2008年10月12日日曜日

アート降る!秋のLA Night

10月に入ってずっと日中は夏日のような暑い日が続いていますが、日が暮れる頃には随分ひんやりと感じられるようなってきました。秋の空気は澄んでクリスプ、冴えた空の青さもさることながら、夕焼け空がひと際美しい季節がかえってきました。
そして夕闇とともに顔を出す月もまたひと際美しい今日この頃です。

LAに暮らし始めてはや一年。当初、LAには四季がないかのような話を聞いていましたが、一年を過ごしてみると、やはりここ にも季節の移り変わりは感じられました。LAに転居して迎えた秋、満開のブーゲンビリアの横に赤く色づいたもみじの葉を目にして驚き、それでも時には枯れ葉が舞う秋 がすぎて、そのあと冷たい雨がそぼ降る冬がやってきました。お天気がいい日には冬でもTシャツ姿のLAの街から眺めた 真っ白な雪を冠った山の姿、ちょうどその日もよく晴れた一日で、まるで夏と冬が一緒にやってきたかのような不思議な気分とともに青空と雪景色のコントラストが今も目に鮮やかに浮かびます。そして冬のあ とには、色とりどり花々が次から次へと顔を出し、新緑が素晴らしい春が訪れました。そして迎えた本格的なLAの夏。照りつける太陽の日射しは強烈でしたが、海からの風が心地よく吹き、日が暮れた後はいたって快適、全くクーラーいらずの夏を過ごしました。
そして今再びのLAの秋を迎えています。   秋の空は七変化、そこに映し出される夕焼けも見事です。

秋は何かとイベントの多い季節、夕暮れとともに秋のLAの街をアートとともに楽しめるイベントに先週いくつかでかけていきました。


FREEWAVES

ハリウッドの町なかで開催されたエキスペリメンタルメディアアートフェスティバルFREEWAVES 、先週そのオープニングパーティーが老舗のルーズベルトホテルのプールバーで行われました。時刻はちょうど日が暮れて街のネオンが輝きだす頃、ここのホテルは、LAのトレンディースポット、ヤシの木が茂るカルフォルニアらしいセッティングのプールバーでは飲み物を片手に談笑する人たちで溢れ、到着した頃には既にパーティーたけなわといった雰囲気でした。個性的でおしゃれな出で立ち人が多く、People watching も楽しめるイベントでした。
11回目になるフェスティバルのテーマは、”AROUND THE GLOBE ”30カ国160のアートチームもしくはアーティストによるエキジビッションがハリウッドの中心地、サンセット通りにある商店やギャラリーを巻き込んで昼夜、ユニークに展開されるようです。今回パーティー会場のではプールの中に浮かんだ白い球体に映像が映し出されるといった展示などが見られました。
その後もパーティーは引き続き10時から場所を変えて、向かいのクラブ、ニッティングファクトリーでDJを交えて行われました。今回何かわからないまま面白そうと出かけていったイベントでしたが、秋の夜、ネオン輝く夜の街の散策もたまには気分転換、いいものです。

WWW.FREEWAVES.ORG


LUNNA MENOH COUTURE SALVAGE @Bergamot station

先週末はもうひとつ夜からスタートするユニークなアートイベントに出かけました。
ちょうど太陽が沈んで茜色に染まる見事な夕焼けを見ながらの出発です。
場所はサンタモニカ市にある駅の跡地を利用した一大アートセンター、ベルガモットステーション。敷地内には倉庫風の建物が建ち並び、各コンプレックスごとにギャラリーが集まっています。この中にサンタモニカミュージアムも入っています。
今回のイベントは、ここにあるTrack 16 Galleryで、夜の8時から開催された”LUNNA MENOH COUTURE SALVAGE ”リサイクルをテーマに 廃材を使ってでデザインされたコスチュームやアクセサリーのファッションショーが、ライブミュージックともに繰り広げられました。今回のショーのデザイナーであり、バンド、Jean Paul Yamamoto のボーカリストでもある、Lunna Menoh は、日本人女性。村上隆のコスチュームを手がけた事でも知られ、ロンドンのロイヤルアルバート美術館に作品が収蔵されているそうです。ショーのはじめにはテレビや掃除機といった廃材を壊して洋服やアクセサリーの材料を作り出す過程がビデオで紹介されました。
本番では次々とモデルが廃材で作られたユニークな作品を身につけて登場、そしてモデルたちは必ず退場する前に携帯電話で話をするというパフォーマンスがつきます。

