2009年4月27日月曜日

Book祭り@UCLA


4月になっても肌寒い日が続く今年のLA、先々週あたり一気に30度を超える夏日ような陽気が続いたとおもいきや、またしても気温が落ち、ジャケットが手放せないひんやりとした毎日です。それでも週末はすっきり晴れ空気はクリスプで快適、そんな気持ちいい日曜の午後、ロサンゼルスにある名門大学のひとつUCLA(University of California, Los Angeles)のキャンパス内で行われた野外でのBookイベント、"Festival of Books"に出かけていきました。このイベント、Los Angeles Times が毎年主催するもので、今年で14回目となり、今ではLAの春恒例の行事となっているようです。

ロサンゼルスの西、Westwood という町に位置するUCLAは 全米屈指の規模を誇る名門総合大学で419エーカーの広い敷地内に様々な学部をもつ総合大学です。キャンパス内には学舎以外にも一流のダンスや音楽会などが催されるRyce Hall や彫刻庭園など有名な文化施設もあり、 大学の枠を超えて同時にLAの文化発信地でもあります。
キャンパス内は広く、中には駐車場がなんと9つもあります。ちなみに今回とめたのはNo.8。そしてまたこの駐車場ひとつひとつがとてつもなく広いので、車の場所をうっかり忘れようものなら大変な事に! 既になんどか苦い経験済みでなので、しっかりロット番号を頭に刻んで、、、さて、いよいよ出発です!

今回訪れたイベント会場、 まず目にと飛び込ん でくるのは、太陽の日射しを受けてまぶしく輝く白いテント!青空と新緑の コントラストが実に爽やか! テントの 各ブースには、出版社やブックストアーがずらりと並び、案内の地図を片手にCuinary・ Poetry・ Children といったイベント会場を順番に回ってみました。各々ステージでは、数々のショーが用意され、作家のスピーチや本のサイン会なども盛りだくさん。今年は、ポスターの絵に 起用された"The Very Hungry Caterpillar" (世界中に翻訳されている人気の絵本で、日本語のタイトルは「はらぺこあおむし」)の絵本作家で知られるエリック・カール氏がお目見えし、
他にはブルック・シールズやマイケル・ジェー・ホックスとい ったハリウッドの俳優たちの本の サイン会など、いかにもLAらしいラインナップ。今回、子供やファ ミリーをターゲットにした(文字通り、今盛況な総合生活ストアーTargetがスポンサー)ステージ がふたつもあり、子供連れの家族の姿が随分目立ちました。全米で平均年齢が一番若いカルフォルニア州、この会場の平均年齢も子供達がぐんと下げていたようです 。

遠目から見るとさつきのようにみえていた通りの植え込みの鮮やかピンクの花は、近づいてみるとなんとブーゲンビリアでした。そのすぐそばにはFood cort ありそこで一休み。毎回の事ながら、初めて訪れるイベント会場は、全体を把握するのに労力がいるので、前半でかなりくたびれます。あれもこれもとあまり欲張らず帰りはブックストアーのブースをのぞきながらゆっくり戻ることにしました。まだ行ったことのないLA内の本屋さんをいくつか見つけることができました。中に本日Tax Free とうたう紀伊国屋のブースもあり、大勢のお客さんでにぎわっていたようです。
イベント中は、UCLAのブックストアーの本が全品20%引き!
アマゾンで注文する予定の本をここで見つけることができちょっといい気分。ジャンルも 広く扱っていてなかなか品揃えはいいようでした。
 
           ブーゲンビリアの植え込みは遠くから見るとまるでさつきのようです

さあ、暦上は春もたけなわ!日も長くなり、LAではまた野外でのイベントシーズンがスタートです! ジャカランダの花もそろそろ咲き始めました!
                
            

2009年4月16日木曜日

LAの春は何処?

