2008年5月1日木曜日

大人のディズニーランド、ラスベガス

LAに戻って中一日、日本からの荷物もそのままの状態で母とまずラスベガスに出かけて行きました。

ラスベガスはお隣のネバダ州になります。LAから車で5時間ほどの距離。
夕方の4時過ぎ、まだまだ太陽は高いですが、昼の日差しの強さが多少和らいだ頃を見計らって出発。高速をパサデナの町がある山の方向に向かって走ります。いつも遠目に眺めている山にどんどん近づいていきます。近くで見る山は、まるで緑の絨毯を敷き詰めたようにきれい。麓を見ると、緑の中に黄色い花が一杯咲いているのですが、山全体を観ると緑一色でベルベットのよう。木々は鮮やかな緑の葉に覆われ、まさにLAは、新緑の真っ只中です。今年は冬に雨が多く花の色が鮮やかだと聞いていましたが、緑も例年以上に冴えわたっているようです。新緑の山並みを眺めながら今度は高速15号線に突入、その後はずっとラスベガスまで走り続けます。だんだんと緑の山が遠のき、遠くラスベガスの方向にはベージュの岩肌の山が見えてきます。ラスベガスに着くまではしばらく何もない砂漠が数時間続くということなので、手前の町で給油を兼ね休憩、全米至る所にある、スターバックスでコーヒーを飲みながら、ちょうどタイミングよく山に沈む夕日を眺めることになりました。太陽の沈んだ後の夕焼け空の下、後はひたすらラスベガスを目指してハイウェイを一路。 ただひたすら一直線の道が続きます。



しばらく行くとラスベガスの手前にアウトレットモールのある町が2件ほど見えてきます。その内のひとつプリムという町のモール内のホテルに、「俺たちに明日はない」の映画で有名な伝説の強盗、ボニー&クラウドが実際に使っていた車が展示されているそうです。行きは、寄り道せずに町を横目に素通りし、ラスベガスの町に直行しました。

ラスベガスの町は、なんともゴージャスなホテルの連立とネオンに圧倒されるよな第一印象でした。勝手に抱いていた場末のカジノの町とは大違い、豪華絢爛なアミューズメントパークにたどり着いたような感じです。

とりあえずホテルにチェックイン。The Strip という一連のホテルが立ち並ぶ通りに私たちの泊まるホテルがあり、ロビーに入ってそのスケールの大きさにびっくり。
10時を過ぎての到着となり、まず、まだ開いてそうな近場のレストランを尋ね、遅い食事にでかけることにしました。幸い泊まったホテルにもう一つの別のホテルの建物とつなぐような形でイタリアの水の都ベニスを再現したテーマパークのようなショッピングモールがあり、その中に紹介されたレストランが2件ともありました。今回スシバーもあるベトナム料理の「TAO」というレストランに行って見ましたら、これまた入ってびっくり。レストランの中に巨大な仏像がど~ん、と鎮座。それがまた半端じゃない大きさなのです。入り口にも仏像が並び、ガラスケースには象牙の工芸品のコレクションが飾られています。食事の後店内を観て回り片隅に美しいターラ菩薩像を見つけました。とても話題の高いレストランだそうで、近々2件目がまたラスベガスにオープンするそうです。レストランの味は二の次として一見の価値ありです。

                         レストラン「TAO」の中の仏像、その大きさにビックリ

ホテルの窓からは、ラスベガスの夜景が見事。
時差ぼけもあり、その日はバタンと倒れるように眠りに込み、翌朝はこれまた時差ぼけで早くから目覚め、母と二人ラスベガスの町を散策。といっても外は照りつけるような太陽の日差しで歩くのはつらく、テーマパークのようなゴージャスなホテルとその中にあるショピングモールなどいくつか回ってみました。 どこもホテルは例外なく一階がカジノになっており、昼間からゲームを楽しむ人々でにぎわっています。こう言ってはなんですが、母とこれって日本のパチンコ屋みたいだね~と言いながら通り過ぎておりました。

                                 天井を飾るchihulyの「Fiori de Como」   
訪ねたホテルのうち私のお気に入りは、「Bellagio」。
このホテルのロビーにガラスの造形作家 Dela Chihuly の作品があると知り出かけていきました。


ここのホテルもとても大きくて、入り口からショッピングモールを通り抜けてロビーにたどり着くまでにはしばらくかかります。ショップは、世界の一流店が目白押しで、ウィンドーのデコレーションやインテリアがセンスよく素敵です。ようやくロビーにたどり着いて、絶句!Chihuleyのガラス作品はロビーの天井一面を覆っていました!第一印象は、ガラスでできた色とりどりの雲という感じでしたが、近づいてみるとひとつひとつベネチアングラスでできた無数の花の集合体でした!! 


