2009年5月15日金曜日

花も見頃となりました!


5月も中旬、まさにLAの花々も見頃の季節となりました。ここ南カルフォルニアは一年を通じて花を楽しめるのですが、やはり花の盛りは春から初夏、この時期が一年で一番輝いていると思います。
初夏を彩るジャカランダの花も満開となり、お花見季節の到来です。

お天気がいいと少し足を伸ばして出かけたくなります。



         満開のジャカランダの木の下では、お花見気分、ピクニックを楽しむ人たち



Meditation Garden


先週は、世界一の人工ヨットハーバーで知られる海沿いの町Marina del Rey に住む友人と Pacific Palisades にある、Self Realization のメディテーションガーデンに出かけて行きました。昨年もちょうどこの時期、日本からやってきた母を連れてここを訪ねました。新緑とともに咲きほこる花々で今年もまた瞑想の庭の中は、埋め尽くされるかのようでした。水車小屋のある美しい池の回りを友人と散策。池をのぞいてみると、なんとたくさんの亀たち!この陽気のせいでしょうか、カップルや親子連れでみんな元気よく水の中を泳ぎまわっています。池には蓮の花も開き、蓮の葉によじ上ろうとしている亀の姿も!なんともほのぼのとした雰囲気に自然と笑顔がこぼれてきます。友人と二人でしばらくの間 turtle watching とあいなりました。亀の姿にとても気持ちが安らぐと、このところ近辺何かと大変な友人はことのほか嬉しそうでした。
































Doheny dr. ヤシの並木とブーゲンビリアの花咲く家


今週、ここからビバリーヒルズの町を超えてすぐ先 West 3rd Street と呼ばれるエリアにある "Joan's on Third"というおいしい食材も扱うカフェへお気に入りのカルフォルニア産オリーブオイルを買い物に出かけました。ここは、おいしいチーズなどグルメフードも扱うカフェで、店内はサンドイッチや人気のお総菜で食事を楽しむ人々でいつもにぎわっています。ちょうどLAの Dean & Delca といった感じのお店です。
ここWest3rd Street は個性的なお店が並ぶユニークな通りで、LAの古きよき時代といったような香りがして気に入っています。Joan's の向かいには、The Cook's Library という料理専門書店があり、ここもついでにと久しぶりに訪ねてみたら、なんと中はカラッポ!既に閉店してしまっておりました。その日はちょうどインド料理のクラスがあり、聞いてみると4月中はずっとセールですべての本が半額以下で売られていたとのことでした。パリからやってきたグルメなクラスメートのクリスチャンは、閉店するまで毎週のように通い詰め、念願の数百ドルもする高価なフランス料理の本もこの際と決心し購入したのだそうで、The Cook's Library 「最後の本を買ったのは自分だ」と誇らしげに語っていました。
The Cook's Library、料理人も愛用する本屋として知られ、 West 3rd Street を彩る個性的なお店のひとつだったのですが、、、いまやネットの時代、本屋に限らずの個人商店の経営はどこも大変な時代のようですが、世の中便利さとお手軽さばかりが優先され、長年に渡って町を彩ってきた店がなくなっていくのはなんとも残念です。
この通りにも時代の変化の波が押しよせてきているのでしょうか。

Joan's へ行き帰りは、ヤシの並木道がひと際美しいDoheny drive を通ることにしました。通りにはビバリーヒルズのしゃれた家並み続きます。その中に屋根まで伸びるブーゲンビリアの花がひときわ鮮やかな家が目にとまりました。いつもなら風景を楽しみながらさーっと車で通り過ぎるだけなのですが、車を脇にとめて少し歩いてみる事にしました。5月の陽気がついそんな気分にさせます。


Alstromeriaの花束

昨日は、花のアレンジメントやデコレーターとしてLAで活躍する友人が遊びにやってきました。
手みやげに、ピンクの花! よく出かけて行くファーマーズマーケットなどでも必ず見かける花なのですが、今日まで名前を知らないままでいました。
その花の名はAlstromeria 、知人の家の庭からの採りたてとのことで、なんとも瑞々しくフッシュです!