先月中旬LAを発ち、約3週間ぶりにLAに戻ってきました。こちらは既に初夏の陽気だろうと確信して薄着で戻ってきたものの、LA到着以来はや1週間、ずっとすっきり晴れることのない、そしてコートがいるような肌寒い日が続いています。朝晩はヒーターを入れているような状況で、LAとは思えないような天候に、これまた異常気象なのかしら??と頭をかしげております。

今年も春の帰省となり、東京へは昨年より一週間ほど早く到着、今年は桜の開花が早いという予報で、当たれば東京到着は開花日にどんぴしゃりだったのですが、これも自然のなせる所、思惑通りにはいかず、気温が下がって蕾が開かず、東京での一週間は、足踏み状態、結局桜の開花を待たずに関西へ移動することになってしまいました。

アメリカの知人を案内する目的で訪れた京都では、夜の二条城のライトアップされた桜を観に出かけました。京都造形大学によるものだそうですが、華美なデモンストレーションではなく、桜の美しさを十分に堪能できるもので、彼女達も日本の桜の美しさにうっとりといった様子でした。今回東京で桜を見ることができなかったこともあり、京の桜に感謝感謝!














その後は桜を追っかけるように大阪、
そして最後は伊豆半島へ出かけて行きました。
伊豆の桜は満〜開!春爛漫でぽかぽかと暖かく、まだ肌寒かった日本の春から一足先に抜け出たかのような気分でした。
伊豆の春の海とうぐいすの鳴く里山の桜の風景は今年も最高。春霞の中で見る海はまるでベルベッドのようにあたたかく優しく感じられます。ここ南カルフォルニアと伊豆を比べてみると、海と山に挟まれ、柑橘の宝庫、そしてカルフォルニアのヤシの木に対して伊豆にはソテツと、何かと共通点も多いのですが、海や空をはじめ自然界の色は全く異なる別世界、特に春はそれが顕著に感じられます。LAの家の窓からも見渡せる西海岸の海の色はきりりと冴えたブルー、水温は夏になってもさほど上がらずいつも冷たいのだそうです。そして水蒸気を一杯含んだ日本の春の空は霞んで淡く低く、対してLAの空は青く、ずっと高く感じます。
空気中の水蒸気が少なく乾燥しているせいでしょうか、LAでは見るものすべて、花の色も草の緑も色彩鮮やかで、花にピンクはあっても、日本の桜の花のような色は存在しません。桜はあれど桜にあらず!です。
日本の春は、すべてがもやの中に包まれているような気配、そして夜またもやの中、春はおぼろ月夜!でした。
今こうして日本からLAにもどってみると、色彩の違いがしみじみと感じられてきます。







  
   伊豆の春の海と里山の桜












さ〜ていつになったら暖かくなるのか、ここLA??

まもなくこちらは紫の桜こと、ジャカランダの季節を迎えます。

ジャカランダの花咲く頃にはきっと明るい太陽が戻ってきていることでしょう!
ジャカランダ開花宣言をお楽しみに!!

2009年3月14日土曜日

南カルフォルニアの春

今週からいよいよサマータイムがスタート、一挙に日が長くなってきました。まだ朝晩の空気はひんやりするものの日中の太陽の日射しは強くなり、またカルフォルニアの明るい光がもどってきたようです。
近所の公園の桜の花も満開となり、道沿いの緑の中にもかわいい花々が顔をだしています。気分はうきうきと春の訪れを感じる今日この頃です。

春がやってきたらぜひ行ってみようと昨年から思っていた場所があります。LAから車で北に1時間半ほど行ったランカスター市の西のモハエ砂漠に位置するAntelope Valley California Poppy Reserve、カルフォルニアの州花であるオレンジポピーの花の群生が見られる保護区として有名なState Park です。
週末が解禁日とのことで、さっそく春一番と出かけてきました。早朝は霧がかかり、どんよりとしたお天気でしたが、到着した頃には太陽も顔を出し、くっきりと晴れたいいお天気となりました。

