2010年1月28日木曜日

Yoga Retreat @ Pasadena

南カルフォルニアと聞けば、青い太陽と海に輝く太陽。年がら年中お天気で、冬でも春のような陽気なのかと思っていましたが、暮らしてみると、冬は冬で肌寒くコートのいる日もやってきます。そしてこの時期はちょうど雨期、といっても日本と比べれば雀の涙ほどでしょうが、先週は、とんだ大雨に見舞われた一週間となりました。度重なるストームで、時には窓をたたきつけるようにあられも降り災害も続発する始末。我が家の近所でも大木が風で倒され車が下敷きとなる事故が起きてしまいました。そんな悪天候の中、週末は金曜日からヨーガのリトリートがスタート。場所は、ここから高速で30分ほどの距離にあるロサンゼルス郊外の町パサデナで、どうなることかと心配しましたが、ストームの方も金曜日にはなんとか緩み始め、無事に初日から参加することができました。

今回のリトリートは、アメリカの数あるヨガの流派の中のひとつ、Anusara Yoga で活躍するSianna Sherman主催によるもの。 彼女指導のアーサナのクラスと、タントラヨガ哲学の教授Paul Muller-Ortega による講義及び瞑想の組み合わせで行われました。
金曜の夕方から始まり日曜日まで3日間と短期のものでしたが、集中して行われた長時間のアーサナの訓練と、その後の講義や瞑想の繰り返しで、体と心が共にもまれながら、しっかりとつながっていきました。
Sianna のクラスを受けるのは、今回2回目。最初の出会いは、ロサンゼルスに移って間もない頃、近所のホテルで開催されたヨガコンフェランス、そこで彼女のクラスをとり、その人柄と同様優美なアーサナと、彼女のトータルなヨガへのアプローチに親近感を覚え、またいつかクラスをとってみたいと思っていました。
サンフランシスコをベースに、世界中を飛び回って指導しているので機会がなかったところ、今回のLA近郊でのヨガリトリート開催で、新年早々からいいヨーガのレッスンを受けることができました。

South Psadena Library

ヨガのリトリートが行われた場所は、鉄道の駅からも徒歩圏内、メイン通りMission Streetからすぐの入って所にある、South Psadena Libraryに隣接するコンフェランスルーム。今回の参加者は7〜80名といったところでしょうか? 大きめのホールです。
ライブラリーが建てられたのは1895年と、歴史的な建物で、創設当時図書会の入口だったというコンフェランスルームは、入口の扉や天井など当時のままの風情を残し、歴史を感じさせるものでした。ホール内の窓越には、すでにマグノリアがピンクの花を咲かせ、早い春を感じさせてくれました。

ストームが去った後の週末土日は、雨に洗われた素晴らしいスカイブルーの空が広がり、太陽も元気に顔をだしました。特にストーム明けの土曜の空青さは際立ち、パサデナの町の風景に欠かせないMajestic Mountain 、San Gabriele の白雪とともに、青と白とコントラストが実に鮮やか!ひんやりとクリスピーなこの日の空気は清浄そのもので、ヨガリトリート日和、心が洗われるようでした


リト
リートを終えたあと、South Psadenaの町を少し散策しました。
メインのMission Street沿いには、ベーカリーやコーヒーハウス、ギャラリーなどが並び、今回のリトリート主催のヨガスタジオ、Mission Street Yoga も軒をならべています。
歩いてすぐ、「Mission Street」というメトロの電車駅があり、駅の周辺にも質のいいカフェが点在しています。駅は数年前にリノベーションされたとの事でとてもきれいです。ここからダウンタウンまでの通勤も
極めて便利、かつては鉄道が発達し、郊外の理想的な住宅地として発展したパサデナの町からは、みなダウンタウンへ列車で通っていたのでしょう。当時の姿が垣間みられ気がします。
これからまた徐々に鉄道が広がって行く兆しのロサンゼルスですが、車社会から鉄道中心の町へと生まれ変わって、スモッグの汚名を返上、またもとのカリフォルニアの青い空を取り戻してほしいものです。




最後にSouth Psadena の図書館で嬉しい発見!「ツバメの歌」などの素朴な絵本で知られる
Leo Politi のMuralの壁画をみつけました。以前ブログで紹介した、南カリフォルニアのツバメがやってくる教会、San Juan Capistrano 。ここに初めて出かけて行ったとき、ツバメの歌の絵本の教会に違いないと直感して以来、昔読んだこの本がずっと身近に感じられていました。そして今、ここSouth Pasadena の図書館で作家の描いた絵に出会ったのも何かの縁でしょう。
世の中って、いつもどこかでつながっているんだな〜、そんな気持ちになる絵との出会いでした。
YOGA= 結。ヨーガのリトリートで今回初めて訪れたサウスパサデナの町とも心が通いました。ヨーガが色んなものを繋いでくれたようです。