花の命は短し短し! さあ、さっそく花見にでかけましょう!!

2009年5月11日月曜日

ちまたでは火災訓練ばやり

先週発生したサンタバーバラでの山火事、その影響かこの週末はずっと空一面グレーの幕がはられたようなすっきりしないお天気でした。
火事と言えば、サイレン鳴り響く真っ赤な消防車に消防士。アメリカの消防車は実にかっこよく、消防士はこちらではFirefighterと勇ましく呼ばれ、まさにヒーロー、子供達のあこがれです。
気象異状のせいで季節外れの山火事が頻繁に発生しているカルフォルニアは、地震もあり他州に勝って消防署の役目は重責かと想像されます。だからというわけでもないのでしょうが、最近ちまたでは火災訓練なるものが頻繁に行われている様子。このところ我が家のコンドミニアムでもずっと火災がらみの点検が続いており、火災報知器のメンテナンスに、新たな警報器の取り付け、そしてその度ごとに鳴り響くパワーアップしたすさまじいサイレンの音。いったいいつになったら終わるのかとかなりうんざりしていたところに今度は Fire Drill なる火災訓練との知らせがあり、先週アメリカで初めての避難訓練なるものを体験しました。今の住まいは高層のコンドミニアムで、3フロアーごとひとまとまりで住人が集合、消防局から送られてきた職員のもと火災時の避難の仕方について細かい指導をうけました。説明のあとは、実際にエレベーターに乗り込み緊急ボタンを使ってのデモンストレーション。始まったのは夜の7時を過ぎてと遅く夫も参加し、その親切丁寧な指導ぶりに二人で感心した次第です。夫のオフィスビルディングでも最近火災訓練があったとのこと、いまここらあたりは火災訓練シーズンなのでしょうか??

そんなところで迎えた週末、またしても遭遇したビバリーヒルズ消防局の消化デモンストレーション。
目下、五月下旬のメモリアルホリデーの休みに旅行を計画中で、旅行ガイドなど探しがてら図書館に立ち寄ったところ、ちょうど図書館がある市庁舎の広場で、なにやら人の群れ、子供達を連れた親達が大勢その場に向かっている様子で、近づいて見ると消防車に多くの消防士、そして広場の真ん中にはおんぼろ中古車。今からまさになにか始まりそうな気配です。
消防署のイベント??と夫と首を傾げていると、そばにいたおばさんから、「ホットドックがただでもらえるよ!」と一言、その声に押されるようにイベント会場に足を運びました。
まずは大急ぎでホットドックと、飲み物をもらって、見物に参上。  レトロな消防車も登場
ちょうど目の前を消防士がロープを使ってするすると降りてくるところ、














そして、その向こうでは、中古車にガソリンがかけられました!あっと言う間に燃え上がる炎、消化活動開始です!ものの数秒であえなく炎は消され、もくもくと黒い煙がのぼったそのあとには黒こげになった無惨な姿の車が姿を現しました。まるで映画のワンシーンを観ているようなLAの町らしい消火デモンストレーションにおもわず拍手。
大人も子供もみんな粗品にもらった赤いヘルメットをかぶり、なんだか遊園地にきたかのような気分で会場を後にしました。

















        
                     Firefightersは子供達の人気の的
                     デモンストレーションの
あとでは、多くの子供達に囲まれて記念撮影


                   
                                

                     

2009年5月5日火曜日

アジアンタウンにそびえ立つ仏教寺院、Hsi Lai Temple

メキシコに発生した季節外れのインフルエンザにいまや世界中は大騒ぎ、ニュースでも毎日その話題でもちきりです。LAでは、四月になっても異例の寒さでずっと曇りがちの日が続きと、なんだか変な具合?と首を傾げていた最中のふって湧いた出来事にやっぱり! いやな予感が的中したかのような気分です。
しかし、五月に入り、お天気もまた上向いてきました。とにもかくにもこれ以上、ウイルスが蔓延しない事を祈るばかりです。