California Poppy の丘、Antelope Valley

カルフォルニアの春を代表する花のひとつが、California State Flower として知られる色鮮やかなオレンジに輝くポピーの花。カルフォルニアはここでしか見られないネイティブフラワーの宝庫ですが、この花もそのひとつ。かつてはカルフォルニア州全体に群生したそうですが、今ではすっかり数が減り、広大な斜面一面オレンジに染まるような群生が見られる場所はここだけとなってしまったそうです。昨年5月に、ヨセミテ国立公園からセントラルバリーを超えて、大西洋岸の町モントレーへ抜け、そのあと海岸線をずっと南下してロサンゼルスへ戻るといったルートでカルフォルニアを回る旅をしたおり、数カ所でオレンジに染
まるポピーの花に出会いこの花が州花だと知りました。Joshua Tree
その時点ではまだ保護区で大切に維持されているといった危機的状況は知りませんでしたが、新聞の記事などを通じて今やポピーに限らず数多くのカルフォルニア生まれのワイルドフラワーが、年々姿を消して行っているとのことを知らされました。
公園内のビジターセンター内のパンフレットにもWhere has flower gone”という言葉がまずとびこんできました。

それでも春です!
ここはやはり名だたる野花の宝庫、朝到着した頃には蕾だったポピーの花も太陽が高くなるとともに開くはじめ、丘を登って行くと数々の春の可憐な花が斜面一面、ピンクにイエロー、ブルーにホワイトと色とりどりのパッチワーク、見事です!
10時からスタートしたレンジャーツアーで今年の花の状況や今見頃のエリアなどいろいろ為になる話が聞けました。花の色や数は毎年冬の雨量によって異なるそうで、今年の冬も雨が多く、ポピーのオレンジ色は最高だそうですが、花の為には少々降りすぎたようで、草の方が育ちすぎてしまい、全体に緑のしめる割合が多いようです。これもすべて自然のなせるわざですね。   
                          馬のたてがみのような茎が特徴のFiddlenec

カルフォルニアポピーの太陽のような鮮やかなオレンジカラーはまたゴールドとも称され、
Golden State とも呼ばれるカルフォルニアのイメージに重ねられるようです。華やかな色を放っていますが、花びらは一重で清楚、すっきりとした出で立ちちです。今回レンジャーの説明でこの花の首にあるリングの存在を知りました。ちょうどそばに花びらが散ってピンクのリングをあらわにしたポピーがありました! その姿もまた素敵です。






   
     Calfornia Poppy の花 花が散った後のリング 上の蕾の写真にもリングが見えます




1,745エーカーの敷地をもつ公園内はトレイルコースがいくつかあり、春の散歩にはうってつけの場所です。既に蜂も花から花へと大忙し、蝶も花に群がって、花の生命力あふれるこの季節、私も花からエネルギーをもらってかえってきました。













ポピーのオレンジが丘を覆い、オレンジ色に染まるのは、4月半ば頃だそうです。

2009年2月23日月曜日

みなぎるインド パワー

81st Academy Awards

昨日は、第81回のアカデミー授賞式が例年通りLAのハリウッドにあるコダックシアターで行われた。今年は授賞式当日までにノミネート作品を観ようと、一月せっせと映画館に通った。結局昨日までに観たのは、"SLUMDOG MILLIONAIRE" "MILK" " FROST NIXON" の3本となったが、それでも今年のアカデミーは例年以上楽しめた。

今年見事に作品賞に輝いたのは、"SLUMDOG MILLIONAIRE"。インドの大都市ムンバイを舞台としたインドのエネルギーみなぎる作品。今回なんと8部門で賞を総嘗めという華々しい結果となり、先月行われたゴルデングローブとのダブル受賞という快挙であった。私も今年最初に観た一本で、その躍動感あふれる映像を通じ、みなぎるインドパワーを体感、今回受賞したテーマ音楽、"JAI HO" の熱いリズムにのり、ムンバイのスラム街を命がけで走り続けるたくましい孤児達のキラキラとした目の輝きが印象深い作品だった。 
             週末ジョギングの途中目にした、Fox Studioの 巨大な看板
そして次に観たのは、"Milk"。これは、初めてゲイであることを公表してサンフランシスコで政治活動を行ったハービーミルクを描いた自伝的映画で、ハービーミルクというとてつもなく人間味あふれる人物をショーン・ペンが、見事に演じきり主演男優賞を受賞した。個人的には3本中最も感動した作品で、ショーン・ペンはまるでハービーミルクその人。その演技はまさに技量を超えた素晴らしいものだった。 

