分に言い聞かせています。 クラスには日本人もチラホラ、イラン人やロシア人、そのほか色々国際色豊かです。家が近く途中まで一緒に歩いて帰る友人もできました。彼女の名前は、Medet、カザルフタン人で、中国育ち、LAに来る前日本の医学部で博士号を取得したとのことで日本語がペラペラです。日本語が大好きなのだそうで私と日本語で会話するのを楽しみにしてくれています。「一体何ヶ国語話せるの?」と訪ねると、カザルフタン、トルコ、マンダリン、日本語、そして今も勉強中の英語と5ヶ国語!彼女自体がなんとも国際色豊かでユニークな存在です。

アダルトスクールにはESL以外にもいろんなジャンルのクラスが豊富に用意されています。今回他にもいくつかクラスを登録しました。今期から新しく登場した「The Magic of Cinema:The Films that Touch Our Lives 」 アメリカの現代の映画から心を打つ作品をセレクトしてということで、アメリカを知るのにいい機会と思い、夜7時からのクラスなので主人と共に受講。映画鑑賞したあと、ディスカッションがあり、いつもしっかりまわってきますが、なんとか感じたことを素直に表現しています。少人数のクラスでアットホーム、講師を含めみんな異文化人の私たちを興味深くそして、暖かく受け入れてくれており、楽しみに通っています。アメリカ人の感想を聞くのがほんとにいい勉強になります。
講師のVoltaire R. Sterling さん、弁護士を辞めて俳優に転向。デンゼルワシントン主演そして初監督の「Great Debates」 という映画でデビューされています。
あと、単発のAnti-AgingのBeauty Care のクラスを2コマ。講師はハワイアンの女性で、カメハメハ家の家柄だそうです。とてもエレガントな女性で挨拶はハローではなくアロ~ハ!大手の化粧品会社のコンサルタントをしていたとのことで日本でも資生堂の仕事をしていたらしく、1回目のSkin Careのクラスで親しくなりました。
私の方、まさに災難は突然やってくるもので、渡米寸前に、自転車のハンドルにかけていた傘が車輪に挟まって自転車ごと前転する形で転倒、顔をコンクリートにもろにぶつけてしまい、そのとき鼻の下負傷してしまいました。前歯も角が少しかけてしまったのですが、顔の傷より何より歯が折れなかったことが不幸中の幸いでした。渡米後しばらくの間、顔の下は大きな絆創膏にマスクといった状態でした。今はほとんど傷も目立たなくなってきたのですがまだわずかに跡が残っていて、今回ケアーについても色々彼女からアドバイスをもらえたのでよかったです。今月が「Face Lift without Surgery」、フェイシャルエキセサイズやヨガも取り入れたクラスとあって興味深く楽しみにしているところです。

さて、今度はビバリーヒルズの華やかなスポットを少し紹介。やはり有名所は、ロデオドライブに代表されるゴージャスなショッピングエリアでしょうか。ロデオ通りとウィルシャー通りが交差する「Two Rodeo」 と呼ばれるスペイン階段のある場所は特に有名で観光客の写真スポットになっています。今回ここの建物がフランク・ロイド・ライトによるものと知り、あらためてじっくり観察に出かけてきました。
     「TwoRodeo」のスペイン階段                
ロデオドライブには世界の有名ブランド店が軒を並べています。ビバリーヒルズの店はそれぞれのも店舗が大作りでなくとても瀟洒で洗練されていているのが素敵です。
特にクリスマスタイムは夜のイルミネーションがすばらしく、中でもびっくりしたのは、ロデオドライブ沿いの椰子の木にずらりと飾られたバカラのシャンデリアのデコレーション。夜、店が閉まって人気がなくたった頃、車で近くを通りかかると立ち寄っては夜の散歩を楽しんでました。とてもきれいでした。もう、今から今年のデコレーションが楽しみなほどです。
      
     クリスマスのロデオドライブのバカラのデコレーション
ブランド店には立ち寄ることはないですが、このあたりでお気に入りのお店もいくつか見つけました。まずはチーズストアー、小さな間口の店ですが、入ると世界のチーズがずらり。値段も高めですが、いつも札を取って順番を待つ人で一杯です。日本にも進出したアロマのジュリークやそのお隣のドラッグストアー、そして老舗のデリ 「Nate'n als 」、ここのMatzo Ballというまるでつくねのような味わいのお団子が入ったチキンスープはとてもおいしいです。

少し行くと高級スーパーで名高いBristol Farm があり、普通のスーパーにはない品揃えで楽しめます。
この中にイートインのデリがあり、ここもオススメです。  

ビバリーヒルズは何かと話題のお店がする場所ですが、最近行列を作っているお店は、サンタモニカ沿いのスプリンクルというカップケーキ屋。一度並んで試してみました。甘すぎず上品な味わい。最近はアメリカでも甘みを抑えたデザートによく出会います。そしてここのお店も今流行のおしゃれなECOスタイルでセンスよくまとめられています。
                        スプリンクルのカップケーキ
今のビバリーヒルズ、ハリウッドのスターはマリブあたりに移ってしまい、住んでいるのはイラン系ユダヤ人ばかり、といったような話もよく耳にしますが、ことの真相はどうあれ、今も変わらず人々を引き付ける魅力的な町であることは確かなようです。