まさに五月晴れとなった先週末の日曜日、LA郊外にあるSan Gabriel valley に沿って広がる町のひとつHacienda Height まで出かけて行きました。今では New China Townと呼ばれる Montrey Park や San Gabrielといった町と並んでこの辺り一帯は、巨大な Asian Town として広がり、その大きさは目を見張るばかりです。今回訪ねたのは、台湾の高雄に総本山があるという台湾最大の仏教宗派、仏光山西来寺のアメリカ西海岸の分院 Hsi Lai Temple、その規模の大きさはまた圧巻でした。本場中国の建築様式で作られたという寺院は本格的で、寺院に到着するや、まるで中国にやってきたかのような印象。実際、西半球にある数ある分院のなかではここが最大級ということでした。

今回このお寺を訪ねたのは、なんと伊豆の下田の珈琲館、邪宗門で聞いた一枚のCDがきっかけ。この春日本へ帰省したおり、母と伊豆にでかけ下田まで足をのばしました。そこで立ち寄った下田の町ににひっそりとたたずむ小さなナマコ壁の邪宗門。ここを訪ねるのは今回で2回目で、懐かしい思いでドアを開けて中に入ると、中はまるで異空間。椅子に座って薄暗い店内から色ガラス超しに見る外の風景が妙に明るく感じられ、店の中では時間が逆方向に流れていくかのような何とも不思議な感覚に包まれます。一見時代に取り残されたかのような風情ある下田の町に残るお気に入りの場所です。   下田のなまこ壁の珈琲館「邪宗門」

そしてそこで耳にした一枚のCDの音楽、ちょっと沖縄風で、何度も同じフレーズが繰り返されていくリズムが心地よく、耳を傾けるうちにその不思議な言語のの響きが気になり始めました。しばらくしてこの歌は何語なのかお店の人に訊ねてみたところ、般若心経に曲をつけて歌っているとのことでした。般若心経!??とびっくり、私の暗誦している般若心経とはまったく違う音の世界なのです。CDのジャケットを見せてもらうと、梵音修行版とあり、サンスクリット語で歌われているのだとわかりました。なんども繰り返される意味不明の音が心地よかったのは、言葉にパワーを秘めるといわれるサンスクリット語のせいだったのでしょうか。それを歌詞にして実に軽やかに曲に仕上っています。サンスクリット語の般若心経と聞くとますます欲しくなってしまいましたが、このCD、マスターが台湾の仏光山にあるお寺に行った時にみつけられたそうで、そこでしか手に入らないとのことでした。
台湾の仏光山にあるお寺??

さ〜て、ここはLA、まさにアジアの宝庫です。本国にあってLAにないものはないだろうとの目論みが的中しました!