そして今年はなんと、日本の作品「つみきのいえ」が短編アニメ賞を、「おくりびと」が外国語映画賞に輝くという結果!何とも喜ばしいアカデミー賞となりました。


今年のアカデミーであふれたインドパワー!
エスニックの宝庫LAにはありとあらゆるエスニックタウンが存在し、インドタウンもまたしかり。車で30分ほど高速をとばせば、LITTLE INDIA とよばれるアルテジアという町に到着します。一度インド料理のスパイスを買いにでかけましたが、食材に限らずサリーやインテリア用用品などインドグッズを扱う店も軒を並べ、値ごろで本格的な味のインド料理店とともにちお手軽なインドへの小旅行気分が味わえます。このところは、映画"SLUMDOG MILLIONAIRE" の影響で、町はにぎわいを増しているそうです。



INDIAN CUISINE


そんな中、私の方は、一月から再びインド料理のクラスに通い始めました。近所のビバリーヒルズ高校で行われているアダルトスクールのWinterプログラムで、毎週水曜日の6時15分から9時15分まで3時間、講義と実習、そしてみんで作った料理を食べて、後片付けと充実の内容です。そして先週で5回のクラスがすべて終了となりました。
講師は、バングラディッシュ出身のNoorani先生、長年ビバリーヒルズでインド料理を教えているベテランです。クラスメートはほとんどがリピーターのようで、クラスは第一回目から既に和気あいあい、そしてなんともまあみんなよくしゃべること! 初日は、先生を含めみんなのとぎれることのないおしゃべりの連続にすっかり圧倒されました。皆さん相当食べることがお好きなようで、料理をしながらも、どこの何料理が最高だとか、レストランの品定めに始まり、食材から果ては鍋、釜に至るまで話す内容は、ほとんど食に関することばかり。よくまあこれだけ話すことがあるもんだと最初はあきれるやらおかいいやらでしたが、回を重ねるごとに今ではすっかり打ち解けて、仲間意識も芽生えてきました。同じ釜の飯を食べると、言葉の壁もなんなく超えられるものです。








上:Noorani先生を囲んでみんなと

下:いつも笑顔でチャパティーを焼いてくれるChristian



インド料理をスタートしたのは、数年前。ヨーガからインドの伝承医学であるアーユルヴェーダに興味を持ち、そしてインド料理にも波及していきました。今ではもう店はなくなってしまいましたが、東京の広尾にあったビンディーというインド家庭料理のレストランのオーナーでインド料理研究家のミタ・メーラ先生からインド料理を習い始めました。月一回先生の自宅で、こちらもまた和気あいあいあい、話好きな先生を囲んで話題はいつも料理を超えてはずみ、インド料理好きの仲間と過ごす実に楽しいクラスでの集いでした。http://www.miramehta.com
ミタ先生からインド料理のスパイスのいろはを学び、インド料理に開眼、スパイスの魅力にどんどんはまっていきました。
一口にインド料理といってもインドは広し、地域によって使うスパイスにも特徴があり、食材も味も様々です。"SLUMDOG MILLIONAIRE"の舞台となる西インド、ムンバイ出身のミタ先生の味はデリケートでやさしい家庭の味が持ち前、そしてバグラディシュ出身のNooraniの作るインド料理は、スパイスのアクセントが際立つパンチの効いた味付けです。
今回の5回のクラスの中で忘れられない味は、先生の親戚に不幸があってクラスが突如キャンセルとなり翌週に延期された3クラス目のレシピ。その日は、材料を揃える時間がなかったということで、手近な食材を使った野菜料理中心の数皿となり、そこに登場した卵カレーに、人参ライス、そしてカリフラワーの炒め物のおいしかったこと!どれもシンプルながら絶妙なスパイスのバランス。特にカリフラワーの炒め物は、今まで食べたどんなカリフラワー料理よりおいしくこれがカリフラワー?!と衝撃的な出会いでした。シンプルな料理にこそ宿るインド料理の力、実感でした。
また、Nigellaという独特の風味を持つスパイスやJaggeryなる甘酸っぱい味の固形のそのまま口に入れてもデザートのようにおいしいパームシュガーなど、新しい味覚との出会いもあり、更なるインド料理の魅力を発見する機会となりました。