2010年1月17日日曜日

新年干支のお話 @寺子屋

ダウンタウン、リトル東京にある曹洞宗の禅寺、禅宗寺、ここで毎週土曜日に親子の手作りの学びの場、寺子屋が開かれています。朗読のボランティア耳文庫では、毎月第一土曜日に寺子屋の子供達に紙芝居や物語などお話を用意して訪ねていく活動を続けています。

ロサンゼルスの寺子屋、日本の文化をアメリカで生まれた子供達に伝えていきたいと20年ほど前に発足し、子供達の親が持ち回りで先生となり、年齢の違う子供達がいっしょになって学んでいるそうです。


今年始めての寺子屋。耳文庫が用意したお話は、新年にふさわしい干支の動物達が登場する物語で、動物のぬいぐるみたちも持参です。直前に耳文庫のメンバーから「牛とニワトリが足りない」と連絡が入り、我が家から牛のぬいぐるみとニワトリの鍋つかみ、そして黒ネコの手人形が飛び入りしました。

干支にネコ?? 実はこのお話、ネコも登場したのです!!

小さな椅子に並んだ10数名の子供達を前に、干支のぬいぐるみ達と耳文庫のメンバー3名でお話がスタート。私が担当する神様のこんな言葉で物語は展開していきました。
 
神様「元旦の日に私のもとに集まりなさい。早くやってきた順に、一番から12番目までのものを一年ずつ交代でその年を守る動物に決めよう。」

集まった動物達が大はしゃぎする中、要領のいいネズミが、自分は足が遅いからと準備周到、早めに出発した牛の背中に乗って神様のもとへ。
そして、初日の出とともに到着した牛の背中から飛び降りてちゃっかり神様に新年のご挨拶をしたネズミが一番、牛が2番。
その後を跳ねるウサギは、虎に追い越され、虎が3番、ウサギが4番でゴールイン。
そして5番に龍、6番に蛇が続き、仲のいい羊と馬が同時に到着。気のいい羊君、「馬君、お先にどうぞ」とゆずって、馬が7番、羊が8番となり、その後ニワトリ、犬、猿へと続きます。
3匹が団子になって到着したところ、神様の計らいで、けんかが絶えない猿と犬の間に、ニワトリを入れ、猿が9番、鶏が10番、犬が11番。
そこへ、いのししがもう突進で最後に到着。聞けば、間違えて違う山へ行ってしまったのだとか、いのししらしいお話で12番目に決定!

ところで、いったいネコはどこに?

実はネコ君、ネズミに一日遅い日にちを教えられ、いつものように昼寝をしてしまい、目覚めた時には、すでにレースは終わっていたそうです。ネズミにだまされたネコは、あとでカンカン!それで今でもネズミを追いかけ回しているんだそうです。まるでトムとジェリーのようなエンディング、ネズミにしてやられるネコの話は、古今東西同じようですね。
神様に「また昼寝をしていたのか!」としかられネコ、これに懲りて今でも寝ぼけない様、しょっちゅう前足で顔をきれいにしているのだとか。


干支のお話に続いて、クマの子ウーフがお母さんの誕生日プレゼントを見つけに行くという、かわいいお話が終わると、その後すぐに書道の時間がスタートしました。寺子屋のスケデュールは分刻み、びっしりの様子です。この日はお父さん達の姿も数名みられました。今年は、お父さんの参加も多いのだとか。親のといっしょに、元気に走り回る子供達。教室は、エネルギーに溢れ、ロサンゼルスの寺子屋は、親と子のふれあいのある温かな理想の学び場でした。

2010年1月12日火曜日

CES 2010 @ Las Vegas

ラスベガスとえば、ネオンにカジノに、エンターテイメントショーと華やかな夜の町といったイメージですが、ここはまたコンフェランスの中心地、年間を通じて実に様々なビジネス関連のコンフェランスやトレードショーが開催されます。
ストリップと呼ばれる大通り沿いには、これぞラスベガスと、度肝をぬくスケールでカジノ一体型の巨大ホテルや、大ショッピングセンターがズラリと並び、そこからコンフェランス会場へは、町を走るモノレールで移動も極めてス ムーズ、エンターテメントとビジネスの両方を併せ持つ町として見事にデザインされています。