Hesiendaという町に大きな中国寺院があるという事は以前から耳にしていましたが、なんと、伊豆半島の下田からここに繋がってくるとは思いもよりませんでした。

Hsi Lai Templeは、漢字で書くと西来寺となり文字通り、”coming west" という意味だそうです。
15エーカーの敷地に遠目からも一目瞭然ドーンとそびえております。中国の明と清の時代の本格的な建物様式で、山門をくぐって駐車場をのぼっていくと、まずBodhisattvaa Hall があり、中に入って頭上を見上げると、こちらでHappy Buddha の愛称で親しまれている太鼓腹のMaitreya Bodhisattva を中央に5体の派手な仏像が並んでいます。日本のお寺のイメージからは想像できない明るさです。そこではお供えのお花が売られとり、まずここで信者はそれぞれお気に入りの仏像にお花を捧げてお祈りをするようです。建物を抜けると大きな中庭が広がり、そこを囲むようにいくつかの建物が配置されています。正面の高台にある巨大な建物が、本殿、その向こうには塔や座禅堂といった建物もあります。受付でCDを借りて音声案内によるセルフツアーも可能で、私たちも観光よろしく一巡り。中には、ミュージアムや図書館、地元のアメリカ人にも人気のビュッフェスタイルの精進料理を供するレストラン、ギフト、ブックショップなどもあり、ちょっとしたお寺のアミューズメントパークのようなのりです。この日は、ちょうど旧暦のお釈迦様の誕生日にあたり、中庭にはいろんなブースが用意され大勢の人でにぎわっていました。
本殿の奥の座禅堂まで高台をのぼっていくと、ちょうど一時間のメディテーションがスタートするところで、参加させてもらう事にしました。この日はいいお天気で、明るい日射しと、鳥のさえずりが気持ちいい瞑想タイムとなり座禅のあとは気分爽快でした。

ところで台湾の高雄に総本山がある寺院の設立者は、台湾出身のHsing Yun、もともと書籍の出版に携わってきたそうで、人間仏教(ジンカン仏教 人の世に根付いた仏教との意味)を提唱し、1967年に高雄に仏光山西来寺を開き、仏教の教えを世界に啓蒙しようと弟子達とともにここまで一代で築いてきたとのことです。星雲法師の名で本国台湾ではとても尊敬されている方だそうです。教育活動にも力を入れていて、ここカルフォルニアには大学まであり、仏教や世界の宗教を学ぶ学科のみならず、ビジネスの学部も用意されていました。
詳しい事は何も知らず、下田で聞いた一枚のCDを求めてやってきた、Hsi Lai Temple、ここ西海岸において台湾コミュニティーの文化と精神のセンターとして存在しているに止まらず、現在社会に活きた仏教として中国文化とともにアメリカに発信し多くの人々に親しまれている開かれた聖地でした。

最後はブックショップで、念願のCD「般若波羅蜜多心経 梵音修行版」を見つけることができました! 車の中でさっそくCDをセット、、、今度はLAから下田へとタイムトリップです。

2009年4月27日月曜日

Book祭り@UCLA


4月になっても肌寒い日が続く今年のLA、先々週あたり一気に30度を超える夏日ような陽気が続いたとおもいきや、またしても気温が落ち、ジャケットが手放せないひんやりとした毎日です。それでも週末はすっきり晴れ空気はクリスプで快適、そんな気持ちいい日曜の午後、ロサンゼルスにある名門大学のひとつUCLA(University of California, Los Angeles)のキャンパス内で行われた野外でのBookイベント、"Festival of Books"に出かけていきました。このイベント、Los Angeles Times が毎年主催するもので、今年で14回目となり、今ではLAの春恒例の行事となっているようです。

ロサンゼルスの西、Westwood という町に位置するUCLAは 全米屈指の規模を誇る名門総合大学で419エーカーの広い敷地内に様々な学部をもつ総合大学です。キャンパス内には学舎以外にも一流のダンスや音楽会などが催されるRyce Hall や彫刻庭園など有名な文化施設もあり、 大学の枠を超えて同時にLAの文化発信地でもあります。
キャンパス内は広く、中には駐車場がなんと9つもあります。ちなみに今回とめたのはNo.8。そしてまたこの駐車場ひとつひとつがとてつもなく広いので、車の場所をうっかり忘れようものなら大変な事に! 既になんどか苦い経験済みでなので、しっかりロット番号を頭に刻んで、、、さて、いよいよ出発です!