ショーのあとは、Lunna Menoh率いるバンド Jean Paul Yamamotoの演奏。バンドには元 DEVOの名ドラマー、Alan Myers がメンバーの一人として出演。アランとは、友人を通じて知り合い、こちらに来て購入したインドの打楽器タブラの鳴らし方を教えてもらったりしていながら、まだ一度もドラムの演奏を聞いた事が無く、今回はアランのドラムを聞くのがメインで出かけていったイベントでしたが、行ってみて驚きのユニークなパフォーマンスショーでした。

会場は立ち見もいっぱいで大入り盛況、ショーの後には、今回の作品のコスチュームやアクセサリーも即売されていました。
www.lunnamenoh.com
www.bergamotstation.com

ART WALK

LAの夜のアートイベントはこれからも盛りだくさん。
美術館も金曜や土曜は夜もオープン、
ダウンタウンでは毎月第2木曜日に夜9時までART WALK というイベントがで開催されています。
秋の夜長、アートとともにLAの町散策もおすすめです。

http://www.downtownartwalk.com/

2008年10月10日金曜日

LAフィルハーモニック @Walt Disney Concert Hall

10月にはいり、LAフィルmusic centerでの LAオペラ、ダンスなど年間シーズンがスタート。ここLAも「芸術の秋」到来といった所です。今月はじめ年間席をサブスクライブしている友人の招待で、さっそくLAフィルのコンサートへいってきました。
会 場は、LAフィルのために 2003年に構想から12年もの歳月をかけて建てられたウォルトディズニーコンサートホール。建築家ゲーリーの代表作のひとつで、今やLAのイコン的存在 です。流線を描いて銀色に輝く外観は、見る角度によって異なる表情をもち、全くすごいとしか形容しようがないほど独自なスタイルを放って存在して います。スティールの外観とは一転してホール内はステージから天井にかけて全面ナチュラルな木製パネルに覆われています。内装はサ ントリーホールを手がけた事でも知られる日本の音響設計事務所によるものだそうです。 ここで音楽を聞くのは今回で2回目。
席の方はは大半が、年間のサブスクライバーで押さえられています。前回は、オーケストラ席で舞台は目の前、まず目に入るのが演奏者の靴というような席でした。船をイメージしたという流麗なホール内を眺めながめながら、どんな音が聞こえてくるのかわくわくと演奏が始まるのを待っていたのですが、予想外に音の方は固く、あまり感動を覚えませんでした。今回は、ピアニストの友人の誘いで、彼女がサブスクライブする席は2階のサイド。音は上に広がるので、音楽を聴くに は上の席の方がいいとのことで、そしてこの位置からだと、オーケストラ全体がよく見えて演奏者の様子もしっかり観察できるのだとか、彼女こだわりの指定席です。プログラムは、17年間に渡ってLAフィルの音楽監督を務め、今期が最後となるフィンランド出身の指揮者エサ=ペッカ サロネンによるもの、会場は満員状態です。一部の最後に演奏されたドビュッシーの「海」、波を思わせるようなバイオリンやハープの音色が美しく印象的で した。二部の最後は、ラヴェルの「ボレロ」。まずかすかにドラムの小刻みなリズムが聞こえてきます。その音はまるで時計の振り子のように正確に、そしてタンタンと途絶える事なく続いていきます。どこから聞こえてくるのか、その音の主を探し当てると、しばらくしてフルートの音が加わります。またしても音の在処を キョロキョロ、みつけた!とおもいきや、今度はオーボエが.....なんとも楽しい音の主探し、そして次第に曲は大勢の演奏家を巻き込んで大きなうねりに 発展していきました。ティンパニーやゴングの迫力ある音も印象的でしたが、なんといっても曲の最初から最後まで一糸乱れぬリズムを貫くドラムの音に感動させられました。演奏後、指揮者の指揮棒が数名の演奏者に向けられます。その中にはこドラムの演奏者の姿も!彼 が立ち上がると、待っていました!とばかり大きな拍手を送りました。生の音楽の素晴らしさを堪能できたコンサート でした。
今月下旬サロネン率いるLA フィルの演奏が、東京のサントリーホールでも催されるそうです。
musiccenter.org
LAOpera.com
laphil.org

ディズニーコンサートホールでは、LAフィルの他にも小ホールで演奏される Red Cat と いうシリーズがあります。こちらは新しい実験的な音楽やパフォーミングアートなど様々なスタイルのものが組み込まれたユニークなものです。プログラムをめくると、前日なんと往 年の前衛ロックミュージシャン、ルー リードが出演していました。今なおexperimentalな音楽を発信し続けているようです。
redcat.org