ロビーに隣接して室内庭園があり、そこにもガラス作品が、いくつか。これは、確認したわけではありませんが、きっとChihuley の作品に違いありません。初めて彼の作品に出会ったのは、シカゴのGerfield Park Coservatory (温室)で、Chihuley のガラスの植物と自然の植物が違和感なく交じり合って美しい別世界を作り上げていました。今回思いがけなくラスベガスで再会することになり感激でした。
                                       ホテル「ベラッジョ」の室内庭園

他には、向かいにある「Palis Hotel」、エッフェル塔をはじめパリの町並みが再現されています。ちょうどエエッフェル塔のところにガジノがあり、カジノ内には塔の足の部分が突き出しインテリアの一部となっていてユニークです。「Bellagio 」の隣には、ラスベガスを代表する「Caesars Palace」 がそびえており、テーマは古代ローマということで、エントランスには、ニケ像やシーザー像などが飾られスケール感たっぷりです。中には入りませんでしたが、ここのショッピングセンターも人気だそう。      
 
               パリホテル
               

ラスベガスはまさにショッパーパラダイスといったところでしょうか?!
それぞれのShop もラスベガスならではのスケールで並んでる商品もゴージャス。ウィンドーショッピングにはもってこいです。

最後は、「WYNN」へ。世界で最も高額な建築費をかけた豪華ホテルだそうです。私たちの泊まったホテルの直ぐ隣にあり、夜ここで催されていいる、シルク・ドゥ・ソレイユの「LE REVE」 を観てきました。

日本でもすでにおなじみのシルク・ドゥ・ソレイユ、ここラスベガスのショーは他の都市とは違い舞台の仕掛けが独特でスケールが大きいと聞いていたので、迷わず観る事にしました。ただ演目が5種類もあり、どれにしようかと・・・今回は、水を使った舞台装置で今までにないものというのが決め手で、「RE REVE」を、チョイス。

ショーは、舞台一面に円形のプールがセットされ、おなじみの空中ブランコなどでは天井近い高さからから役者が次ぐから次へと小気味よくプールに飛び込んでいきます。水しぶきが観客席まで飛ん来るから迫力も満点。陸そして水中でのダンスも織り交ぜて音楽もJAzzyでアップテンポ。色っぽく、同時にコミカルな、ラスベガス風演出のしゃれた作品でした。
ちなみに「RE REVE」はフランス語で、「夢」。まさに一幕の夢の世界でした。

ラスベガスは、カジノにグルメにショッピング。世界のいわゆる一流所が一同に集まったテーマパークといったところでしょうか?ただどれもスケール大きく、さすがアメリカという感じでした。



「アメリカに行くなら東から入った方がアメリカをよく理解できる」、という言葉がふと頭をよぎります。


アメリカは西に行くほどんどんアメリカらしくなる。 東のヨーロッパの残骸が西に進むほど薄れていき、西でアメリカの生んだ文化が誕生。それはまさにテーマパーク!?

今回ラスベガスを訪れて、そんなことが実感として感じられました。




デイズニーランドがアメリカのテーマパークの落し子なら、現代のラスベガスはさしずめ、ゴージャスな大人のディズニーランドといったところでしょうか?



ラスベガスにはコンフェランス会場もいくつかあり、ホテルからモノレールで移動できます。
またデスバリーやグランドキャニオンといった国立公園にも数時間で行け、日帰りのツアーも出ているので、観光にもうってつけ。LAまできたら足を伸ばすにはオススメです。





              夕刻の空に広がる不思議な雲 建物はシーザーパレスの一部

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