今回訪れたイベント会場、 まず目にと飛び込ん でくるのは、太陽の日射しを受けてまぶしく輝く白いテント!青空と新緑の コントラストが実に爽やか! テントの 各ブースには、出版社やブックストアーがずらりと並び、案内の地図を片手にCuinary・ Poetry・ Children といったイベント会場を順番に回ってみました。各々ステージでは、数々のショーが用意され、作家のスピーチや本のサイン会なども盛りだくさん。今年は、ポスターの絵に 起用された"The Very Hungry Caterpillar" (世界中に翻訳されている人気の絵本で、日本語のタイトルは「はらぺこあおむし」)の絵本作家で知られるエリック・カール氏がお目見えし、
他にはブルック・シールズやマイケル・ジェー・ホックスとい ったハリウッドの俳優たちの本の サイン会など、いかにもLAらしいラインナップ。今回、子供やファ ミリーをターゲットにした(文字通り、今盛況な総合生活ストアーTargetがスポンサー)ステージ がふたつもあり、子供連れの家族の姿が随分目立ちました。全米で平均年齢が一番若いカルフォルニア州、この会場の平均年齢も子供達がぐんと下げていたようです 。

遠目から見るとさつきのようにみえていた通りの植え込みの鮮やかピンクの花は、近づいてみるとなんとブーゲンビリアでした。そのすぐそばにはFood cort ありそこで一休み。毎回の事ながら、初めて訪れるイベント会場は、全体を把握するのに労力がいるので、前半でかなりくたびれます。あれもこれもとあまり欲張らず帰りはブックストアーのブースをのぞきながらゆっくり戻ることにしました。まだ行ったことのないLA内の本屋さんをいくつか見つけることができました。中に本日Tax Free とうたう紀伊国屋のブースもあり、大勢のお客さんでにぎわっていたようです。
イベント中は、UCLAのブックストアーの本が全品20%引き!
アマゾンで注文する予定の本をここで見つけることができちょっといい気分。ジャンルも 広く扱っていてなかなか品揃えはいいようでした。
 
           ブーゲンビリアの植え込みは遠くから見るとまるでさつきのようです

さあ、暦上は春もたけなわ!日も長くなり、LAではまた野外でのイベントシーズンがスタートです! ジャカランダの花もそろそろ咲き始めました!
                
            

2009年4月16日木曜日

LAの春は何処?

先月中旬LAを発ち、約3週間ぶりにLAに戻ってきました。こちらは既に初夏の陽気だろうと確信して薄着で戻ってきたものの、LA到着以来はや1週間、ずっとすっきり晴れることのない、そしてコートがいるような肌寒い日が続いています。朝晩はヒーターを入れているような状況で、LAとは思えないような天候に、これまた異常気象なのかしら??と頭をかしげております。

今年も春の帰省となり、東京へは昨年より一週間ほど早く到着、今年は桜の開花が早いという予報で、当たれば東京到着は開花日にどんぴしゃりだったのですが、これも自然のなせる所、思惑通りにはいかず、気温が下がって蕾が開かず、東京での一週間は、足踏み状態、結局桜の開花を待たずに関西へ移動することになってしまいました。

アメリカの知人を案内する目的で訪れた京都では、夜の二条城のライトアップされた桜を観に出かけました。京都造形大学によるものだそうですが、華美なデモンストレーションではなく、桜の美しさを十分に堪能できるもので、彼女達も日本の桜の美しさにうっとりといった様子でした。今回東京で桜を見ることができなかったこともあり、京の桜に感謝感謝!














その後は桜を追っかけるように大阪、
そして最後は伊豆半島へ出かけて行きました。
伊豆の桜は満〜開!春爛漫でぽかぽかと暖かく、まだ肌寒かった日本の春から一足先に抜け出たかのような気分でした。
伊豆の春の海とうぐいすの鳴く里山の桜の風景は今年も最高。春霞の中で見る海はまるでベルベッドのようにあたたかく優しく感じられます。ここ南カルフォルニアと伊豆を比べてみると、海と山に挟まれ、柑橘の宝庫、そしてカルフォルニアのヤシの木に対して伊豆にはソテツと、何かと共通点も多いのですが、海や空をはじめ自然界の色は全く異なる別世界、特に春はそれが顕著に感じられます。LAの家の窓からも見渡せる西海岸の海の色はきりりと冴えたブルー、水温は夏になってもさほど上がらずいつも冷たいのだそうです。そして水蒸気を一杯含んだ日本の春の空は霞んで淡く低く、対してLAの空は青く、ずっと高く感じます。
空気中の水蒸気が少なく乾燥しているせいでしょうか、LAでは見るものすべて、花の色も草の緑も色彩鮮やかで、花にピンクはあっても、日本の桜の花のような色は存在しません。桜はあれど桜にあらず!です。
日本の春は、すべてがもやの中に包まれているような気配、そして夜またもやの中、春はおぼろ月夜!でした。
今こうして日本からLAにもどってみると、色彩の違いがしみじみと感じられてきます。







