2008年3月10日月曜日

隣町ビバリーヒルズ

今週からDAylight Saving Time がスタート。1時間早くなって急に日が長くなりました。おかげで朝起きた頃はまだ薄暗く、少しずつ空が茜色に変化し、7時前あたりからようやく顔を出す太陽を拝めることになりました。毎朝のヨーガの太陽礼拝ポーズ、日の出とともに行えるのは、最高に気持ちがいいものです。

さて、今回はしばらくお預けとなっていた、ビバリーヒルズの町の紹介します。
我が家のコンドミニアムから道を一本隔てるともうそこはビバリーヒルズの町。高層ビルの町から一挙に閑静な住宅街へと変化します。ビバリーヒルズは、市として独立しており、町には1932年に建てられたという立派な市庁舎があります。サンタモニカブルバード沿いの市庁舎の建物は一際目を引くもので、ここには映画 「ビバリーヒルズコップ」 で有名なビバリーヒルズ警察や、図書館などが入っています。警察にはあまりお世話になることはありませんが、ここの図書館は、我が家からも近く、よく出かけていきます。初めて図書館の扉を開けた時は、その威風堂々たる姿にびっくり。思わずすご~いと声を上げてしまったほどです。ギャラリーのスペースなどもあり、ハリウッド黄金時代のスターの写真などが飾られていて、ちょっと他の町の図書館にはない香りがします。 「ビバリーヒルズコップ」で有名な市庁舎
サンタモニカブルバード沿いに市庁舎を過ぎてしばらく行くと、道路を隔てた反対側に色鮮やかなチューリップのスカルプチャーが見えてきます。一目見ただけで草間弥生の作品とわかるいでたちですが、今回ブログに写真を載せようと念のため確認してきました。間違いなく彼女のものでした。
  サンタモニカブルバード沿いの草間弥生のスカルプチャー
LAは歩けない町だとよく耳にしていたのですが、嬉しいことに我が家からは、ビバリーヒルズの公園や現在、ESLに通っているビバリーヒルズ高校など歩いていける距離にあります。まず公園の方は、主人の朝のジョギングコース、こちらに越して間もない頃週末に公園へウォーキングにでかけた時、すばらしい出会いがありました。公園を一回りしての帰り道、瀟洒なスペイン風の家の庭先に咲いている満開の花に見とれながら近づいていくと、目の前に小さな色鮮やかな鳥が静止しているではありませんか! しばらくの間息が止まったかのように小鳥の前で立ちすくんでしまいました。あっ!蜂鳥だ!!と思った瞬間小鳥はどこかへ行ってしまいましたが、予期せぬハミングバードとの出会いに、しばらく胸の鼓動が止まりませんでした。この時以来、花を見かける度にキョロキョロと鳥の姿を追っていますが、今の所ハミングバードとの再会はありません。ただおかげで、キョロキョロ癖がつき、昨年晩秋の頃の満開のブーゲンビリアの花の横で、もみじが赤く染まっていたりする、(風景のみならず、人々の服装しかり。ダウンジャケットを着込んだ人の隣で、半そでTシャツ姿でアイスクリームをなめてる人がいる) LAのなんともクレージーな風景を色々と楽しむことができました。

徒歩圏のビバリーヒルズをもう一箇所。1月から通い始めたアダルトクラスのあるビバリーヒルズ高校。ここも道路を隔ててすぐのところにあります。ただ、さすがはアメリカ、高校の入り口までは近くても中に入ってからが大変。まず校舎までが遠い。そして校舎の中がでかい!最初のクラスの日は、余裕をもって早めに出たにもかかわらず、教室をを見つけるのに右往左往し、しっかり遅刻をしてしまいました。ここの高校は数多くの映画俳優や著名人を送り出していることでも有名なビバリーヒルズで唯一の公立高校。最近の俳優では、ニコラスケージがここの卒業生だとか。校舎の中にもずらりと写真がならんでいる場所があったりします。ビバリーヒルズ高校といえば、   「高校生白書」というドラマが日本でも話題でしたが、原題は「Beverly Hills 90210」 、数字の90210は、ビバリーヒルズのジップコードで、日本の郵便番号にあたります。この番号は、全米で一番有名なのだとか。アメリカでは、何かにつけジップコードを聞かれる事が多いので、電話番号同様頭に刻まれていますが、アメリカでは、住んでいる場所がステイタスになる社会でもあるので、そうした意味でもジップコードの番号の存在意義は大きいようです。  写真はビバリーヒルズ高校の体育館
ここのアダルトスクールでは、無料で受講できるESLのクラスも併設されて充実しており、さっそく1月からListninig/speakingのクラスに週2回通い始めました。今回で2度目のアメリカ生活ですが、いつまでたっても話すのはもどかしく、英語習得はまだまだ遠いと思い知らされますが、一歩ずつ前進あるのみと自分に言い聞かせています。 クラスには日本人もチラホラ、イラン人やロシア人、そのほか色々国際色豊かです。家が近く途中まで一緒に歩いて帰る友人もできました。彼女の名前は、Medet、カザルフタン人で、中国育ち、LAに来る前日本の医学部で博士号を取得したとのことで日本語がペラペラです。日本語が大好きなのだそうで私と日本語で会話するのを楽しみにしてくれています。「一体何ヶ国語話せるの?」と訪ねると、カザルフタン、トルコ、マンダリン、日本語、そして今も勉強中の英語と5ヶ国語!彼女自体がなんとも国際色豊かでユニークな存在です。

