2009年4月27日月曜日

Book祭り@UCLA


4月になっても肌寒い日が続く今年のLA、先々週あたり一気に30度を超える夏日ような陽気が続いたとおもいきや、またしても気温が落ち、ジャケットが手放せないひんやりとした毎日です。それでも週末はすっきり晴れ空気はクリスプで快適、そんな気持ちいい日曜の午後、ロサンゼルスにある名門大学のひとつUCLA(University of California, Los Angeles)のキャンパス内で行われた野外でのBookイベント、"Festival of Books"に出かけていきました。このイベント、Los Angeles Times が毎年主催するもので、今年で14回目となり、今ではLAの春恒例の行事となっているようです。

ロサンゼルスの西、Westwood という町に位置するUCLAは 全米屈指の規模を誇る名門総合大学で419エーカーの広い敷地内に様々な学部をもつ総合大学です。キャンパス内には学舎以外にも一流のダンスや音楽会などが催されるRyce Hall や彫刻庭園など有名な文化施設もあり、 大学の枠を超えて同時にLAの文化発信地でもあります。
キャンパス内は広く、中には駐車場がなんと9つもあります。ちなみに今回とめたのはNo.8。そしてまたこの駐車場ひとつひとつがとてつもなく広いので、車の場所をうっかり忘れようものなら大変な事に! 既になんどか苦い経験済みでなので、しっかりロット番号を頭に刻んで、、、さて、いよいよ出発です!

今回訪れたイベント会場、 まず目にと飛び込ん でくるのは、太陽の日射しを受けてまぶしく輝く白いテント!青空と新緑の コントラストが実に爽やか! テントの 各ブースには、出版社やブックストアーがずらりと並び、案内の地図を片手にCuinary・ Poetry・ Children といったイベント会場を順番に回ってみました。各々ステージでは、数々のショーが用意され、作家のスピーチや本のサイン会なども盛りだくさん。今年は、ポスターの絵に 起用された"The Very Hungry Caterpillar" (世界中に翻訳されている人気の絵本で、日本語のタイトルは「はらぺこあおむし」)の絵本作家で知られるエリック・カール氏がお目見えし、
他にはブルック・シールズやマイケル・ジェー・ホックスとい ったハリウッドの俳優たちの本の サイン会など、いかにもLAらしいラインナップ。今回、子供やファ ミリーをターゲットにした(文字通り、今盛況な総合生活ストアーTargetがスポンサー)ステージ がふたつもあり、子供連れの家族の姿が随分目立ちました。全米で平均年齢が一番若いカルフォルニア州、この会場の平均年齢も子供達がぐんと下げていたようです 。

遠目から見るとさつきのようにみえていた通りの植え込みの鮮やかピンクの花は、近づいてみるとなんとブーゲンビリアでした。そのすぐそばにはFood cort ありそこで一休み。毎回の事ながら、初めて訪れるイベント会場は、全体を把握するのに労力がいるので、前半でかなりくたびれます。あれもこれもとあまり欲張らず帰りはブックストアーのブースをのぞきながらゆっくり戻ることにしました。まだ行ったことのないLA内の本屋さんをいくつか見つけることができました。中に本日Tax Free とうたう紀伊国屋のブースもあり、大勢のお客さんでにぎわっていたようです。
イベント中は、UCLAのブックストアーの本が全品20%引き!
アマゾンで注文する予定の本をここで見つけることができちょっといい気分。ジャンルも 広く扱っていてなかなか品揃えはいいようでした。
 
           ブーゲンビリアの植え込みは遠くから見るとまるでさつきのようです

さあ、暦上は春もたけなわ!日も長くなり、LAではまた野外でのイベントシーズンがスタートです! ジャカランダの花もそろそろ咲き始めました!
                
            

2009年4月16日木曜日

LAの春は何処?

先月中旬LAを発ち、約3週間ぶりにLAに戻ってきました。こちらは既に初夏の陽気だろうと確信して薄着で戻ってきたものの、LA到着以来はや1週間、ずっとすっきり晴れることのない、そしてコートがいるような肌寒い日が続いています。朝晩はヒーターを入れているような状況で、LAとは思えないような天候に、これまた異常気象なのかしら??と頭をかしげております。

今年も春の帰省となり、東京へは昨年より一週間ほど早く到着、今年は桜の開花が早いという予報で、当たれば東京到着は開花日にどんぴしゃりだったのですが、これも自然のなせる所、思惑通りにはいかず、気温が下がって蕾が開かず、東京での一週間は、足踏み状態、結局桜の開花を待たずに関西へ移動することになってしまいました。

アメリカの知人を案内する目的で訪れた京都では、夜の二条城のライトアップされた桜を観に出かけました。京都造形大学によるものだそうですが、華美なデモンストレーションではなく、桜の美しさを十分に堪能できるもので、彼女達も日本の桜の美しさにうっとりといった様子でした。今回東京で桜を見ることができなかったこともあり、京の桜に感謝感謝!














その後は桜を追っかけるように大阪、
そして最後は伊豆半島へ出かけて行きました。
伊豆の桜は満〜開!春爛漫でぽかぽかと暖かく、まだ肌寒かった日本の春から一足先に抜け出たかのような気分でした。
伊豆の春の海とうぐいすの鳴く里山の桜の風景は今年も最高。春霞の中で見る海はまるでベルベッドのようにあたたかく優しく感じられます。ここ南カルフォルニアと伊豆を比べてみると、海と山に挟まれ、柑橘の宝庫、そしてカルフォルニアのヤシの木に対して伊豆にはソテツと、何かと共通点も多いのですが、海や空をはじめ自然界の色は全く異なる別世界、特に春はそれが顕著に感じられます。LAの家の窓からも見渡せる西海岸の海の色はきりりと冴えたブルー、水温は夏になってもさほど上がらずいつも冷たいのだそうです。そして水蒸気を一杯含んだ日本の春の空は霞んで淡く低く、対してLAの空は青く、ずっと高く感じます。
空気中の水蒸気が少なく乾燥しているせいでしょうか、LAでは見るものすべて、花の色も草の緑も色彩鮮やかで、花にピンクはあっても、日本の桜の花のような色は存在しません。桜はあれど桜にあらず!です。
日本の春は、すべてがもやの中に包まれているような気配、そして夜またもやの中、春はおぼろ月夜!でした。
今こうして日本からLAにもどってみると、色彩の違いがしみじみと感じられてきます。







  
   伊豆の春の海と里山の桜












さ〜ていつになったら暖かくなるのか、ここLA??

まもなくこちらは紫の桜こと、ジャカランダの季節を迎えます。

ジャカランダの花咲く頃にはきっと明るい太陽が戻ってきていることでしょう!
ジャカランダ開花宣言をお楽しみに!!