2008年9月17日水曜日

九月の嵐

9月も半ば、日射しも弱まり、日照りも段々と短くなってきました。夏もいよいよ終わりのようですね。過ぎ去る夏を振り返えり、短かかったと感じるのは、今年初めて過ごしたLAでの夏もまた然りです。
8月初旬、北京オリンピックと同時に始まった2008年夏のBSLA(Business Seminer in LA)の活動も今月7日に無事卒業式を迎え、学生たちとともにLAの夏は過ぎていきました。
今回は、参加者の人数も増え、大学もバラエティーに富み個性様々な面々が集まりました。一ヶ月にわたる共同生活は山あり谷ありといったようでしたが、卒業式の最後の挨拶、全員が口にしていた「学生にとって夏の貴重な一ヶ月ををここでみんなと学び、いろんな体験をシェアーできた事が何物にも代えられない宝物になった」との言葉。何かを得たという事よりも、仲間とシェアーできたとい事が一番大切と言い切ったみんなの笑顔と頬に光る涙が印象的でした。LAでの体験を未来につなげて、これからのそれぞれの門出に乾杯!!
 http://mockun.pepper.jp/BSLA/


そして今アメリカでは、Go Back to Schoolと新学年のスタートで新しい門出の季節を迎えています。
そんな最中、先週LA郊外で列車が貨物と衝突。帰宅中の学生や通勤者を巻き込み死者25名を出す大惨事となってしまいました。原因は運転手が携帯メールをしていて信号機を見落としたことによるものとか。ちょうど数ヶ月前に、車の運転中の携帯使用に罰金が嫁せられることになったところで、何とも世相を反映した事故原因に、ドキリとした人も多いのではないかと思います。手元にあれば使ってしまうのは、アメリカの銃の問題でもいつも取り上げられる事ですが、一見便利な携帯電話もこうした大惨事に繋がる凶器となってしまうという事を見せつけられる事件でした。今朝の新聞に事故を起こした運転手の人となりが写真入りで詳しく紹介されていました。見出しに大きく“Engineer described as solitary man” とあり、鉄道愛好家で子供たちやお年寄りに親切で心優しい人柄が伝えられていました。事故が起こった場所は、かねてから危険視されていながら、費用の問題で措置がとられていなかったというような事で、最近のガソリンの値上がりで、列車通勤をする人が増えたというような矢先の事故でもあり、鉄道会社の安全対策の不備が悔やまれます。
そして時期を重なるようにテキサスには、超大型台風アイクが上陸。事前に避難命令がでていたものの、こちらでも死者30人を超す大災害となってしまいました。台風が去った後TVに映し出される光景は、ここがアメリカの都市かと目を疑うような散々たるもので、全く自然の猛威の下にはなす術がないという事を見せつけられたような惨事でした。人災,天災と今回立て続けにアメリカを襲った災難、その後息をつく間もなくやってきた経済危機。大手証券会社、リーマンブラザース社が倒産、続いてゴードマンサックス社と、報じられたかと思いきや、突如政府の関与で75兆円もの途方もない額の国家資金が調達されるというような展開で、今アメリカは次から次への怒濤のように嵐が吹き荒れています。



そんな状況の中、LAで今、心静まる神聖な音楽祭が開催されています。


WORLD FESTIVAL O
F SACRED MUSIC 

1999年からスタートした3年に一度のイベントで、今年で4回目、グローバルな視点で世界中のスピリチュアルなダンスや演奏がラインナップされています。様々な人種が集まる LAならではのユニークな音楽祭です。今月13日から28日までLA 内の様々なシアターや
教会、寺院などで催されています。

まず16日に、インドの舞踊家、Mythili Prakash の出演するSalam Yatra に出かけてきました。

第一部は,作曲家でリュートや笛と様々な楽器を操るマルチ演奏家、そして現在UCLA の教授でもあるDr.Racy 率いるアンサンブルによる中近東音楽の演奏。リュートや笛、ドラム、にバスも加わり、独奏、合奏織り交織り交ぜながら進行。後半、舞台に並んだ大小様々な大きさの13個のTibetan Bawlの音色がゲストアーティスト Michael Perriconeによって奏でられました。まさにジャンルを超えた心の奥に深くしみる音の世界にひき込まれていきました。

そして第二部は、いよいよインド舞踊

スーリアのマントラの独謡とともに登場した Mythili Prakash、太陽礼拝のポーズから舞台は始まります。美しい指先の動き、足首に巻かれた鈴の音、現実の世界からどんどん解き放たれていくように舞台に引き込まれていきました。マントラやキリタンの生伴奏とともに披露される舞を観るうちに段々と瞑想の境地、心が透明になっていくような感覚でした。