アダルトスクールにはESL以外にもいろんなジャンルのクラスが豊富に用意されています。今回他にもいくつかクラスを登録しました。今期から新しく登場した「The Magic of Cinema:The Films that Touch Our Lives 」 アメリカの現代の映画から心を打つ作品をセレクトしてということで、アメリカを知るのにいい機会と思い、夜7時からのクラスなので主人と共に受講。映画鑑賞したあと、ディスカッションがあり、いつもしっかりまわってきますが、なんとか感じたことを素直に表現しています。少人数のクラスでアットホーム、講師を含めみんな異文化人の私たちを興味深くそして、暖かく受け入れてくれており、楽しみに通っています。アメリカ人の感想を聞くのがほんとにいい勉強になります。
講師のVoltaire R. Sterling さん、弁護士を辞めて俳優に転向。デンゼルワシントン主演そして初監督の「Great Debates」 という映画でデビューされています。
あと、単発のAnti-AgingのBeauty Care のクラスを2コマ。講師はハワイアンの女性で、カメハメハ家の家柄だそうです。とてもエレガントな女性で挨拶はハローではなくアロ~ハ!大手の化粧品会社のコンサルタントをしていたとのことで日本でも資生堂の仕事をしていたらしく、1回目のSkin Careのクラスで親しくなりました。
私の方、まさに災難は突然やってくるもので、渡米寸前に、自転車のハンドルにかけていた傘が車輪に挟まって自転車ごと前転する形で転倒、顔をコンクリートにもろにぶつけてしまい、そのとき鼻の下負傷してしまいました。前歯も角が少しかけてしまったのですが、顔の傷より何より歯が折れなかったことが不幸中の幸いでした。渡米後しばらくの間、顔の下は大きな絆創膏にマスクといった状態でした。今はほとんど傷も目立たなくなってきたのですがまだわずかに跡が残っていて、今回ケアーについても色々彼女からアドバイスをもらえたのでよかったです。今月が「Face Lift without Surgery」、フェイシャルエキセサイズやヨガも取り入れたクラスとあって興味深く楽しみにしているところです。

さて、今度はビバリーヒルズの華やかなスポットを少し紹介。やはり有名所は、ロデオドライブに代表されるゴージャスなショッピングエリアでしょうか。ロデオ通りとウィルシャー通りが交差する「Two Rodeo」 と呼ばれるスペイン階段のある場所は特に有名で観光客の写真スポットになっています。今回ここの建物がフランク・ロイド・ライトによるものと知り、あらためてじっくり観察に出かけてきました。
     「TwoRodeo」のスペイン階段                
ロデオドライブには世界の有名ブランド店が軒を並べています。ビバリーヒルズの店はそれぞれのも店舗が大作りでなくとても瀟洒で洗練されていているのが素敵です。
特にクリスマスタイムは夜のイルミネーションがすばらしく、中でもびっくりしたのは、ロデオドライブ沿いの椰子の木にずらりと飾られたバカラのシャンデリアのデコレーション。夜、店が閉まって人気がなくたった頃、車で近くを通りかかると立ち寄っては夜の散歩を楽しんでました。とてもきれいでした。もう、今から今年のデコレーションが楽しみなほどです。
      
     クリスマスのロデオドライブのバカラのデコレーション
ブランド店には立ち寄ることはないですが、このあたりでお気に入りのお店もいくつか見つけました。まずはチーズストアー、小さな間口の店ですが、入ると世界のチーズがずらり。値段も高めですが、いつも札を取って順番を待つ人で一杯です。日本にも進出したアロマのジュリークやそのお隣のドラッグストアー、そして老舗のデリ 「Nate'n als 」、ここのMatzo Ballというまるでつくねのような味わいのお団子が入ったチキンスープはとてもおいしいです。

少し行くと高級スーパーで名高いBristol Farm があり、普通のスーパーにはない品揃えで楽しめます。
この中にイートインのデリがあり、ここもオススメです。  

ビバリーヒルズは何かと話題のお店がする場所ですが、最近行列を作っているお店は、サンタモニカ沿いのスプリンクルというカップケーキ屋。一度並んで試してみました。甘すぎず上品な味わい。最近はアメリカでも甘みを抑えたデザートによく出会います。そしてここのお店も今流行のおしゃれなECOスタイルでセンスよくまとめられています。
                        スプリンクルのカップケーキ
今のビバリーヒルズ、ハリウッドのスターはマリブあたりに移ってしまい、住んでいるのはイラン系ユダヤ人ばかり、といったような話もよく耳にしますが、ことの真相はどうあれ、今も変わらず人々を引き付ける魅力的な町であることは確かなようです。

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