2009年7月22日水曜日

夏の盛りの Hermosa Beach


週末ふらりとでかけたHermosa Beach。ここにCool Jazz 発祥の歴史的なジャズクラブ Light House Cafe が今なお健在と耳にし、日曜日には生演奏つきのブランチがあるということで行ってみる事にしました。初めて訪ねたHermosa Beachは、LAの町から高速でわずか30分足らずの距離と、我が家からも実に近場のビーチタウンでした。
すでに7月も下旬にさしかかり、LAは今や夏のまっ盛りを迎えています。朝から太陽は高く輝き、連日の暑さです。
到着したのは午前10時を回った頃と、日曜の朝としては早めのスタートを切ったつもりでいましたが、すでに町の駐車場はどこも満員御礼状態。夏のビーチの朝は早いようです。町は人々の活気で満ちあふれていました。
仕方なくビーチから少し離れた場所に車をとめて、とりあえずその伝説のジャズクラブへと足を運びことにしました。
高台にある町からは海が一望でき、水平線とともに広がる海を臨みながら坂を下っていくと、やがて目の前に白い砂浜のビーチが現れます! 坂の斜面沿いに立つ家々は、こじんまりとしかもしゃれていてちょっと地中海風の香りがします。ビーチに近づくにつれて坂道沿いに、地元のショップやレストランが増えてきます。住居と町、そしてビーチとが見事に溶け合った、イカしたビーチタウンです。
目的のジャズクラブ、Light House Cafe は、坂を下りきった海のすぐそばにありました。すでに店内ではジャズの生演奏が行われていましたが、ちらりとのぞいて素通り、太陽に誘われるまま足はビーチの方へと動き出しました。砂浜に並ぶカラフルなパラソル、ピアのデッキ橋には、釣り竿がズラリと並んで、魚釣りを楽しむ人々でいっぱい。釣り人のバケツを覗き込んでみると、ちょっとキスのような感じの魚が何匹も泳いでいます。「これ食べれるの?」なんてことを興味本位で聞いてみると、以外にもこれは「更に大物を釣り上げる為の餌」だということでした

Hermosa Beachの砂浜は起伏が無いため、世界に冠たるビーチバレーのメッカだということを今回知りました。そしてビーチの前の広場には、伝説のサーファーTim Kelly の像があり、同時にまたサーフィンの聖地の風情です。

LA近郊から続く南カルフォルニアは実にビーチの宝庫、住んでみてその数の多さもさることながらその自然の豊かさに驚いています。そんななかでもHermosa Beachは、キラリと光る素敵な海の町でした。





夏の盛り、今年もまた誕生日がやってきます。
40も半ばを過ぎると年齢不詳と、自分の年を間違えることもしばしばですが、さすがに区切りの年を迎えるとなると、その数字は今や鮮明に頭に刻まれております。
そして今年に入っていっそう気になり始めた50という数と同時に知った様々な50Anniversary

アメリカ生まれと思いきや、実は日本生まれだったあこがれのバーニー人形。
CMソングが今も口から飛び出すヤンマーディーゼルのヤン坊・マン坊。ともに生まれて50年。
そしてこの春訪ねたハワイでは、今年8月でアメリカで50番目の州となるハワイ州生誕50周年と知りました。

先月の終わり、、、マイケル・ジャクソンが突然死亡。
享年50歳。

もう50! それとも、まだ50?

どちらにしても、50はちょっと重い。

明日の誕生日を前に今年も母から「おめでとう!」のの電話、そして「そっちはまだだろうけど日本はもう23日になったよ。」と昨年同様のせりふです。
いよいよきました。

おかげさまで50です。ありがとう。」




 今年8月で50周年のハワイ州 ワイキキビーチの夕暮れ


 
                   


                    

2009年7月5日日曜日

Happy Birthday America

この週末は独立記念日の祝日をはさんでの連休となりました。7月4日の Independence Day 、こちらではむしろ日付そのまま Forth of Julyまたは July Forth と呼ばれの事の方が一般的なようです。この日はまさにアメリカの国民的祝日、一部スーパーなどを除いてどこのお店もお休みとなり、町は星条旗に溢れます。
独立記念日といえばまず浮かぶのが、バーベキューに花火、そしてそれぞれ出し物に趣向を凝らした町挙げてのパレードといったところでしょうか。

ちょうどこの頃アメリカは夏本番を迎え、今年もまた太陽はぎらぎら!エネルギーみなぎる夏まっ盛りの祝日となりました。


INDEPENDENCE DAY PALADE @HUNTINGTON BEACH

今年は、LAの南、太平洋 沿いに広がる数あるビーチタウンのひとつ、Huntington Beachで催されるパレードに出かけていくことにしました。Huntington Beach はサーフィンのメッカとしてその名を知られていますが、独立記念日のパレードもまたミシシッピー以西ではアメリカ最大の規模と名物のようです。そして今年はちょうどパレード100周年のお祝いの年となり盛大に祝われました。