これからもすばらしいプログラムが満載。まさにに清浄なる、Sacred worldが、LAで展開されています。 

       Open your heart and listen ! 

http://www.festivalofsacredmusic.org/

2008年8月15日金曜日

LA ドジャースタジアム

八月に入り、北京オリンピックの開幕と共に、ここLAで夏のBSLA(Business seminar in LA )http://mockun.pepper.jp/BSLA/ 
の活動が始まりました。春の活動後、ホームページの改善など宣伝活動を充実、OBによるスタッフたちの努力の甲斐あって、今回は参加者も増え、大学もバラエティーに富んでのメンバー構成となりました。先週8日に歓迎式を迎え、今週早々私の方で前回同様、生徒たちとヨーガのクラスを持ちました。まずは心と体の緊張をほぐして、これから先の多忙な活動をスタートさせてもらえればと始めたプログラム、今回もみんな気持ちよかったとクラスの後はとてもすっきりした様子で、学生たちとヨーガを通じてとてもいい時間を共有することができました。


そして昨日は、学生やサポーターたちとドジャースタジアムへドジャーズ対フィラデルフィア、フィリーズの試合を観に行ってきました。ドジャーズの先発は運良く黒田の当番とあり、私たちの応援にも力が入ります。


フィリーズ側には、外野手に田口が出場、ナイスキャッチに思わず拍手を送り、いったいどちらを応援しているのか分からないような観戦でした。最終的にゲームの方は3対1で終了、ドジャーズの勝利となりました。



Dogers Stadium

メジャーリーグ、LAドジャーズのホームグラウンドとして1962年にオープンした、56,000人の収容人数を誇る西海岸で一番古い巨大な野球場です。ロケーションもよく、ダウンタウンからは目と鼻の先、San Gabriel Monutains を背景に目の前にはダウンタウンのビル群が一望できるLAで一番古い公園Elysian Park内の丘の上に建っています。


みんなと少し遅れて到着したのは7時を回った頃で、既に試合は始まりLAの夕暮れが空を美しく染め始めた頃でした。座席の前に広がる山並みには、"Think Blue"の青色のサインと、ここでもまたLAらしい演出が見られます。今回初めて目にしたスタジアム、ドジャーズカラーのブルーのイメージと重なるとても清浄な印象を受けました。もと、オーナーのオマリー氏が「ガールフレンドを連れてきたくなるような楽しくてきれいな球場」をスローガンとしていたそうで、その伝統でしょうか、球場内は、本当にきれいです。「ドジャーズ永遠の球場」と呼ばれて愛されています。




試合が進むに連れ、応援も白熱、どこからともなくウェーブが起こり竜巻のように観客席を一巡したかと思いきや二巡三巡と繰り返し波のようにやってきます。最近毎日のように新聞のスポーツ誌面に大きな写真入りで紹介されている強打バッター、Manny Ramirez が、バッターボックスに入ると、観客席は一層沸き立ちます。このRamirez選手、数週間前にボストン、レッドソックスからやってきたばかりだと、前の列で盛んに椅子を打ち鳴らして派手な応援を送っている黒人男性が教えてくれました。もう周りはみんなお友達状態です。7回表を終わると恒例の"Take me out to the Ballgame" がオルガンで演奏され、みんな立ち上がって大合唱、観客みんなでゲームを盛り上げていく流れの中から、段々球場全体に一体感が生まれてくるような感じです。この楽しさがアメリカンベースボールの醍醐味でしょうか?! 今回ドジャーズスタジアムでそんなことを感じました。

ゲームを終えて振り向くと、そこにはアメリカの若者たちと一緒に盛り上がっている学生たちの姿!


LAの夏の夜の野球観戦、いいものですね。
ちなみにここ、ドジャースタジアムでかつて雨天中止となったゲームは一度もないのだそうです。      

2008年7月30日水曜日

ある日突然、消えた蓮の花

昨日突如LAを襲った震度5.4の地震。12階の我が家も大きく揺れました。時刻は正午前の11:42AM。部屋の大きな窓ガラスがギーギーと鳴り、思わずベッドにもぐり込んだほどでした。揺れがおさまった後も、しばらくの間窓枠のミシミシという音と共に、窓に垂直に下がったブラインドがまるで振り子のように揺れ続け、背筋が寒くなる思いの数分間でした。あわてて夫に電話するものの回線は繋がらない状態。後で聞くと、オフイスではビルからみんな出されて強制避難となり身動きできなかったそうです。この日午後から日本に出張の夫の方は、帰ってくるやかけこむように空港に向かった次第です。