  
   伊豆の春の海と里山の桜












さ〜ていつになったら暖かくなるのか、ここLA??

まもなくこちらは紫の桜こと、ジャカランダの季節を迎えます。

ジャカランダの花咲く頃にはきっと明るい太陽が戻ってきていることでしょう!
ジャカランダ開花宣言をお楽しみに!!

2009年3月14日土曜日

南カルフォルニアの春

今週からいよいよサマータイムがスタート、一挙に日が長くなってきました。まだ朝晩の空気はひんやりするものの日中の太陽の日射しは強くなり、またカルフォルニアの明るい光がもどってきたようです。
近所の公園の桜の花も満開となり、道沿いの緑の中にもかわいい花々が顔をだしています。気分はうきうきと春の訪れを感じる今日この頃です。

春がやってきたらぜひ行ってみようと昨年から思っていた場所があります。LAから車で北に1時間半ほど行ったランカスター市の西のモハエ砂漠に位置するAntelope Valley California Poppy Reserve、カルフォルニアの州花であるオレンジポピーの花の群生が見られる保護区として有名なState Park です。
週末が解禁日とのことで、さっそく春一番と出かけてきました。早朝は霧がかかり、どんよりとしたお天気でしたが、到着した頃には太陽も顔を出し、くっきりと晴れたいいお天気となりました。

California Poppy の丘、Antelope Valley

カルフォルニアの春を代表する花のひとつが、California State Flower として知られる色鮮やかなオレンジに輝くポピーの花。カルフォルニアはここでしか見られないネイティブフラワーの宝庫ですが、この花もそのひとつ。かつてはカルフォルニア州全体に群生したそうですが、今ではすっかり数が減り、広大な斜面一面オレンジに染まるような群生が見られる場所はここだけとなってしまったそうです。昨年5月に、ヨセミテ国立公園からセントラルバリーを超えて、大西洋岸の町モントレーへ抜け、そのあと海岸線をずっと南下してロサンゼルスへ戻るといったルートでカルフォルニアを回る旅をしたおり、数カ所でオレンジに染
まるポピーの花に出会いこの花が州花だと知りました。Joshua Tree
その時点ではまだ保護区で大切に維持されているといった危機的状況は知りませんでしたが、新聞の記事などを通じて今やポピーに限らず数多くのカルフォルニア生まれのワイルドフラワーが、年々姿を消して行っているとのことを知らされました。
公園内のビジターセンター内のパンフレットにもWhere has flower gone”という言葉がまずとびこんできました。

それでも春です!
ここはやはり名だたる野花の宝庫、朝到着した頃には蕾だったポピーの花も太陽が高くなるとともに開くはじめ、丘を登って行くと数々の春の可憐な花が斜面一面、ピンクにイエロー、ブルーにホワイトと色とりどりのパッチワーク、見事です!
10時からスタートしたレンジャーツアーで今年の花の状況や今見頃のエリアなどいろいろ為になる話が聞けました。花の色や数は毎年冬の雨量によって異なるそうで、今年の冬も雨が多く、ポピーのオレンジ色は最高だそうですが、花の為には少々降りすぎたようで、草の方が育ちすぎてしまい、全体に緑のしめる割合が多いようです。これもすべて自然のなせるわざですね。   
                          馬のたてがみのような茎が特徴のFiddlenec