今週からは、新しいNoorani の"Indian Chutneys "のクラスがスタートします。トマトやマンゴ、パイナップルなどいろんな野菜や果物を煮詰めて作る保存食 で、インド料理のアクセントに欠かせないChutney、今回タマリンドの使い方などもしっかり学べるとあって続けて通うことにしました。

インド料理に代表されるスパイス料理はまさに薬膳。スパイスは、単なるアクセントではなく、からだを暖めたり冷やしたり、また消化促進、血管強化と、体のメンテナンスにすばらしい効果を発揮します。その組み合わせで、料理の味が変わるだけでなく体への働きかけも違ってきます。
そしてまた香りとの相乗効果で、体だけではなく、心をもバランスしてくれます。
一度スパイスの使い方を学べば、あらゆる料理に応用でき、生涯の宝物となること間違いなしです!



 チチンプイプイ!と、ふたを開けるだけで幸せになれる魔法の箱、スパイスボックス。

2009年2月10日火曜日

Music Biggest Night! The 51st annual Grammy Awards

2月はアメリカ最大のスポーツイベント、アメリカンフットボールの決勝戦 SUPER BOWL とともにあけました。史上最高のゲームとたたえられた今年のピッツバーグ対アリゾナの試合は、まさに息をのむスリリングなゲーム展開、100ヤードタッチ ダウンという前代未聞の超絶スーパプレイまで飛び出し、どちらが勝つか負けるか最後の最後まで目の離せない白熱したゲームとなりました。日頃フットボール に関心はなく、TVの前で腰を据えて最後までゲームを観るのは今回が初めてでしたが、なんと!アメリカンフットボールの醍醐味に触れることになりました。
翌 週は、どこに行ってもSUPER BOWLの話題でもちきり。中には「フットボールに特に興味はないんだけど、、」との前置きのあと、今年の試合はすごかった!!!」とエキサイトする 人たちの会話もちょこちょこ聞かれ、なんだアメリカ人みんながフットボール通という訳でもないんだ、同感!同感!と親近感を感じる一週間 でした。
アメリカの年中行事とばかり観戦した今年のSUPER BOWLでしたが、"郷に入っては郷に従え"と、アメリカを身近に感じるにはいい機会であったようです。

さて、初春のこの季節、アメリカでは恒例のAwards Seasonの到来です。1月のゴルデングローブを皮切りに2月のグラミー、最後にアカデミー賞と一大イベントが続きます。そしてそのどれもが、ここLAを舞台に華やかに繰り広げられます。

2月8日の日曜日は、第51回目のグラミー賞の授賞式が開催され、今回は嬉しい事に生のステージを観にいく機会に恵まれました。
会 場は、ダウンタウンのSTAPLES CENTER。ここは、ロサンゼルスのバスケットチーム、レイカーズのホームスタジアムでもあり、ちょうど先月レイカーズ初観戦に出かけてきたところ、今 回はグラミー賞授賞式の華麗なるステージへと変身した姿を目にすることとなりました。まず目に飛び込むのは巨大なメインステージ、そして前方の客席の中に もうひとつ小さな円形ステージが用意されています。メインステージには左右に舞台が用意され、ステージのセンターでプレゼンテイターによって曲が紹介されると、パフォーマーは、左右交互に舞台に登場し、歌が披露されていきます。

夕 方の5時から始まった授賞式、幕開けと同時にU2のBONOがステージに飛び出し、その気迫に満ちた歌でスタート、その後次から次へと登場する豪華絢爛な 出演者とそのパフォーマンスの連続で3時間半に渡るステージは興奮と熱気の渦の中、あっという間に過ぎていきました。
STAPLES Center や Nokia Theater などがあるLAの新しいエンターテイメントスポットL.A.Live

ス テージはそのままTV放映される為、パフォーマンスごとにCM終了を知らせるカウントダウンが入ります。TVのCM中、こちらでは往年のグラミー受賞者の なつかしい歌が映像とともにスクリーンで再現され、コマーシャルで中断される事の無い本場のステージは、TVで観るグラミーとは別物のようなおもしろさで した!
                 

