2010年1月12日火曜日

CES 2010 @ Las Vegas

ラスベガスとえば、ネオンにカジノに、エンターテイメントショーと華やかな夜の町といったイメージですが、ここはまたコンフェランスの中心地、年間を通じて実に様々なビジネス関連のコンフェランスやトレードショーが開催されます。
ストリップと呼ばれる大通り沿いには、これぞラスベガスと、度肝をぬくスケールでカジノ一体型の巨大ホテルや、大ショッピングセンターがズラリと並び、そこからコンフェランス会場へは、町を走るモノレールで移動も極めてス ムーズ、エンターテメントとビジネスの両方を併せ持つ町として見事にデザインされています。


CES 2010


数あるトレードショーの中でも毎年年明けに開催されるConsumer Electoronic Show 、CESの頭文字をとってセスと呼ばれる世界最大のトレードショーで、この時期ラスベガスは、世界中からコンフェランス会場にやってくる人々で溢れかえります。
今年は、私も会場にでかけていく機会に恵まれ展示ブースを回ってきました。木曜日から週末にかけて4日間に渡って行われたこのショー、様々な業界の人々が世界各方面から訪れ、その人出とともに会場の熱気
はまるで博覧会場並です。
毎年最先端技術が展示されるCESですが、今年2010年の
は、なんといっても3D TV。
そこでダントツに目立っていまのが、躍進目覚ましい韓国の
LG (Life is Good)とSamsungのブース。多くの来場者がつめかけまるで日本のラッシュアワーの駅の様。
    TVスクリーンの映像が万華鏡の様に繰り広げられるSamsung のブース


韓国勢のヴィジュアルで華やかな展示と比べて、日本勢
はかなり地味な印象。今年は出展を見送ったメーカーも日立を始め数社に及ぶとか。昨年末に封切られ話題の3D映画、AVATAR の映像で見せるPanasonic の展示会場には、デモショー入場に長い列ができていましたが、ブースの展示の魅力を含め、人気の程は韓国には及ばずといった感じでした。LGの3Dデモと見比べてみると、映像自体はパナソニックの方が、クリアーできれい、パナソニックの技術の高さを確信しましたが、ショーの進行や内容も新しさが感じられず、個人的にはLGのデモショーの方がはるかに楽しめました。リオのカーニバルの映像やロボットと少女の心温まるストーリーを3Dの映像作品にして紹介するといったもので、なんだか日本のアニメの十八番をとられたような後味でしたが、これもやったもの勝ちといったところでしょうか。来場者へのアピール力、プレゼンテーション能力の強さを韓国に感じました。
今やSamsung一社で、日本の電気メーカー10社合計の利益をしのぐのだとか、車もまた韓国車の売り上げが目覚ましいここアメリカ市場。日本が誇ってきたメーカーの行方は、この先どうなるのでしょう?!このままでは韓国そして中国に追い越されていくのは明らかと、日本の陰りを深刻に受け止めました。
デジタル化がますます加速していく2010年、電子ブックやテレビとSKYPEとのコラボなどのブースも目を引きました。本格的なデジタル時代の到来とともにに今後
オフィス空間、生活空間を含め世の中がすべてが大きく変わっていくことを、そして時代は確実に変化していくのだと強く感じた2010年のCESでした。


City Center

昨年12月、この不況下にオープンしたラスベガスのニュースポット、シティーセンター。 今ラスベガスで最もホットな場所です。
場所はストリップ沿いのど真ん中。古代エジプトやローマ、パリやニューヨークといったテーマパーク型のド派手なラスベガスの建物群とは一線を引き、センター内のホテルやコンドミニアム、高級ショッピングセンターなどの建物はどれもすっきりとしてモダン、センター内を走る青い車体のモノレールと、その空間を流れるように弧を描く白いレールが美しい未来都市を連想させるような外観です。
インテリア空間もアートのような仕上がりで、自然の素材をアクセントに取り入れたGREENを意識した仕上がりです。
彫刻や水が流れる壁、噴水など、アート作品を見て回る様にセンター内を歩いて楽しめます。時代の先端を感じるラスベガスの新空間です。



Valley of Fire

アメリカのエンターテイメントの町、人工的な町の極みとして世界に君臨するラスベガスですが、ここは、砂漠のどまん中!夕暮れともなれば、ネオンに先立ち、夕焼け空が砂漠の白い山肌を照らして輝き始め、その美しさにおもわず目を奪われます。
町の喧噪からはなれれば、ここもまたアメリカの大自然のまっただ中です。

今回は半日使って、ラスベガス
の町から車で1時間ほどの所にある Valley of Fire State park まで出かけて行きました。その名前からも想像の通り、ここは赤い岩、レッドロックに囲まれた州立公園。足を踏み入れるや、地球からほおり出され火星にでもやってきたかのような風景が現れます。実際1億5000年前の恐竜時代そのままの姿をいまなおとどめているとか。猿の惑星、スタートレックといった映画のロケ地としても知られる所です。













 
アーチ(左)     ロックの形は実に様々、人の顔,動物の姿と想像力をかきたてられます。

ラスベガスの町からほんのひとっ
飛びでこのような太古の地球の姿を目の当たりにできるとは! 時間を超越したような両極端な空間移動には唖然とさせられます。これもまたアメリカ大陸の醍醐味といったところでしょうか。
実にワイルドなアメリカの自然ですが、園内の移動は至って便利、Park 内はたいていどこも道路が見事に整備され、車で快適に見て回われます。これもまたアメリカ流。
赤い岩の宝庫、アーチや、古代インディアンの絵文字、petroglyphs が刻まれた岩肌、Seven
Sisiters とよばれる7つきれいに並んだ巨大岩とスポットを訪ねて回り、
最後に、White Duneへと向かいました。ここはコーラルピンクのパウダーのような砂と、白とピンクが混じってやさしい色合いの岩をもつ今までとは風情の異なる景観です。車を降りて飛び込んできたのは目の前に広がる青い空。ここで2本の飛行機雲が一点で交わる瞬間を目にしました。まっすぐに一直線に延びた飛行機雲、そこに向かって飛行機が空にもう一本の線を引きながらすすんでいきます。みるみる間に近づき一点で交差、その後空には見事な十字が描かれました!
  ワッオー! 思わず声が飛び出す感激の一瞬。今年はついてるぞ!



















                





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