カルフォルニアポピーの太陽のような鮮やかなオレンジカラーはまたゴールドとも称され、
Golden State とも呼ばれるカルフォルニアのイメージに重ねられるようです。華やかな色を放っていますが、花びらは一重で清楚、すっきりとした出で立ちちです。今回レンジャーの説明でこの花の首にあるリングの存在を知りました。ちょうどそばに花びらが散ってピンクのリングをあらわにしたポピーがありました! その姿もまた素敵です。






   
     Calfornia Poppy の花 花が散った後のリング 上の蕾の写真にもリングが見えます




1,745エーカーの敷地をもつ公園内はトレイルコースがいくつかあり、春の散歩にはうってつけの場所です。既に蜂も花から花へと大忙し、蝶も花に群がって、花の生命力あふれるこの季節、私も花からエネルギーをもらってかえってきました。













ポピーのオレンジが丘を覆い、オレンジ色に染まるのは、4月半ば頃だそうです。

2009年2月23日月曜日

みなぎるインド パワー

81st Academy Awards

昨日は、第81回のアカデミー授賞式が例年通りLAのハリウッドにあるコダックシアターで行われた。今年は授賞式当日までにノミネート作品を観ようと、一月せっせと映画館に通った。結局昨日までに観たのは、"SLUMDOG MILLIONAIRE" "MILK" " FROST NIXON" の3本となったが、それでも今年のアカデミーは例年以上楽しめた。

今年見事に作品賞に輝いたのは、"SLUMDOG MILLIONAIRE"。インドの大都市ムンバイを舞台としたインドのエネルギーみなぎる作品。今回なんと8部門で賞を総嘗めという華々しい結果となり、先月行われたゴルデングローブとのダブル受賞という快挙であった。私も今年最初に観た一本で、その躍動感あふれる映像を通じ、みなぎるインドパワーを体感、今回受賞したテーマ音楽、"JAI HO" の熱いリズムにのり、ムンバイのスラム街を命がけで走り続けるたくましい孤児達のキラキラとした目の輝きが印象深い作品だった。 
             週末ジョギングの途中目にした、Fox Studioの 巨大な看板
そして次に観たのは、"Milk"。これは、初めてゲイであることを公表してサンフランシスコで政治活動を行ったハービーミルクを描いた自伝的映画で、ハービーミルクというとてつもなく人間味あふれる人物をショーン・ペンが、見事に演じきり主演男優賞を受賞した。個人的には3本中最も感動した作品で、ショーン・ペンはまるでハービーミルクその人。その演技はまさに技量を超えた素晴らしいものだった。 

そして今年はなんと、日本の作品「つみきのいえ」が短編アニメ賞を、「おくりびと」が外国語映画賞に輝くという結果!何とも喜ばしいアカデミー賞となりました。


今年のアカデミーであふれたインドパワー!
エスニックの宝庫LAにはありとあらゆるエスニックタウンが存在し、インドタウンもまたしかり。車で30分ほど高速をとばせば、LITTLE INDIA とよばれるアルテジアという町に到着します。一度インド料理のスパイスを買いにでかけましたが、食材に限らずサリーやインテリア用用品などインドグッズを扱う店も軒を並べ、値ごろで本格的な味のインド料理店とともにちお手軽なインドへの小旅行気分が味わえます。このところは、映画"SLUMDOG MILLIONAIRE" の影響で、町はにぎわいを増しているそうです。