TVをつけると延々と続く地震の緊急報道。このLA地震は1994年に震源6.7を記録したノースリッジの地震以来14年ぶりの大きなものだそうですが、幸いにも大きな人身事故にはいたらず、ニュースで目にする災難といえば、店の棚から商品が崩れたといったような報道くらいでその後の街の様子も地震があったのが嘘のような静けさでした。

今朝の新聞に、「もし世界のほかの場所でこの地震が起こっていたらきっと大惨事になっていただろう」と記事にありましたが、LAでは前回の地震を教訓に2007年に厳しいビルディングコードが設定され、しっかりとした地震対策がなされたらしくそれが功を奏したというようなことでした。我が家も大きく揺れましたが家の棚から落ちたものは何一つ無く、過ぎ去って思えば、まるで家ごと大きなブランコで揺れていたかのような感じでした。



今回の地震で頭に浮ぶのは13年前の神戸の大震災です。その当時、神戸市に隣接する西宮市に住んでいたのですが 地震の前にNYに転居することとなり、震災をのがれたのでした。そして今回はLAに転居して間もなくの地震との遭遇でした。西宮でも高層の13階に住んでいたので、もしあの時遭遇していたらと思うとぞっとします。今回大惨事にならなくて本当によかったです。地震大国日本から、おまけにこの度、しょっちゅう揺れている東京からやってきたものの、昨日の地震は私が今まで経験した中では最も揺れが大きく、ここ西海岸もまた世界に冠たる地震地帯であることを改めて認識しました。



天災はいつも「ある日突然」にやってきます。そして今や、世界中で耳にする地球温暖化による災害もまた後をたちません。LAも含めカルフォルニアで頻繁に発生している季節外れの山火事。日本もまた季節外れの台風や局地的な集中豪雨、そして海水温度上昇によるクラゲの異常発生などなど、、、、本当に次から次へと現れてくる自然環境の変化に目に見えない不安感ばかりがつのる思いがします。



カルフォルニアでは今年、昨年のまれに見る頻繁な雨のおかげで例年以上に美しい花の季節が迎えられるとあって喜んでいたのですが、そう暢気にうかれてばかりはいられない自然からの警告とも思われるような記事を最近ちょくちょく目にします。



世界でもまれな自然環境に恵まれたカルフォルニアは、ここにしか見られないネイティブフラワーの宝庫だそうですが、今年は、そのいくつかが消えてしまったとのこと、そして今後はその数がますます加速していくとの話です。

春に訪ねたヨセミテ国立公園では地球温暖化による氷河の減少で、ここそう遠くない年月にヨセミテ滝が消滅するというショッキングな警告を目にしました。

そして最近、最もショックを受けたのが、今月上旬 LAタイムズの見出しにあった"Where have Echo Parks' lotuses gone?" という記事の内容。


エコパークは、LAのダウンタウンの北西に隣接する、湖に囲まれた公園で、近くにはチャイナタウンやドジャーズスタジアムなどがあり、古くから市民に愛されてきた公園の一つです。

ここには毎年何百という数のピンクとクリーム色に彩られた蓮の花が咲き、毎年7月上旬に開催されるロータスフェスティバルはLAの風物のひとつですが、今年はなんとひとつも花が咲かなかったというのです!!

まだ一度もその姿を目にしたことの無い私ですが、その記事に「えっ?!」と思わず声を上げてしまったほど驚きました。
仏陀の悟りの象徴、そして泥の中からでも美しい花を咲かせると形容される蓮の花が咲かなくなったなんて なんだか地球の不幸の始まりのように思えてなりませんでした。毎年この蓮の花を楽しみに他州からも多くの人たちが訪れるのだそうで、その蓮の花の数も全米一のスケール
だったとのことです。毎年スケッチや写真を撮り
にやってくる人たちも多く、住民もみんな悲しんでいるとの話でした。私も一度見てみたかったなと、すごく残念です。この現象に前触れはあり、2年前は、かなり遅咲きで、昨年はたった30ほどの花しか咲かなかったそうです。市の対応が遅いと住人は非難しているとのことですが、この地球を汚したのは誰のせいでもないみんなのせいなのではないのかとの思いがします。


