2008年1月1日火曜日

Happy New Year 2008




明けましておめでとうございます。

2008年はロサンゼルスで迎えました。1990年から7年間をニューヨーク、その後3年間をシカゴで過ごしたあと、日本に帰国して7年。









昨年10月末に再びアメリカに転居することになり、ここロサンゼルスで生活を始めることとなりました。二度目のアメリカ生活を大切に過ごしていきたいと思っています。新春を迎え一年の抱負をいくつか決めました。その中の今年の大きなテーマは、「アメリカを知る」そして「日本を知る」ということにしました。 
自国を離れて海外で暮らすことに何か大きな意味を見出すとしたら、それは、比較することによってそれぞれをより深く知るということではないかと思います。これからの一年間アメリカで生活していく中で意識をもってこのテーマをみつめていきたいと思っています。これからブログを通じて、ここロサンゼルスを軸にアメリカでの生の情報をお知らせするとともに自分が感じたことや考えたことなどとらわれのない素直な気持ちで発信していきたいと思っています。  写真(上)は、Griffith Park展望台から眺めた元日のサンセット    写真(下)は、サンタモニカの海に沈む夕日




新年は、ロサンゼルス市のセンチュリーシティーにある我が家で迎えました。住まいは高層のコンドミニアムで、ここからもロスの町並みが見渡せます。西方は太平洋の水平線が弧を描き、夕暮れ時は、最高に美しいサンセットが眺められます。東にはダウンタウンの町並みがみえ、太陽が沈んだ後、暗闇とともに輝き出す町の光は宝石のようにきれいです。大晦日の夜は、マリナ・デル・レイで打ち上げられる恒例のNewYear’sEveの花火を家のバルコニーから見ることできました。2008年の到来です。






Griffith Park


元旦は、午後からGriffithParkへでかけてみました。とても大きな公園で、巨大な樹木が林のよう、そしてところどころにある、ひろい芝生は市民のいこいの場で、家族や友人と過ごす人々でいっぱいです。さしずめLAのセントラルパークといった所でしょうか。



歴史も古く、金鉱で財を成したグリフィス氏が、1896年にロサンゼルス市に土地を寄付した時に遡ります。特に公園内にあるObservatory(天文台)とGreek Theaterは有名で、殊に天文台は、数々の映画にも登場しワールドワイドに有名な存在です。http://www.griffithobs.org/





天文台は、ちょうど公園の頂にあり、眺めがよく大勢の人でにぎわっていました。さながら日本の初詣のよう。高いところに人々が集まってくるのは、どの世界も同じようですね。Hollywoodサインは目の前の山に目線の高さです。天文台の建物は67年の歳月を経た後、修復の為2002年に閉められ、最近リニューワルオープンされたようで、プラネタリウムや月や宇宙に関する展示内容もパワーアップして再登場したとのことでした。ずっと行ってみようと思っていたところで、元旦でも公園ならオープンだしと、無計画に訪れたのですが、2008年の幕開けにいい場所にきたものだと感激でした。



展望台の中に最近日本でもおなじみのWolfgang Puckがプロデュースしたカフェがあり、そこで一息、サンドイッチやスープなど素材重視でとてもおいしかったです。最近訪ねた、ロサンゼルスカウンティーミュージアムhttp://www.lacma.org/やNYの新しいMOMAなどでもそうでしたが、アメリカの美術館のカフェやレストラントランがグレードアップしていてびっくりしています。日本でもこのところ美術館に有名シェフのレストランが入り人気ですが、ここアメリカもその傾向にあるようです。http://www.wolfgangpuck.com/



5時15分からのプラネタリウムの上映までカフェで時間を過ごすうちにだんだんと夕暮れに近づき空の色が茜色に変化してきました。私がロサンゼルスで一番好きな時間帯です。午後から太陽が雲隠れしていたのですが、再び顔を出し、一日の最後のパワーを送ってくれています。太陽が西の水平線に消えていくのを最後の小さな一点になるまで見つめていました。 元旦のサンセットを見届けて、プラネタリウムの会場へ。新しくなった会場は、座ると自然と体が、天空を仰ぎ見れるようにセットされ快適、快適すぎ上映途中で眠っていまいました。上映前にオレンジの光を放つ球体を手の平にかざして現れた男性が、まるでここが劇場の舞台かのように歩きながら説明をし暗転となって始まります。まるでドラマの始まりのようで、さすがはハリウッドなんて関心しながら聞いていました。途中で少しばかり気持ちよく眠ってしまったのですが、後半宇宙銀河の端から地球に戻ってくるあたりで目が覚め、そのドラマチックな映像に引き込まれていきました。その時はじめてナレーションの声が最初に登場した男性のものだと気付きはっとしました。録音テープではなく生の声だったのです!最後はこのObservatoryの建物が映し出されて、まるで私たちが宇宙のかなたからひとっとびでここまで走り抜けてきたかのような感覚に襲われ臨場感たっぷりでした。「Be Here Now」という言葉が実感として胸に迫ってきました。上映後、再び男性がオレンジの球体を手にして登場、終わりの挨拶が告げられました。 思わず拍手。


会場を出ると、暗闇の中一面にロスの町の光が輝いていてまるでスターダスト。ウワーッという声が思わず上がります。今まで見たどの夜景よりもきれいだとその瞬間感じていました。夕暮れのサンセットも涙がこぼれるほどきれいですが、人間の作り出した文明の光もまた美しいのだと。ここロサンゼルスにきて自然と人工の対比を感じることがしばしばあり、その両方ともが美しくすばらしいのだと実感している今日この頃です。会場の階段を下りながら再び目にしたカフェの入り口には、

「The Cafe at the End of the Universe 」とありました。宇宙の端から見ればここ地球も宇宙の最果て。今自分がいる場所が、一番遠くそして一番近い場所。

「Be Here  Now! 」 そう、「今ここに在る」自分自身を大切に。

意識の持ち方、視点の置き方を変えるだけで人間はいつでも自由になれると感じます。



2008年、さあ勇気を出して飛び立ちましょう! 今年がよい年でありますように。合掌。





次回は、今住んでいるセンチュリーシティーの町を紹介したいと思っています。