2008年3月20日木曜日

BSLAの活動

先月15日にスタートしたBSLAの活動、先週13日に卒業式を迎え、1か月間に渡る学生たちとの交流が終わりました。BSLAは、「Business Seminar in Los Angeles」 の略称で、現役の大学生がここLAで共同生活を行い、英語とビジネス研修を同時進行で行うもので、春と夏の年2回行われ今回は、4回目になります。最たる目的は、海外での様々な体験やアメリカの学生たちとの交流を通して、視野を広げると共に、自分自身の可能性を大きく開いて行くこと、キーワードは、UN ROCK !


今回の参加者は、男女合わせて5名、前回参加したメンバー7名が2週間交代でスタッフとして加わり、12名の学生による活動となりました。


LA側でこの活動を支えているのは、こちらに定住している日本企業の経営者や駐在員などのサポーター。今回私もサポーターとして加わり、学生たちとの交流を楽しみました。



ダウンタウンのボナベンチャーホテルで歓迎式を迎え、翌日からすぐビジネスサーベイやプレゼンテーションのための説明会やパワーポイント作成の研修が始まります。今回のサーベイのテーマは、「日本のアニメ」について。こちらでは、今 Japan Cool と呼ばれる現象で、日本のアニメなどに代表されるサブカルチャーの人気が高く、アメリカ人ののアニメオタクもかなりいるようです。UCLAや今回交流会を行ったUCS (南カルフォルニア大学)やカリテック(カリフォルニア工科大学)などの大学でもアニメのサークルがあるそうで、それに伴って日本に興味を持ち、日本語を学ぶ学生も多いとのことです。以前はビジネスのための日本語だったのが、今は、若者を中心に文化として浸透しているようで、とても嬉しい気がします。



アニメについてのマーケットリサーチは、若者が多く集まる場所を中心に、サンタモニカ、UCLAがあるウエストウッド周辺、そしてLAの流行発信地、メルローズの3箇所で行われました。街頭でのアンケート調査は、日本の小学校で英語を教えていた経験のある女優のDianne先生が今回英語指導に当たり、現場で生徒たちに加わって英会話の実習を実践しながらのビジネスリサーチです。アンケート調査の結果はパワーポイントにして私たちサポーターにプレゼン。最終的には3箇所の集計をして2チームに分かれてその分析と結果を発表。スタッフが質問やコメントを行い、採点していきます。



こうしたスッタフの前でのプレゼンを繰り返すにつれ、学生たちもみんなの前で自分たちの考えをまとめて話すということになれ、自信をつけていくのがよくわかります。



もう一つの柱は、日本のカルチャーについてのプレゼン。前回同様、UCS(南カリフォルニア大学)のアジア研究学科の学生たちととノトルダム高校の日本語クラスの生徒たちのクラスで行われました。3チームに分かれて日本の言葉や食べ物、流行のギャグなどうを紹介。カラオケやスシ、オタクもといったアメリカに浸透している言葉は多く、その言葉の意味を理解してもらうことで日本をより深くしってもらおうというような趣旨。
ノートルダム高校では、日本人の学生とアメリカ人の高校生たちの混合グループで発表され、テーマーは日米の比較、「アメリカのギャングと日本のヤクザ」といったような場を沸かせる内容のものも登場しました。



最後はファッションショーのイベント。
今こちらでも人気のコスプレや着物、浴衣をファッションショー仕立てで紹介。 このファッションショー、ノートルダム高校では、この日ちょうど、学内でアメリカ以外の国から来ている生徒たちのお国紹介のイベンントがあり、日本チームも日本語クラスのアメリカ人の生徒たちと参加。イベントは大きな体育館で催され、観客は学内全員、観客席は満席でかなりの熱気。他の生徒たちの歌やダンスが披露された後、日本チームが登場。学生たちがそれぞれの衣装を身に着けて音楽に合わせて登場するたびにワーッと歓声が起こり、その声に答えるように、みんな緊張しながらもいい笑顔を振りまいていました。私もこのイベントでは、帯を結んだりと裏方として参加したので、ショーが盛り上がって嬉しく、そして何よりもみんなのパフォーマンスを歓声で答えてくれるノートルダム高校の生徒たちの暖かな気持ちに感激しました。 


こういった活動の中に、企業や領事館訪問、ロサンゼルス警察(LAPD)見学なども織り込まれています。LAPDでは射撃を体験することでき、当分興奮冷めやらぬといった感じでした。また一方、サポーターの家でのバーベキューやワイナリー訪問といったリクリエーションなども息抜きに組み込まれいます。



みんな毎日サーベイやプレゼン準備、ビジネス研修など忙しい日々で、かなり大変だったようですが、本当に濃い毎日を送ったとのこと。一日が今までになくとても長く感じられるといった感想も聞かれました。私の方は、今回プレゼン前の緊張をほぐす目的で、呼吸法を取り入れたヨガのクラスや、自分の体が欲する香りを見つけてアロマオイルを使ったミストをつくるワークショップなど行い、リラクゼーションのクラスを提供しました。とても楽しめてもらえたようで、学生たちとのとてもいい交流となりました。


卒業式当日は、最後に今後のBSLA活動をよりよくしていくための提案をグループごとに発表、それを終えてようやく卒業証書が、サポーターたちの手から手渡されます。

涙がとまらない生徒たちの姿もあり、この一月のみんなの充実感がひしひしと伝わってくる思いがしました。

みんなよくがんばったね。今度はスタッフとしてBSLAに帰ってきてください。との思いです。

今回の活動を通じての、みんなの成長振りは素晴らしいものです。パワーポイントを使ってのでプレゼンテーションは初めてという所からスタートし、発表の回数を重ねる度に、サポーターからのコメントを素直に受けて毎回向上させ、そして最後はアメリカ人の学生とコミュニケーションをとりながら英語でしっかりプレゼンテイションをするところまで到達。若いみんなの前向きな態度と素直さに感動しました。共同生活を通じてのみんなのチームワークもすばらしくこの一ケ月のLAでの生活はすべてきっとみんなの宝物になることでしょう。


今回BSLAの活動に参加して、強く感じたのは、自分の限界のところで、もう一つ先を目指してがんばってみるということの大切さ。そうした体験ができるBSLAのプログラムは、単なる語学研修よりはずっと価値があると思いました。これからも改善点など検討事項はありますが、これからもよりよいBSLAを学生たちとともに育てていければと前向きに考えています。


BSLAのブログを紹介 http://mockun.pepper.jp/BSLA/

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