蓮の花の消えたエコパークですが、記事を読んで一度週末にでかけてみました。到着したエコパーク、芝生に囲まれた湖には噴水があり、立ち並ぶダウンタウンのビル群を背景に絵葉書のような風情です。芝生に寝転がってくつろぐ人たち、そして街路樹や公園には赤いハイビイスカスやGolden Medalion Tree の黄色い花々が鮮やかに咲いています。何も知らなければ死んでしまった蓮の花のことなど想像する余地も無い平和な日曜日の午後の風景です。

湖水沿いに公園を巡って歩いていると、ボートの船着場があり、そこでチケット売り場の女性に蓮の花のことを聞いてみました。「ロータスフェスティバルなら先週終わったよ。」と言うので、「蓮の花は咲いてたの?」と聞き返したら、「No. I don't know why. 」とぽつり。花が咲かなくてもフェスティバルは開催されたのですね。






エコパークのシンボル"Lady of the Lake"

花はどこへいったのか? 誰も知らない!

ある日突然消えてしまった!










その記事を目にした頃、ちょうど日本で洞爺湖サミットが行われており、ニュースでもとりあげられていました。今回の大きなテーマである地球温暖化対策についての協議、2050年までに温暖化ガスの排出量を半減するとか、、、、

数字の根拠は分かりませんが、そんな遅足でいいのでしょうか? 地球の危機はものすごいスピードで押しよせてきている気がしてならないこの頃です。

2008年7月23日水曜日

誕生日と赤い自転車

今日は誕生日。人生も後半戦にむけてまっしぐらです。

昨晩母から「おめでとう!」との電話が入り、「まだ22日だよ。」というと、「日本はもう23日。」との返答。あっそうか!と今更ながら時間というもののつかみ所のなさに不思議な思いでした。目に見えない時間を計る物差しが数字なら、年齢に表される数字もまた存在して無いがごとし、なんて、都合よく解釈。時間というものもまた、見えなくても存在する心のようにとらえようがないものですね。

今年の夫からの誕生日のプレゼントは、赤い自転車。そのことを伝えると、「じゃあ明日は自転車に乗らないとね〜」と母らしい言葉が返ってきました。


そして今日はLAタイムの23日。母の言葉通り、プレゼントの自転車に乗って近所を一巡りすることに。とりあえず、行き先は夫のジョギングコースの近所の公園。夏の午後の日射しの中、公園では実にいろんな人たちが楽しんいます。ピクニックテーブルを使ってストレッチをする二人組。あんな使い方もあるんだなと感心しながら通り過ぎると、今度は同じくテーブルでトランプに興じるおじいちゃんたち。まるでセザンヌの「カード遊びをする人々」の絵の世界を観ているようです。砂場で遊ぶ子供達とその傍らでおしゃべりに忙しいママさん集団、日本と同じような公園のワンシーンです。自転車から眺める風景は、町の日常を色濃く映し出して、車で一気に目的地に向かうのとは時間の流れも全く違って新鮮に感じられます。なんだか映画のシーンをながめているような気がしてきます。たまにはこうしてゆっくり自転車のペダルをこいで町を眺めて走るのもいいものです。


プレゼントの自転車は、Gelley 製の赤い自転車。家まで乗ってかえって来れるよう近所の自転車屋に出かけて行きました。
きっかけは、メルローズの街を散策中にたまたま自転車屋で目にしたビアンキの白い自転車でした。小さめでちょうどいいサイズで急に自転車に乗りたくなり、ビアンキを取り扱う近所の自転車を調べてでてきたのがBeverly Hills Bike Shop。家族で経営する地域密着の自転車屋さんです。電話をすると親切な応対で早速出かけていくことにしました。

そしてそこで薦められたのが、ビアンキならぬ Gary Fisher の 自転車。LA警察も使っているよとの太鼓判、店に居合わせたお客さんもずっとこのメーカーの自転車を愛用していると加勢する始末、おまけにLifetime Warranty との一押しで、ここはアメリカ、イタリア製のビアンキに勝ち目なし。男性仕様しかないものの、小さいサイズのマウンテンバイク用の自転車を町乗りにもいけるようにハイブリッドのタイヤに変えてもらい、その日即ピカピカの赤い自転車で家まで帰ることとなりました。あとで、調べてみて、Gery Fisher は、マウンテンバイクの創始者で、バイク通にはよく知られたメーカーだとわかりました。

自転車に乗るのは、久しぶり。それも去年10月渡米直前に自転車のハンドルにかけた傘が車輪に挟まり、自転車ごと派手に転倒して以来のこととあって、最初は緊張気味でしたが、しばらく走ると段々肩の力も抜けてルンルンと鼻歌まじり、夏でも天国の様なLA夕方の風に吹かれながらのサイクリングは爽快です。