BONO のパワフルな歌声のあと、ホイットニー ヒューストンがプレゼンテイターで登場、ベストR&Bアルバムが紹介されました。受賞者は、Jennifer Hudson 、ちょうで先日行われたSUPER BOWLでアメリカ国歌を歌う彼女の歌声に感動したところで、今回 golden throat とたたえられる見事な歌声を生で聞くことができ大感激でした。その圧巻な歌唱力に観客はみな立ち上がって拍手喝采でした。そして昨年最も売れたイギリスの 人気ロックバンド、Coldplay が Album of the year は逃したものの "VIVA LA VIDA" の song of the year など2部門で受賞 、Coldplay と並んで売れたニューオーリンズのラップミュージシャンLil Wayne の "Tha Carter III "もまたBest Rap Album で受賞しました。Best New Artist には、Duffy が輝き、今をときめく人気アーティストが次々と紹介されていく中、翌日の新聞にも見出しの写真とともに大きく取り上げられたマタニティー姿のラッ プミュージシャン、M.I.A.のパフォーマン は特筆ものでした。グラミー当日ががまさに出産予定日というそのインパクトある姿に観客の目は釘付け!何とも驚きのステージを披露してくれました。そして 今回のグラミーでは、ユニークなコラボレーションの数々も印象的でした。Stevie Wonder & Jonas Brothers、今女優としても人気のある Miley Cyrus と Taylor Swift の若々しいデュエット、Justin Timberlake & Al Green、 そして、B.B.King もコラボで登場と豪華な組み合わせが続出。Radiohead とブラスバンドの楽団との共演も迫力満点!新鮮な驚きでした。
                          出産予定日にステージで歌うM.I.A.とLil Wayne
            
一方で、懐かしいメンバーも登場。Smorky Robinson の歌声でアビベーなどヒットソングメドレーが流れると体は踊りだす始末。
往年のスター、ポール マッカトニー登場に会場は湧き上がり、そしてニールダイヤモンの歌とともに会場はみんなで大合唱となりました。ステージは山場の連続です。
グウィネス パルトロウやサミュエルアダムスといったハリウッドスターもプレゼンテイターで登場し花を添えます。ステージの前の客席にはセレブが居並びニコール キッドマンの姿も。
最後は、今年"Raising Sand" で Album of the year を受賞した、ベテランの Alison KraussとRobert Plant のデュエットでしっとりと幕を閉じました。

ロックにブルース、ジャズにカントリー、ラップにエレクトロニックとあらゆるジャンルを網羅した音楽業界最高の歌の祭典、the Grammy Awards。カタログを見るとなんと受賞部門は110種類にものぼります。
今回ステージで歌われた曲のタイトルがわからないまでも、ほとんどが聞き覚えのある歌で、改めてアメリカの音楽の裾野の広さとパワーを改めて感じることとなりました。




蓄音機、グラモフォンを形どったトロフィー。
        こからグラミーと呼ばれることになったそうです。

2009年1月28日水曜日

LA Lakers 観戦 @STAPLES CENTER

昨日、Los Angeles Lakers のホームグランド、ダウンタウンのSTAPLES CENTER で行われたCharlotte Bobcats とのNBAのバスケットボールの試合は、2回に及ぶ延長戦にもつれ込み、終盤は観客総立ちで応援、スタジアムは多いに盛り上がった