10時からスタートしたパレード、コースとなる沿道には星条旗のみならず、赤、青、白の星条旗カラーを身につけた人々で溢れ、町中の家々もまた星条旗カラーでデコレーションされて、お祝いモード一色です。














パレードは町の住民挙げてのお祭りとあり、披露される出し物は、高校のチアーガールや様々なサークル、はたまた地元のレストラン登場とローカル色に溢れ、そして老若男女の参加者でアットホームに催されます。それぞれ趣向をこらした出し物が紹介されると、沿道の人々も声援で答え場を盛り上げと、みんなで楽しんで祝う実にアメリカらしい手作りの風物行事でした。















アメリカで暮らしていてしばしば感じることの一つは、町それぞれが独立した自治体として個性をもって存在していることと、町の住民の意識の高さ。
今回もまたパレードを見ながらそのことを感じました。
アメリカの独立とは与えられたものではなく、勝ち取ったものだということを思い返しながら、アメリカの独立とともにアメリカ人が誕生したのだということを改めて感じました。そして独立記念日という日もまた国から与えられた祝日ではなく、自らが自立、独立、自由の精神をそれぞれに刻む日なのではということを肌で感じた一日となりました。


FIREWORKS @LONG BEACH

独立記念日の夜は、花火で盛大に締めくくられるのがお決まりです。
花火の質と量共に日本がやはり最高で、こちらの花火の物足りなさはいなめませんが、それはさておき人々の盛り上がりはここにきてピークを迎えます。
そしてLA近郊の太平洋岸に沿ったビーチタウン、ここHuntingtonBeach 界隈にもRedondo Beach、Long Beach、Newport Beachといった町がひしめきどこも夜は花火のメッカとなります。

LONG BEACH は、ロサンゼルス港と並ぶ全米でも屈指の港町。石油に代表される産業を持ち海沿いには高層ビルがそびえ、町というよりは都市の様相です。
一方、リゾートアイランドカタリナ島へのフェリーの船着き場や、豪華客船クイーンメリー号、水族館、Aquarium of the Pacific (www.AQUARIUMOFPACIFIC.ORG) などアトラクションも多く点在し、休日はレジャーを楽しむ人々でにぎわいます。

独立記念日のこの日は、水族館が夜の10時までオープン、バーベキューディナーとのコンビネーションチケットも用意されということで、夜の9時にスタートする花火までここで時間を過ごす事に決めました。

Aquarium of the Pacific は、LAを代表する水族館ですが、思ったより小規模で、少々物足りなさを感じましたが、色鮮やかなコーラルや、熱帯魚などの水槽はとてもきれいで印象的でした。














予定していたより早く見終わってしまい、
5時半からスタートする野外のバーベキューディナー会場の方へ早目に足を運びこととしました。芝生の広場には二人で座るには大きすぎるテーブルが一面に並べられています。料理はお決まりのビュッェスタイルで、ハンバーガーにチキンのバーベキュー、ポテトにコーンと内容もこれまたお決まりのメニュー。
大きなテーブルに二人ポツリと座っていると、しばらくして3人ずれアメリカンファミリーが加わりました。そして夫と日本語で話をしていると、おもむろに母親らしき女性が、「娘が日本語を勉強しているの」と話しかけてきました。
こちらで8年生という女の子、ちょうど食べ盛りの年齢なのでしょうが、既に両親より大きく、私の3倍はありそうでしたが、話しかけるとまだまだかわいらしく、日本のアニメが大好きで、独学で日本語の勉強を始めたのだ、と話してくれました。おばあちゃんにはスペイン語でもやった方が役に立つよ、と言われるのだそうですが、日本語熱は「もうどうにも止まらない!」のだそうです。最後にこちらで人気のアニメ、イヌワシャの主題歌を披露してくれました。それを聴いてその完璧な日本語に夫とともに仰天!!顔を知らなければ日本人が歌ってるとしか思えないほどです。「へぇ〜上手だね!日本語の才能あるんじゃない」というと「学校でもみんなにそう言われる」と誇らしそうな返事が戻ってきました。

こちらで生活を始めて、アニメを通じて日本語に興味を持ってくれる子供達の出会いがしばしばあります。日本の長引く不況でここカリフォルニアにおいても日本企業が撤退する中、一時の大学などでの日本語熱は今や消えかかっているような状態とのことですが、その一方で日本のサブカルチャーの人気による子供達の日本語熱の高まりにはいつも驚かされます。そうした子供達の為に日本は何か政府をあげてやるべきことがあるのでは? アメリカのそして世界の子供達が日本語を通じて日本への理解を深めてもらえれば、次世代につながりるとても素晴らしい文化交流になることだと思います。

さ〜て、ロングビーチで花火を見終えた帰りは、家路に向けて高速も地道もずっと花火街道が続き、凄まじい渋滞!家に帰り着いたのは夜中を過ぎ日付が変わった頃となりました。
「もう来年は花火はいいや」と、うんざりでしたが、、、、

On Independence Day、 アメリカを肌で感じるには、どこか近くの町のパレードに足を運んでみるのもいいかもしれません。