INDIAN CUISINE


そんな中、私の方は、一月から再びインド料理のクラスに通い始めました。近所のビバリーヒルズ高校で行われているアダルトスクールのWinterプログラムで、毎週水曜日の6時15分から9時15分まで3時間、講義と実習、そしてみんで作った料理を食べて、後片付けと充実の内容です。そして先週で5回のクラスがすべて終了となりました。
講師は、バングラディッシュ出身のNoorani先生、長年ビバリーヒルズでインド料理を教えているベテランです。クラスメートはほとんどがリピーターのようで、クラスは第一回目から既に和気あいあい、そしてなんともまあみんなよくしゃべること! 初日は、先生を含めみんなのとぎれることのないおしゃべりの連続にすっかり圧倒されました。皆さん相当食べることがお好きなようで、料理をしながらも、どこの何料理が最高だとか、レストランの品定めに始まり、食材から果ては鍋、釜に至るまで話す内容は、ほとんど食に関することばかり。よくまあこれだけ話すことがあるもんだと最初はあきれるやらおかいいやらでしたが、回を重ねるごとに今ではすっかり打ち解けて、仲間意識も芽生えてきました。同じ釜の飯を食べると、言葉の壁もなんなく超えられるものです。








上:Noorani先生を囲んでみんなと

下:いつも笑顔でチャパティーを焼いてくれるChristian



インド料理をスタートしたのは、数年前。ヨーガからインドの伝承医学であるアーユルヴェーダに興味を持ち、そしてインド料理にも波及していきました。今ではもう店はなくなってしまいましたが、東京の広尾にあったビンディーというインド家庭料理のレストランのオーナーでインド料理研究家のミタ・メーラ先生からインド料理を習い始めました。月一回先生の自宅で、こちらもまた和気あいあいあい、話好きな先生を囲んで話題はいつも料理を超えてはずみ、インド料理好きの仲間と過ごす実に楽しいクラスでの集いでした。http://www.miramehta.com
ミタ先生からインド料理のスパイスのいろはを学び、インド料理に開眼、スパイスの魅力にどんどんはまっていきました。
一口にインド料理といってもインドは広し、地域によって使うスパイスにも特徴があり、食材も味も様々です。"SLUMDOG MILLIONAIRE"の舞台となる西インド、ムンバイ出身のミタ先生の味はデリケートでやさしい家庭の味が持ち前、そしてバグラディシュ出身のNooraniの作るインド料理は、スパイスのアクセントが際立つパンチの効いた味付けです。
今回の5回のクラスの中で忘れられない味は、先生の親戚に不幸があってクラスが突如キャンセルとなり翌週に延期された3クラス目のレシピ。その日は、材料を揃える時間がなかったということで、手近な食材を使った野菜料理中心の数皿となり、そこに登場した卵カレーに、人参ライス、そしてカリフラワーの炒め物のおいしかったこと!どれもシンプルながら絶妙なスパイスのバランス。特にカリフラワーの炒め物は、今まで食べたどんなカリフラワー料理よりおいしくこれがカリフラワー?!と衝撃的な出会いでした。シンプルな料理にこそ宿るインド料理の力、実感でした。
また、Nigellaという独特の風味を持つスパイスやJaggeryなる甘酸っぱい味の固形のそのまま口に入れてもデザートのようにおいしいパームシュガーなど、新しい味覚との出会いもあり、更なるインド料理の魅力を発見する機会となりました。

今週からは、新しいNoorani の"Indian Chutneys "のクラスがスタートします。トマトやマンゴ、パイナップルなどいろんな野菜や果物を煮詰めて作る保存食 で、インド料理のアクセントに欠かせないChutney、今回タマリンドの使い方などもしっかり学べるとあって続けて通うことにしました。

インド料理に代表されるスパイス料理はまさに薬膳。スパイスは、単なるアクセントではなく、からだを暖めたり冷やしたり、また消化促進、血管強化と、体のメンテナンスにすばらしい効果を発揮します。その組み合わせで、料理の味が変わるだけでなく体への働きかけも違ってきます。
そしてまた香りとの相乗効果で、体だけではなく、心をもバランスしてくれます。
一度スパイスの使い方を学べば、あらゆる料理に応用でき、生涯の宝物となること間違いなしです!



 チチンプイプイ!と、ふたを開けるだけで幸せになれる魔法の箱、スパイスボックス。