7時半から、国歌斉唱とともに始まった試合は、ノースキャロライナ州のチーム、Bobcats の優勢でスタート。試合中盤、相手チームの選手が転倒し退場するといったハプニングがあり、その後からは試合の波が変わったように、Lakers がぐんぐんと追い上げ、花形スターKobe Bryant も期待に応える見事なプレイで次々と的確にシュートを決めていき、ついに逆転、会場は湧きに湧き上がった。試合の途中ではタイムアウトの度にLakers Garls が現れ、ダンスを披露、また会場のスクリーンに観客の顔が映し出されると、それに答えて特異のダンスを披露する人、大はしゃぎする子供達などなど、みんな目一杯のパフォーマンスを展開。"Kiss Me "画面なるものも登場、次々にカップルが映し出されるなか、微笑ましい老夫婦のカップルの姿が登場、観客の反応もよく、カメラマン本人も気にいったと見え、3回も登場し3度目のキスシーンに会場は受けに受けた。ゲームを挟んでの、楽しい幕間の余興の数々に気分もぐんぐん盛り上がる。
後半このままLakers 逆転か見えた試合転換、しかし相手もしぶとく、またしても追い上げられてとうとう延長戦に突入。もうこの時点で選手はみな流れる汗とともに疲労困憊の様子。現在Lakers は圧倒的な強さで一位を独走中であるが、今回の対戦相手、Bobcats にはずっと苦戦を強いられ、今回のホームグランドでの試合も連敗続きで今日は、意地でも勝ちたいところ。延長戦に入って終盤、とうとう5回目の反則を告げられてKobeの退場という事態に。そして迎えた2回目の延長戦。このとき嫌な予感を感じたのは私だけでは、無かっただろう。スクリーンに映し出される " make noise !" " Loud !" ともに声をはり上げる観衆の応援の力も及ばす、2回延長の末、110対117でまたもBobcatの勝利で幕が切れた。

おおいに盛り上がった今回の試合であるが、2回延長の終盤既にLakers の負けが確実になると、さっさと席を立ってかえりだす観客の姿には驚いた!実にあっさりすたもので、あの盛り上がりはなんだったの??
しかし、負けても勝っても、目一杯の応援で、気分はすっきり。平日の火曜日だというのに会場は大入り満員、子供ずれの家族、老若男女のカップルでいっぱいである。
一年を通じてスポーツ観戦を楽しむ事ができるアメリカでは、これはもう生活の一部なのでしょう。仕事をおえて一杯ならぬ、家族や友人と楽しむスポーツ観戦にアメリカの明るさを感じました。
会場を出ると、そこは美しいイルミネーションの別世界!街路樹の光のモニュメントが素晴らしく、LAらしい粋な光の演出です。

今朝の新聞、まずはスポーツ版に目を通すと、案の定昨日の試合の記事が第一面に。延長戦となったのは、今シーズン初めてだったとのこと。今回が初めてのLakers 観戦、負けはしたものの、大当たり!のゲームでした。


 

2009年1月26日月曜日

My First Opera "MAGIC FLUTE"

突然の友人からの電話、風邪を引いたので、代わりにオペラを観にいかないかとのこと。
演目はLAオペラ主催の "Magic Flute" 、モーツアルト最後のオペラ作品です。
ちょうど数日前にユニークな衣装の写真入りで舞台の様子を紹介した記事を目にし、興味をそそられていたところで、二つ返事で承諾。ダウンタウンに住む友人を誘って初めてのオペラ観劇に出かけてきました。
場所は、ダウンタウンのMusic CenterにあるLAオペラ専属劇場、Dorothy chandler Pavilion。その向かいにはLAフィルハーモニックのWalt Disney Concert Hallがあり、その他、Mark Taper Forum 、Ahmanson Theatre といった劇場を合わせ持つMusic Center は、NYのリンカンセンターに並び、アメリカでも三つの指に入る大規模な文化施設です。近くには、磯崎新氏建築の建物としても知られる現代美術館、MOCAもあり、Grand Avenue 沿いのこの一帯は、さしずめLAの芸術、文化のメッカという所でしょうか。