CES 2010


数あるトレードショーの中でも毎年年明けに開催されるConsumer Electoronic Show 、CESの頭文字をとってセスと呼ばれる世界最大のトレードショーで、この時期ラスベガスは、世界中からコンフェランス会場にやってくる人々で溢れかえります。
今年は、私も会場にでかけていく機会に恵まれ展示ブースを回ってきました。木曜日から週末にかけて4日間に渡って行われたこのショー、様々な業界の人々が世界各方面から訪れ、その人出とともに会場の熱気
はまるで博覧会場並です。
毎年最先端技術が展示されるCESですが、今年2010年の
は、なんといっても3D TV。
そこでダントツに目立っていまのが、躍進目覚ましい韓国の
LG (Life is Good)とSamsungのブース。多くの来場者がつめかけまるで日本のラッシュアワーの駅の様。
    TVスクリーンの映像が万華鏡の様に繰り広げられるSamsung のブース


韓国勢のヴィジュアルで華やかな展示と比べて、日本勢
はかなり地味な印象。今年は出展を見送ったメーカーも日立を始め数社に及ぶとか。昨年末に封切られ話題の3D映画、AVATAR の映像で見せるPanasonic の展示会場には、デモショー入場に長い列ができていましたが、ブースの展示の魅力を含め、人気の程は韓国には及ばずといった感じでした。LGの3Dデモと見比べてみると、映像自体はパナソニックの方が、クリアーできれい、パナソニックの技術の高さを確信しましたが、ショーの進行や内容も新しさが感じられず、個人的にはLGのデモショーの方がはるかに楽しめました。リオのカーニバルの映像やロボットと少女の心温まるストーリーを3Dの映像作品にして紹介するといったもので、なんだか日本のアニメの十八番をとられたような後味でしたが、これもやったもの勝ちといったところでしょうか。来場者へのアピール力、プレゼンテーション能力の強さを韓国に感じました。
今やSamsung一社で、日本の電気メーカー10社合計の利益をしのぐのだとか、車もまた韓国車の売り上げが目覚ましいここアメリカ市場。日本が誇ってきたメーカーの行方は、この先どうなるのでしょう?!このままでは韓国そして中国に追い越されていくのは明らかと、日本の陰りを深刻に受け止めました。
デジタル化がますます加速していく2010年、電子ブックやテレビとSKYPEとのコラボなどのブースも目を引きました。本格的なデジタル時代の到来とともにに今後
オフィス空間、生活空間を含め世の中がすべてが大きく変わっていくことを、そして時代は確実に変化していくのだと強く感じた2010年のCESでした。


City Center

昨年12月、この不況下にオープンしたラスベガスのニュースポット、シティーセンター。 今ラスベガスで最もホットな場所です。
場所はストリップ沿いのど真ん中。古代エジプトやローマ、パリやニューヨークといったテーマパーク型のド派手なラスベガスの建物群とは一線を引き、センター内のホテルやコンドミニアム、高級ショッピングセンターなどの建物はどれもすっきりとしてモダン、センター内を走る青い車体のモノレールと、その空間を流れるように弧を描く白いレールが美しい未来都市を連想させるような外観です。
インテリア空間もアートのような仕上がりで、自然の素材をアクセントに取り入れたGREENを意識した仕上がりです。
彫刻や水が流れる壁、噴水など、アート作品を見て回る様にセンター内を歩いて楽しめます。時代の先端を感じるラスベガスの新空間です。



Valley of Fire

アメリカのエンターテイメントの町、人工的な町の極みとして世界に君臨するラスベガスですが、ここは、砂漠のどまん中!夕暮れともなれば、ネオンに先立ち、夕焼け空が砂漠の白い山肌を照らして輝き始め、その美しさにおもわず目を奪われます。
町の喧噪からはなれれば、ここもまたアメリカの大自然のまっただ中です。

今回は半日使って、ラスベガス
の町から車で1時間ほどの所にある Valley of Fire State park まで出かけて行きました。その名前からも想像の通り、ここは赤い岩、レッドロックに囲まれた州立公園。足を踏み入れるや、地球からほおり出され火星にでもやってきたかのような風景が現れます。実際1億5000年前の恐竜時代そのままの姿をいまなおとどめているとか。猿の惑星、スタートレックといった映画のロケ地としても知られる所です。













 
アーチ(左)     ロックの形は実に様々、人の顔,動物の姿と想像力をかきたてられます。

ラスベガスの町からほんのひとっ
飛びでこのような太古の地球の姿を目の当たりにできるとは! 時間を超越したような両極端な空間移動には唖然とさせられます。これもまたアメリカ大陸の醍醐味といったところでしょうか。
実にワイルドなアメリカの自然ですが、園内の移動は至って便利、Park 内はたいていどこも道路が見事に整備され、車で快適に見て回われます。これもまたアメリカ流。
赤い岩の宝庫、アーチや、古代インディアンの絵文字、petroglyphs が刻まれた岩肌、Seven
Sisiters とよばれる7つきれいに並んだ巨大岩とスポットを訪ねて回り、
最後に、White Duneへと向かいました。ここはコーラルピンクのパウダーのような砂と、白とピンクが混じってやさしい色合いの岩をもつ今までとは風情の異なる景観です。車を降りて飛び込んできたのは目の前に広がる青い空。ここで2本の飛行機雲が一点で交わる瞬間を目にしました。まっすぐに一直線に延びた飛行機雲、そこに向かって飛行機が空にもう一本の線を引きながらすすんでいきます。みるみる間に近づき一点で交差、その後空には見事な十字が描かれました!
  ワッオー! 思わず声が飛び出す感激の一瞬。今年はついてるぞ!



