さて、話を戻して、、、本日誕生日のバイクルートの方は、近所の公園をひと回り、そしてその後、家から一番近いスーパ "OWEN'S" に寄って帰ることにしました。スーパーの袋をバイクのカゴに載せ住宅地の中を抜けて帰る途中、庭の芝生に水遣りをしていた女性が、「そこのスーパーなら配達してくれるわよ」と声をかけてきました。

「自転車に乗りたい気分だったので、」と答えると、とニッコリと笑顔を返してくれました。

 LAで初めて迎えた誕生日です。


2008年7月9日水曜日

LAの夏の風物詩、Hollywood Bowl

いよいよ7月、既に夏本番のLAでは今、野外コンサートが真っ盛り。なかでもHollywood Bowl のプログラムの内容の充実振りは突出です。先月からLAフィルによる夏恒例の野外コンサートのシーズンもスタートし、9月の終わりまで連日コンサートが催され、豪華なゲストを呼んでのプログラムが満載です。私も先月のPlayboy Jazz Festival を皮切りに、7月4日独立記念日の花火打ち上げコンサート、スティービー・ワンダーの公演と、このところ何度か出かけて行きました。


初めて目にしたハリウッドボールのコンサート場、そのスケールと洗練された雰囲気は、さすがエンターテイメントの殿堂といった迫力あるものでした。

入り口でセキュリティーチェックを済ませて入場すると、エスカレータに乗って丘の上の会場に向かいます。

この日は、後方の座席を予約しており、鬱蒼とした緑の樹木の中を抜けながら、更にもう一台のエスカレーターに乗り継いで上へと登っていくことになりました。みんな食べ物をたっぷり詰めこんだバスケットやクーラーを下げてまるでピクニックに出かけて行くようないでたちです。既にピクニックエリアなどではテーブルにお弁当やワインを広げてワイワイ楽しんでいる人たちの姿も目にします。食べているときの姿は、本当にみんな幸せそうで、こちらまでウキウキと楽しくなってきます。

丘の頂上らしきところに到着、エスカレーターを降り会場内に足を踏み入れると、そこは別世界。下方に遠く見下ろすようにシェルと呼ばれる半円の白いドーム状の舞台が臨めます。その舞台を基点に観客席が円錐状に丘の上に広がり、巨大なコンサート会場が山の谷間にドカ~ンと出現。ドームの背後にはハリウッドヒルが見事に稜線を描き、ハリウッドサインも目の前です。自然景観と一体となったなんとも素晴らしいフォーメーションにです。 まるで山の谷間に突如出現した古代の劇場を眺めているかのような第一印象でした。


このHollywood Bowl、1922年に野外コンサート場としてオープンしたそうです。当時の写真を見ると女性はまだドレス姿で歴史を感じますが、人々の楽しみ方は今も昔も根本的には変わっていないのかもしれませんね。オープン当時ボールにはシェルは無く、全くの青空天井だったようです。1929年にコンクリートのアーチが登場し、その後何度か変遷を繰り返して現在のシェルは5代目。過去にはフランク・ロイド・ライトの息子で建築家のロイド・ライト氏が、そして前作はなんとディズニーホールの建築でも注目されたフランク・ゲーリー氏が設計と、会場内のパネルに過去のドームの歴史が紹介されていました。たかがアーチではなかったのですね。シェルは一大建築物なのでした。 現在のものは、音響効果を大きく改善して2004年にお目見えしたそうです。



Playboy Jazz Festival



6月下旬に開催される恒例のジャズフェスティバルで今年で30周年を迎えました。土曜から週末二日間に渡って催され、昼から夜まで楽しめます。土曜日には日本の女性ジャズピアニストHiromi が出演し、後日LAタイムズに、彼女の笑顔の大きな写真入でクリエイティブな演奏を賛辞する記事が載りました。大物ジャズプレイヤー誕生の様相です。


夫と共に出かけた日曜日は、今年グラミー賞に輝いたHerbie Hancock が出演。ハリウッドの空が薄紫に暮れなずんで少しずつ暗闇に変わり始めた頃の登場となりました。その頃には既に会場は満席。後方は木のベンチ席で、すし詰め状態です。座席のキャパシティーは、17,376席だそうです。観客で埋め尽くされた会場はこれまた圧巻でした。