LAオペラの歴史は新しく、以前はNYオペラが定期的に巡業公演に訪れていたそうです。現在は、世界的に有名なテノール歌手、Placido Domingo が総監督を務め、年間のシーズンを通じてプログラムが組まれています。
今期5作品目となる今回の演目は、"Die Zauberflote" 、モーツァルトがドイツ語で手がけた生涯最後のオペラ作品として知られる"Magic Flute" 、「魔笛」です。
     Dorothy chandler Pavilion前、広場の噴水は、夜のイルミネーションとともに見事です。
LAに転居する前年の2006年、日本でモーツアルト生誕250周年を記念してNHKの衛星放送で「毎日モーツァルト」という番組が放映され、文字通り月曜日から金曜日まで1年間に渡って毎日一曲ずつモーツァルトの珠玉の名作を彼の人生の奇跡とともに紹介するという10分間の番組がありました。私もまさに「毎日モーツァルト」で、その番組をきっかけに今までのモーツアルト観が一転。それまでは、たぐいまれな才能に恵まれた夭折の作曲家、といった通り一遍のイメージしか持ち合わせていなかったのですが、その波瀾万丈な人生に圧倒され、モーツァルトが人生の中で様々な壁 にぶつかりながらも常に音楽を愛し、いつも自由で情熱的に妥協のない生き方を貫いたことに感動、番組 を見終えて、その35年という生涯は決して短くはなく、もうこれ以上は生きられないほど燃焼して生きたんだと感慨無量でした。そして私の中で、雲の上のモーツァルトから生きた人間モーツアルトとして変化、モーツアルト開眼となりました。遅ればせながら、NHKさん、素晴らしい番組をありがとう!

そんな個人的な思い入れもあって、今回初めて観るオペラの演目が、モーツアルトの "Magic Flute"とは!、心踊ります。

モーツアルト最後の作品として有名な「魔笛」は、当時困窮のどん底にあったモーツアルトが、ウィーンで書き上げた念願のドイツ語のオペラ作品。当時ウィーンでは、大衆劇が人気を集め、旅回り劇団の座長、シカネーダともに作り上げたこの作品は、従来のオペラ作品とは全く趣の違う、形式にとらわれない自由なスタイルのオペラとして登場したそうです。
舞台は、年代不詳のエジプト。まず舞台は王子タミーノが大蛇に襲われるシーンから始まります。LAオペラは、いつも衣装や舞台美術が斬新で目を引くそうですが、今回の舞台も驚きの色とデザインで多いに楽しめました。クラシカルなイメージのオペラとは印象が違います。カラフルな大蛇にピエロのような衣装の鳥刺しパパゲーノ、高僧ザラストロの衣装は猿の惑星?
ぬいぐるみのライオンは、まるでブロードウェイのライオンキングと、観てるだけでも充分楽しめます。
物語は王子タミーノと、愉快な鳥刺パパゲーノの奇想天外な御姫さま救出劇。
タミーノは、夜の女王からさすがった魔法の笛を、パパゲーノは、魔法の鈴をもって女王の娘パミーナを助けに出かけます。
様々な試練に直面しますが、二人には3人の童子が付き添い、いざというときには、空中に浮かぶコウノトリの船に乗って彼らを助けにやってきて、ボーイソプラノの麗しい歌声を披露します。そして目を見張るばかりの圧巻な衣装で登場した夜の女王!作品中の難曲「夜の女王のアリア」を極めて高い技術を要するとされるコロラトゥーラ ソプラノで見事に歌い終えるや会場は拍手喝采の渦に包まれました。
舞台は上品で生真面目な王子と、下品な言葉を吐いては観客を笑わせる陽気なパパゲーノを軸に展開していきます。主役は、もちろん王子タミーノですが、強烈な個性を放ち生を謳歌してありのままに生きるパパゲーノに段々魅了されていきます。そして舞台を見終わった後、王子も、パパゲーノも人間そのもの、モーツァルトその人、のように感じられました。
生きる喜びを体中で表現するかのように歌うパパゲーノのアリアでは大好きなグロッケンシュピールの音色が混じり、その澄んだ響きが今もよみがえってきます。      夜の女王の衣装はとびきりfantastic!