2009年2月10日火曜日

Music Biggest Night! The 51st annual Grammy Awards

2月はアメリカ最大のスポーツイベント、アメリカンフットボールの決勝戦 SUPER BOWL とともにあけました。史上最高のゲームとたたえられた今年のピッツバーグ対アリゾナの試合は、まさに息をのむスリリングなゲーム展開、100ヤードタッチ ダウンという前代未聞の超絶スーパプレイまで飛び出し、どちらが勝つか負けるか最後の最後まで目の離せない白熱したゲームとなりました。日頃フットボール に関心はなく、TVの前で腰を据えて最後までゲームを観るのは今回が初めてでしたが、なんと!アメリカンフットボールの醍醐味に触れることになりました。
翌 週は、どこに行ってもSUPER BOWLの話題でもちきり。中には「フットボールに特に興味はないんだけど、、」との前置きのあと、今年の試合はすごかった!!!」とエキサイトする 人たちの会話もちょこちょこ聞かれ、なんだアメリカ人みんながフットボール通という訳でもないんだ、同感!同感!と親近感を感じる一週間 でした。
アメリカの年中行事とばかり観戦した今年のSUPER BOWLでしたが、"郷に入っては郷に従え"と、アメリカを身近に感じるにはいい機会であったようです。

さて、初春のこの季節、アメリカでは恒例のAwards Seasonの到来です。1月のゴルデングローブを皮切りに2月のグラミー、最後にアカデミー賞と一大イベントが続きます。そしてそのどれもが、ここLAを舞台に華やかに繰り広げられます。

2月8日の日曜日は、第51回目のグラミー賞の授賞式が開催され、今回は嬉しい事に生のステージを観にいく機会に恵まれました。
会 場は、ダウンタウンのSTAPLES CENTER。ここは、ロサンゼルスのバスケットチーム、レイカーズのホームスタジアムでもあり、ちょうど先月レイカーズ初観戦に出かけてきたところ、今 回はグラミー賞授賞式の華麗なるステージへと変身した姿を目にすることとなりました。まず目に飛び込むのは巨大なメインステージ、そして前方の客席の中に もうひとつ小さな円形ステージが用意されています。メインステージには左右に舞台が用意され、ステージのセンターでプレゼンテイターによって曲が紹介されると、パフォーマーは、左右交互に舞台に登場し、歌が披露されていきます。

夕 方の5時から始まった授賞式、幕開けと同時にU2のBONOがステージに飛び出し、その気迫に満ちた歌でスタート、その後次から次へと登場する豪華絢爛な 出演者とそのパフォーマンスの連続で3時間半に渡るステージは興奮と熱気の渦の中、あっという間に過ぎていきました。
STAPLES Center や Nokia Theater などがあるLAの新しいエンターテイメントスポットL.A.Live

ス テージはそのままTV放映される為、パフォーマンスごとにCM終了を知らせるカウントダウンが入ります。TVのCM中、こちらでは往年のグラミー受賞者の なつかしい歌が映像とともにスクリーンで再現され、コマーシャルで中断される事の無い本場のステージは、TVで観るグラミーとは別物のようなおもしろさで した!
                 

BONO のパワフルな歌声のあと、ホイットニー ヒューストンがプレゼンテイターで登場、ベストR&Bアルバムが紹介されました。受賞者は、Jennifer Hudson 、ちょうで先日行われたSUPER BOWLでアメリカ国歌を歌う彼女の歌声に感動したところで、今回 golden throat とたたえられる見事な歌声を生で聞くことができ大感激でした。その圧巻な歌唱力に観客はみな立ち上がって拍手喝采でした。そして昨年最も売れたイギリスの 人気ロックバンド、Coldplay が Album of the year は逃したものの "VIVA LA VIDA" の song of the year など2部門で受賞 、Coldplay と並んで売れたニューオーリンズのラップミュージシャンLil Wayne の "Tha Carter III "もまたBest Rap Album で受賞しました。Best New Artist には、Duffy が輝き、今をときめく人気アーティストが次々と紹介されていく中、翌日の新聞にも見出しの写真とともに大きく取り上げられたマタニティー姿のラッ プミュージシャン、M.I.A.のパフォーマン は特筆ものでした。グラミー当日ががまさに出産予定日というそのインパクトある姿に観客の目は釘付け!何とも驚きのステージを披露してくれました。そして 今回のグラミーでは、ユニークなコラボレーションの数々も印象的でした。Stevie Wonder & Jonas Brothers、今女優としても人気のある Miley Cyrus と Taylor Swift の若々しいデュエット、Justin Timberlake & Al Green、 そして、B.B.King もコラボで登場と豪華な組み合わせが続出。Radiohead とブラスバンドの楽団との共演も迫力満点!新鮮な驚きでした。
                          出産予定日にステージで歌うM.I.A.とLil Wayne
            
一方で、懐かしいメンバーも登場。Smorky Robinson の歌声でアビベーなどヒットソングメドレーが流れると体は踊りだす始末。
往年のスター、ポール マッカトニー登場に会場は湧き上がり、そしてニールダイヤモンの歌とともに会場はみんなで大合唱となりました。ステージは山場の連続です。
グウィネス パルトロウやサミュエルアダムスといったハリウッドスターもプレゼンテイターで登場し花を添えます。ステージの前の客席にはセレブが居並びニコール キッドマンの姿も。
最後は、今年"Raising Sand" で Album of the year を受賞した、ベテランの Alison KraussとRobert Plant のデュエットでしっとりと幕を閉じました。

ロックにブルース、ジャズにカントリー、ラップにエレクトロニックとあらゆるジャンルを網羅した音楽業界最高の歌の祭典、the Grammy Awards。カタログを見るとなんと受賞部門は110種類にものぼります。
今回ステージで歌われた曲のタイトルがわからないまでも、ほとんどが聞き覚えのある歌で、改めてアメリカの音楽の裾野の広さとパワーを改めて感じることとなりました。




蓄音機、グラモフォンを形どったトロフィー。
        こからグラミーと呼ばれることになったそうです。

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