日が落ちると共に舞台は、鮮やかな照明で彩られます。LAに住んでいつも感じるのが光の演出の美しさ!ここHollywood Bowl ではドーム内を帯状に何色もの光の演出が繰り広げられ演奏と光の共演が見事です。LAらしいエンターテイメントの醍醐味を味わえます。ドームの先には暗闇に浮き上がるハリウッドサインと十字架、そして夜空に輝く星と共に自然と人口の光の見事なコラボレーション。これは、きっと世界に一つきり、ここにしかない夢の世界のように思われます。





July 4th Fireworks Spectacular



7月4日の独立記念日は、LAフィルのオーケストラの演奏と花火とのコラボレーションが恒例行事とのことで、この日ちょうど日本からのお客さんがあり、LA紹介がてら再び出かけました。

今回は、前席サイドのボックス席を予約、舞台も目の高さです。4人がけの椅子にテーブルが設置されているのでここでは食事をしながらコンサートを楽しむことができます。
今年の催しは、野球チーム、LAドジャーズの50周年とかで、指揮者をはじめオーケストラの面々もドジャーズのユニホームを着ての登場。ドジャーズの応援歌なども演奏され、往年の監督ラソーダ氏も進行役で登場、そしてOBたちが舞台に上がると会場は多いに盛り上がりました。スライドでも暦年の選手が紹介され、そこには野茂選手の姿も!私たちも一際大きな拍手を送りました。


インターミッションの後、映画音楽の作曲でも有名なランディー・ニューマンが登場、自らピアノの演奏、そして指揮棒を振って曲が演奏され、その後待ちに待った恒例の花火とオーケストラの競演とあいなります。

The Washington Post / Semper fidelis / The Stars and Stripes Forever!  とお馴染みの曲に載って花火が打ち上げられ会場はクライマックスに。オーケストラと花火のコラボレーションは初めてでしたが、音楽にのって夜空に花火が次から次へと打ち上げられる様は豪華絢爛、際立った演出効果と共に最高の花火の祭典でした。

最近新聞で、この所の相次ぐ物価高の為、独立記念日の花火を中止する町もあり、住人が悲しいんでいるとの記事を目にしました。ここLAで、こうして例年通り、豪華な花火でアメリカの記念日を祝うことができたことは、当たり前のことではないんだと思えてきます。「明日という日は昨日の続きにあらず」ですね。こうして今年アメリカで迎えられた独立記念日を大切に心に刻んでおこうと思います。


A Wonder Summer's Night


さあ、いよいよスティービー・ワンダーのコンサート。今夏三度目のBowlとなりますが、予約を入れたのはこれが一番最初。一度は生の声を聞いてみたいと、チケット発売と共に申し込みました。あいにく夫の方は出張と重なってしまい、こちらで最近仲良くなった友人を誘って出かけてきました。ピアニストで、シネマスクリプターそしてTV番組のディレクターとなんとも多才な彼女は、ヨガの指導者でもあり、彼女のヨガのクラスで知り合って仲良くなりました。

この日は最高に理想的なカリフォルニアのお天気。日が暮れる頃には、涼しい風が吹き爽快な空気の中、ワンダー登場までたっぷり友人と会話を楽しむことができ、音楽や映画そしてプライベイトに関することなど話題はあちらこちらに。つい最近知り合ったばかりだというのが嘘のような親近感で、これからもますます仲良くなれそうです。

8時の予定時刻より20分ほど遅れてのワンダー登場となりました。その頃には日もすっかり暮れて暗闇の中、気がつくと会場は既に満席状態、観客の熱気で一杯です。現在57歳のワンダー、伸びのある高音は今も健在。いつもの上を見上げるようにして体全体でリズムを取りながら歌う様もそのままで、聞き進んでいくうちにワンダーそのものが音楽のように思えてきます。今回のコンサートは長女とのデュエットや長男のピアノの演奏と父親譲りの伸びのある歌声、そしてまだ幼い次男のドラムの演奏も登場し、3人の子供たちとの共演の織り交ったとても心温まる内容でした。

今後もハリウッドボールでは、見逃せないプログラムが目白押し。


来週はまた、LAフィルのチャイコフスキーと花火のコンサートに出かけていく予定です。今や人気が高く、いつもチケットが売り切れとなる中国人ピアニストLangLangのボールデビューということもあり、花火と共に楽しみな演目です。



ハリウッドボール、座席によってチケットの値段も10ドル代から用意され、ピクニック気分でお弁当持参で楽しむもよし。会場内にもこちらで評判のPatinaのレストランやデリも入っています。ギフトショップもナイスですよ。
色んな楽しみ方ができる夏のハリウッドボールをどうぞお見逃し無く!


http://www.hollywoodbowl.com/