                





2010年1月4日月曜日

A Happy New Year 2010 !


明けましておめでとうございます。

2010年、新しい10年へ向けての旅立ちの年がやってきました。LAで迎える3回目のNew Year、ブログも3年目に突入です。今年も素直な気持ちを言葉にかえてマイペースで続けて行こう思っています。本年もよろしくお願いいたします。

大晦日は一昨年同様、友人宅でのアットホームな年越しに参加、
一年ぶりに再会する方あり、また新しく出会う方ありでにぎやかに新年を迎えました。そして毎年大晦日に欠かさず会を重ねておられるご夫妻に感謝の気持ちで一年をしめくくりました。

友人宅を出て見上げると夜空には特大の満月! こうこうと輝く明
るい月の光を浴びながら家路につきました。このまれなる明るい月の正体はブルームーン! ひと月の間に2回訪れる満月をブルームーンと称し、ちょうど今年の元旦に重なったようです。Once in a blue moon...は、滅多にない、珍しいといった意味だとか。2010年のは、滅多にない月夜とともにスタートしました。元旦にブルームーンがやってくるのは20年ぶりのことだそうです。
新年の月のパワーにあやかって、2010年がいいエネルギーの循環の年となりますよう祈ります!

                    ライトアップされたパサデナ市庁舎と満月 


元旦の朝は、いつもより遅くスタート。我が家流おせちもどきをテーブルに並べ、パサデナで開催される毎年恒例のビッグイベントRose Parade の中継をTVで見ながらのんびりと過ごしました。元旦は風もなく穏やかな天気となり、夕方から外の空気が吸いがてら初日の出の代わりに初日の入りを見にいこうとサンタモニカの海岸へ出かけていきました。元旦の日没時間は、午後4時50分、4時過ぎに家を出て車でルート66の終着点として知られるサンタモニカブルバードを西の太平洋に向けて走ります。
元旦の道路は、車も少なくまるで時間の流れがとまったような静けさ、そして15分ほどであっという間に海へと到着です。日没までには、まだ少し時間があり、海を見ながら散歩を楽しむ事にしました。この日は暖かく、海沿いには同じようにサンセットタイムの散歩を楽しみにやってきた人たちでいっぱいです。
だんだん太陽が、海に近づいていきます。そして海上には、太陽の道がまっすぐ延びています。このまま海の上を歩いていけば太陽まで行き着く事ができるかのようです。
日が刻々と沈んでいきます。海と解け合い、小さな一点となる瞬間まで見つめたそのあとには、空一面に広がる夕焼け空!大空一杯に絵の具を流したような見事なグラデュエーション。誰にもまねできない自然の極意、LA で最高の風景画です。


 



ROSE PARADE FLOATS VIEWING



2010年幕開けの三日間、アメリカでは、新年のお祝いは、一日だけですが、今年は、土日を挟んだ3連休で日本並みの3元日となりました。
2日、3日も気温は上昇、ぽかぽかと温かな小春日和でまるでピクニックにでかけたくなるような陽気です。
今年は初めて、Rose Parade が開催されたPasadena のVictory Park へパレードの出し物、
ROSE PARADE FLOATS を見にでかけることにしました。毎年パレードのあと、週末まで展示され多くの人が見に出かけます。


今年は121回目となるROSE PARADEのテーマは ”A CUT ABOVE THE REST"。西海岸きってのNew Year's Day の風物詩とあり、当日の人では、夜中から場所取りでごったがえすといった人出ですが、パレードあとの山車見物も大にぎわい、元旦明けも週末はいいお天気が続き例年より多い入場者だったそうですが、到着してみてチケットに並ぶなが〜い列は想像以上、パレードの人気ぶりのほどが実感できました。
パレードの名称にもなっているバラを代表に様々な花や葉、植物素材でそれぞれ趣向を凝らして作られて山車は、どれも見事、花の豪華さはため息がでる素晴らしさです。
色んな賞も用意されているようで、公園に並んだ花に埋め尽くされた美しい出し物をたっぷり鑑賞してきました。

さあ、月と太陽と、花のエネルギーをもらって新年スタートです!















Most Beautiful のTrophy 獲得、人気のMountaintop Majesty     バラで埋め尽くされた山車